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2017年03月21日

渋谷の城跡 (金王八幡宮) 渋谷城のなごり

つわものどもが夢の跡
東京都渋谷区の城跡を訪ねました。

<渋谷城跡>
Fan33shibuya (5).jpg
初めて聞く人は「渋谷に城?」と思われるのではないでしょうか。渋谷3丁目の金王八幡宮一帯が、渋谷城跡と考えられています。

私は普通にJR渋谷駅から現地へ向かいました。渋谷はその名の通りもともとは谷。河川に削られてできた低地です。そこから緩やかな坂を登ることになりますので、到着前からそれらしい雰囲気を味わえます。現地へ着くと、金王八幡宮付近は周辺よりも更に一段高くなっていますので、城が築かれるだけの要件が整っていることを実感できます。

<説明文>由緒
Fan33shibuya (2).jpg
この金王八幡宮は、渋谷氏の祖・河崎基家によって建立され、その子である重家がこの地に館を築いたのが渋谷城の始まり・・・

城そのものの築城年代は分かっておらず、諸々のことが推定で、諸説あるようです。ただ、渋谷氏の先祖にあたる河崎基家が、源義家よりこの地を与えられたというのはどの説にも共通しているのではないでしょうか。

源義家、いわゆる八幡太郎ですね。源頼朝や足利尊氏などの祖先に当たる有名な方です。で、河崎基家ですが、訪問時の私はあまり存じ上げず実感がわかず・・・(⇒秩父から現在の川崎に移り住み、地名をとって河崎氏を名乗ったそうです)。まぁ大筋で『桓武平氏秩父氏の一族』が源氏に従って功績を上げこの地を与えられた!そして河崎基家の子である渋谷重家がこの地に館を築いたのが、渋谷城の始まり。当日は、そういうことで妥協しました。ラフですみません!

あとで調べると、神奈川県にも渋谷氏が存在し、諸々の言い伝えはそちらを指しているのではないかという説もあります(現在の大和市・藤沢市・綾瀬市一帯に勢力を張った渋谷氏)。ただこの地に渋谷氏が城を構えたのも事実のようですから、河崎基家を祖とする渋谷一族があちらこちらへ進出したのだと受け止めることにしました。

<金王八幡宮境内>
Fan33shibuya (3).jpg
戦国時代に、北条氏綱と扇谷上杉氏との戦い(高輪原の戦い)に巻き込まれ、渋谷城は焼失したという話があります。廃城はその時ですかね。

<砦の石>
Fan33shibuya (1).jpg
いわゆる遺構は何も残っていません。「砦の石」なるものを発見しましたが、私は個人的に違和感があるのでこれも参考程度に。

<やや高台の境内>
Fan33shibuya (4).jpg
ここは北東の低い谷地と西の渋谷川に守られた天然の要害。そう思えたことは収穫でした。納得したのは地形のみですが、来てみて良かったと思える城跡です。

とても渋谷とは思えない静かでいい雰囲気。気持ちが落ち着く場所でした。

■訪問:渋谷城
(金王八幡宮)
[東京都渋谷区渋谷]


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-----■ 追記と暗渠ブログご紹介 ■-----

渋谷城付近には小川が流れ、かつては城内に湧水もあったとのこと。ということで、日を改めて再訪問。街の中の城跡とセットで暗渠探しをしてみました。

暗渠は確かにありました。ただ・・・
Fan33shibuya (6).jpg
途中で見失いました。力不足、まだまだです。

下記はその時に私が参考にした暗渠ブログです。この付近の暗渠をレポートしてます。興味のある方はどうぞ。自称・中級暗渠ハンターの方のブログです。
『東京PEELING!』
http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-b8c7.html

タグ:暗渠 23区
posted by Isuke at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[都内]
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