アフィリエイト広告を利用しています

2018年10月17日

水の砦のなごり 浦和千貫樋

今回は水の砦跡を訪ねました。場所はさいたま市桜区です。

<千貫樋>せんがんぴ
shirononagori276 (4).jpg
重厚で風格がありますね

これは鴨川が荒川に流れ込む地点に設けられた水門です。荒川が増水すると鴨川は逆流し、周辺住民は洪水に悩まされ続けていました。その対策として、合流地点に逆流する水を食い止める門が設けられたわけですね。歴史は古く、最初の水門は江戸時代にまで遡ります。

<レンガ造り>
shirononagori276 (5).jpg
木造だと経年劣化は避けられません。水門は、明治時代にレンガ造りとなりました。

shirononagori276 (1).jpg
使用されたレンガが15万以上というから凄い事業です。見た目も立派ですが、どんなに期待されていたかを思うと感慨深いですね。

<千貫樋を潜る>
shirononagori276 (6).jpg
現在は片側が通路になっていて、通り抜けできます。何となく小舟で水路を進んでいる気分がします。なんとなく・・・

この付近で荒川と合流していた鴨川。のちに南方面へ川が延長され、同じく荒川に注いでしる別な川と合流するように付け替えられました。流路が変わったということですね。今回訪問の千貫樋水郷公園は、かつて荒川とつながっていた鴨川の旧流路跡ということになります。

<憩いの場>
shirononagori276 (2).jpg
かつて水の砦だった千貫樋。役割を終えて、公園の一部として残されています。人が水に挑んだ貴重な建造物。いつまでもこの姿を留めて欲しいですね。

<千貫樋水郷公園>
shirononagori276 (3).jpg

■訪問:千貫樋水郷公園
[埼玉県さいたま市桜区五関]
タグ:埼玉
posted by Isuke at 21:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 川跡・暗渠
この記事へのコメント
GORIさん
鴨川の流路変更の件ですが、文中の「別な川」とは鴻沼川のことです。鴻沼川にあとから鴨川が合流したのですが、合流地点より下流(荒川に注ぐまで)の区間は鴨川という名になってしまいました。もともとはその区間も鴻沼川です。
Posted by Isuke2020 at 2018年10月26日 19:14
こんにちはGORIです。

地元のご紹介ありがとうございます。

涼しくなって動き回れるようになりましたので藤右衛門水系だけでなく、荒川方面も探索したいと考えます。
Posted by GORI at 2018年10月24日 15:46
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8211489
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 真田の城 上州沼田城
  3. 3. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  4. 4. 高遠城のなごり
  5. 5. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  6. 6. 矢之門から帯曲輪へ(白河市)小峰城
  7. 7. 小峯御鐘ノ台大堀切のなごり(小田原城)
  8. 8. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  9. 9. 金沢城のなごり
  10. 10. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  11. 11. 暗渠と城跡34 渋取川と蓮上院土塁(小田原市)
  12. 12. 高天神城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)