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今日は久喜市で有名な「アヤメ(広義)」について紹介します。
アヤメ科の花はその外見もそっくりで、非常に見分けがつきにくい植物なんです。
それに加えて花の呼び方も状況によって呼び方を変えたりするから更に混乱を招いてしまうんですよ・・・
そこで今回はショウブ、アヤメ、ハナショウブ、カキツバタの違いについて詳しく説明していきますね^^
ショウブとアヤメ、ハナショウブ、カキツバタの違い
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まず、菖蒲湯などに使われるショウブはアヤメ、ハナショウブ、カキツバタとは全く違う植物です。
ショウブはサトイモ科、アヤメ、ハナショウブ、カキツバタはアヤメ科なので違いも歴然ですね。
花全体もガマの穂のような形をしていて見分けもすぐにつきます。
なぜこれを引き合いに出したのかというと、菖蒲(ショウブ)と菖蒲(アヤメ)は漢字で書くと同じ字なのです。
そして古くはショウブのことを「あやめ」と呼んでいて、現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれていたそうなんです。この段階から頭がクラクラしてきました・・・
アヤメの見分け方
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次にアヤメの見分け方。
アヤメはハナショウブ、カキツバタと違って湿地にはほとんど咲きません。
つまり山野の草地などに生えているものはほとんどがアヤメということですね。
そして決定的な特徴は外側の花びらを見てもらえれば分かります。
花びらの根元が網目状になっているでしょう?
この模様が複雑に糸が絡み合った綾の目にも見えることから「綾目→アヤメ」と呼ばれたという説もあるんですよ^^
ハナショウブの見分け方
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そしてハナショウブの見分け方。
ハナショウブは湿ったところを好む植物です。
菖蒲城址あやめ園にあるのは全てハナショウブですね^^
見分ける特徴は花びらの根元の黄色い斑紋、花の色が豊富だから日本各地のあやめ園はハナショウブを植えているところが多いです。
カキツバタの見分け方
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最後はカキツバタ。
アヤメと見た目がそっくりですが、カキツバタも湿った土地や水中に咲いています。
一目で見分ける方法は花びらの根元にある白い斑紋ですね。
広義でのアヤメ
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アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ。
これらは全てアヤメ科の植物ということで、施設や創作物、イベントなどではすべてひっくるめて「あやめ」と呼んでしまっているんです。
いずれもアヤメ科の植物なので間違ってはいないんですが、色々な要因が重なってしまっていることで「どれがアヤメでどれがハナショウブなの!?」ということになっているんですよね(^^;)
まとめ
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今までの話をまとめると、分からなくなったら花びらの根元を見よ、ってことですね。
アヤメは「網目」、ハナショウブは「黄色」、カキツバタは「白」ということを頭に入れておくだけでも違うでしょう。
花を見るだけでも楽しいですが、それぞれの違いを知っていれば話の種も増えますし、覚えておいて損は無いですよ^^
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