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今日はネギの生産量日本一の深谷市が誇る「深谷ネギ」の紹介だ。
深谷ネギのことを品種名だと思っている者がいるようだが、深谷ねぎは品種名ではなく深谷地方で栽培されたネギの総称なんだ。
「深谷ネギ」というブランドがここまで定着したのには深いわけがある。
まずは深谷ネギの歴史から紐解いていこう。
深谷ネギの歴史
深谷ねぎの歴史は明治時代にまで遡る。
当時、深谷市周辺は藍と養蚕の生産が盛んな地域であった。
特に養蚕業に至っては耕地の64%が桑畑となっており、桑の葉を食べて育った蚕は繭を生成し、繭から糸を紡いで作られた絹は高値で取引されていた。
一方、2大産業の1つであった藍の値が暴落したことを受け、明治30年頃から新しい作物栽培の取り組みとしてネギの生産が始まった。
深谷市北部は利根川の氾濫がたびたび起こっていた地域だったが、幾度の氾濫が粘土の高く水はけのよいネギ栽培に適した肥沃な土壌を作り出していたのだ。
しかし大正時代初期になると今度はネギの相場が暴落した。
これを危惧した深谷市の農業指導者「渋沢治太郎」は問屋や商店に依頼して北海道や東北地方へ「深谷ネギ」の商標をつけて出荷した。
これが深谷ネギの始まりであり、のちに世界恐慌によって繭が暴落した際は桑畑からネギ畑への大規模転換を図ったのだ。
深谷ねぎの特徴
深谷ねぎは繊維がきめ細かくて柔らかく、白根の部分が長いのが特徴だ。
そしてなんといっても甘い!糖度は10〜15度あり、特に甘い冬の深谷ネギに至ってはすき焼きを作る際に砂糖を入れなくてもいいほどだ。
しかし近年は産地の広がりによって味や質にバラつきが出始めている。
そこで深谷市では新たに「少し贅沢深谷ネギ」というロゴマークと文字の商標登録をして、太さや形などを厳選した優良な深谷ネギを同時に販売することにしたんだ。
まとめ
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深谷ネギの中心的産地は深谷市北部と中南部だが、北部の深谷ねぎは特に美味しいとされている。
深谷市に来てネギを買う際は産地を見て買うといい。
ネギの旬である冬には神社でネギ祭りも行われるからぜひ遊びに来てくれ。
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