アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2019年07月04日

映画「ジェラルドのゲーム」の感想…良作、まだ観てない人は何も知らずに観て欲しい。

今日は映画「ジェラルドのゲーム」の感想です。

結構昔に会社の後輩におススメされた作品なのですが、

Netflixで独占配信されていたので観れなかった訳ですが、

遂にNetflixを契約したので観る事が出来ました。

という訳でPS4のNetflixで鑑賞…日本語吹き替え版。



映画「ジェラルドのゲーム」は2017年に配信されたマイク・フラナガン監督作品。

マイク・フラナガン…なんか聞いた事ある名前だと思ったのですが、

全く他の作品は観た事ありませんでした…ちょっと観ていきたいと思います。


Netflixはオリジナルコンテンツ充実してますよね。

この映画はスティーブン・キングの同名の小説が原作になります。

オリジナルの映画で有名どころの作品を原作にとかいくらかけてんだろうと思った。


映画の簡単なあらすじですが、

ジェシーは夫のジェラルドと休暇を楽しむために人里離れた場所にある家にやってきた。

いまいち上手くいっていない夫婦の関係を改善させるための旅行だったが、

ジェラルドはジェシーを手錠でつないで興奮を得ようとしていた。

手錠をベッドに繋がれた状態で嫌がるジェシーだったが、

ジェラルドは服用したバイアグラによって心臓の発作で死んでしまうのだった…みたいな感じかな。


キャストですがほとんど主要な登場人物はいない映画で、

主人公のジェシーを演じるのはカーラ・グギノ。

映画「ウォッチメン」のシルク・スペクターでしたか。

そろそろ50歳も見えてきていますが、良い女感は今でも建材。

この映画はほぼ彼女の頑張りが大事な作品だったので、

映画が見終わった頃にはすっかりファンになります。

夫のジェラルドを演じるのはブルース・グリーンウッド 。

色んなところで見かけた顔なのですが、なんだったかなと。

このブログだと映画「ニュースの真相」映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」に出ていました。

基本的にはこの夫婦だけで話が進んでいくのですが、

ちゃんと画として持つのは凄いですよね。

良い男だし、ちょっと皮肉っぽい感じの顔がまた合ってましたね。

その他、カレル・ストレイケン、ヘンリー・トーマスなども出演しています。


さて、映画「ジェラルドのゲーム」の感想ですが、

ネタバレになってしまうのであまり書けませんが面白い映画です。

どんな話なのか全く知らない方が楽しめると思います。


とりあえず簡単なあらすじで書いた部分程度のネタバレはしてしまいますが、

本当に事前知識なしで観てもらいたい作品です。


映画冒頭からベッドを上から撮影してまして、

印象的に撮影してるのでなんだろうなと思ったら、

映画の大半が「ベッドの上」の映画だったなんて、

その時は分かる訳もない。

枕が2つのダブルのベッド…そして手錠。

AVウォッチャーの自分としては嫌いじゃないシチュエーション。

いや、まさかのバイアグラ。

結構バイアグラも「これでもか」ってぐらい印象的に撮るので、

なんとなく先は読めるのだが、案の定の展開。

犬に神戸牛とかあげるのも、

家に入る時に扉が開いてるのも、

凄く観ている人に分かりやすく見せてくれるので、

そうなるよねと。


手錠をかけられ身動きがとれない状態でまさかの心臓発作で夫が死んでしまう。

さらに犬とかやってきて…みたいな展開はほとんどの人が読めると思うのだが、

その後の展開はなかなか残身でした。


あんまり書きたくはないのですが、

ベッドに繋がれた状況をいかに脱出するかという内容は表向き、

結局この映画は「自分との戦い」なんですよね。

精神的に成長、乗り越える作品なんだと。


頭の中の考えの見せ方も良いと思うのですが、

ああ、そういう展開になるのかと感心しました。


物語についてはあんまり書くといけないのでその程度にして、

映画の見せ方が丁寧で好感が持てます。

先ほど書いた色々な要素の見せ方も良いのですが、

目の前にある水を飲めない見せ方とか、

時間が経つにつれて色が変色する手首の痣とか、

景色が遠くなると声も小さくなっていくみたいな見せ方とか、

細かいところが良かったなあ。

あと、あのシーンの手をちゃんと逃げずに映したのは良い。


あと「こむら返り」ね。

当たり前なんだけど、海外でも「こむら返り」ってあるんだなと。

こむら返りが起きた時に手が動かせないとか最悪の状況ですよね。

これを考えた奴は凄いわ…想像しただけで最悪。


最悪と言えば、

「何もなかった、何も起きなかった」と言い放ったアイツですよね。

あんにゃろー。


そんな感じかな…もっと書きたい事はいっぱいあるのですが、

本当にこれは何も知らずに観て欲しいなと思う。

とりあえず、

「切り抜けるために必要なものは最初からもっている」という事と、

着信音だけでiPhoneだって分かるのは凄いよね。

もうiPhoneユーザーじゃないから分からないんだけど、

シリってロックがかかってると声で電話かけられないの?

ちょっと映画「「超」怖い話」を思い出しちゃった。


ああ、それと危機的状況の時に、

ジョークとか思い出したらめっちゃ腹立ちそうって。


それと原題は「Gerald's Game」なのですが、

邦題は間違ってはないのだけど「ジェラルドのゲーム」ってちょっとダサいよね。

普通に「ジェラスドズ・ゲーム」みたいなのじゃダメなんかなあ、というのは思った。

まあ小説も「ジェラルドのゲーム」だから仕方がないとは思うのだけど。

ジェラルドのゲーム (文春文庫)




2019年06月26日

映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」の感想…まさにフェニックスの話、フェニックスは死んでも蘇る。

今日は映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」の感想です。

後輩に誘われて久々に劇場で映画を観ました。

カラフルタウン岐阜内TOHOシネマズ岐阜の7番スクリーンでの鑑賞…字幕スーパー版です。



映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」は現在劇場公開中のサイモン・キンバーグ監督作品。

この映画がサイモン・キンバーグ監督の初監督作品ではありますが、

映画「X-MEN」の過去作では脚本や制作で携わっていたりします。


この映画は映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」から始まったシリーズの4本目であり、

映画「X-MEN」全体のシリーズでもMCUに加わる可能性もあって最後の話とも言われましたが、

2020年には「ニュー・ミュータンツ」という原題で映画が公開予定です。


物語のあらすじですが、

様々な活躍によってX-MENの社会的な地位も向上してきたある日、

宇宙での事故に助けに向かったのだが、

宇宙船にいた乗員を助けるためにジーンにアクシデントが起こる。

その後、宇宙から異星人が地球にやってきてジーンを狙うのだが…みたいな感じかな。


キャストですが、

今回のメインキャラクタージーン・グレイを演じるのはソフィー・ターナー。

X-MEN以外で彼女の作品を観た事はないのですが、

主人公としての画の力もあったし悩める感じも出てて良かったと思います。

プロフェッサーXを演じるのはジェームズ・マカヴォイ。

このシリーズ通しての主人公的な役ですが、

なんというかストレスで禿げるよなあ…ってなんか思ったり。

プロフェッサーXのライバル的存在マグニートーを演じるのはマイケル・ファスベンダー。

イケメンですわ、あの兜を被ってもカッコいい。

今のX-MENのシリーズは、

ジェームズ・マカヴォイとマイケル・ファスベンダーがイチャイチャしてれば良いと思う。

それだけで満足。

その他、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルト、アレクサンドラ・シップ、

コディ・スミット=マクフィー、エヴァン・ピーターズなどが出演しています。

そしてなんと言ってもサイクロップスを演じるのはタイ・シェリダン。

あの映画「ゾンビーワールドへようこそ」のベンですよ。

この映画では全然違った役を演じています。


さて、映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」の感想ですが、

流石人気シリーズという事もあって楽しい映画に仕上がっています。


エンターテイメント作品ですから、

お金がかけられるってのはアドバンテージ高いのは良いですよね。

映像だったり音だったり、

お金かけないとできないクオリティはそれだけでも価値がある。


本編とは関係ないのですが映画が始まる前のFOXのシーンで、

Xが光ってるだけでキタキタとテンションが上がりました。

こういう演出って嬉しいですよね。


まだ公開中の映画なので極力ネタバレはしない様にしますが、

ちょっと物語と構成については触れたいと思います。


まず映画の冒頭はジーンが子供の頃の1975年のあるシーンから始まる。

もちろん、プロフェッサーXことチャールズに引き取られるため、

ここで見せておくのが分かりやすい流れなのかも知れないが、

チャールズはある事をジーンに隠しているのだが、

映画の冒頭にみせられているので、なんかジーンの気持ちになれないというか。

で、このチャールズが秘密にしていた事、

つまり彼女の心に壁を作った事というのがこの映画の1つのポイントなのだが、

この「彼女のためにやった事」が色んな人からバッシングをされる展開になる。

バッシングをされて悩んだ末、自分が間違っていたと謝るのだが、

すると「私のためにやったのだから」と簡単に許してくれる。

おい!ふざけるな、最初からお前のためだって言ってたじゃねえか!!

これはめちゃめちゃチャールズ可哀そうだったよ。


あと映画の展開にありがちなのですが、

「人間は感情が弱点」だみたいなセリフがある。

で、ちょっとした事はあるんだけど、

別にそれでどうこうっていう展開にはならないんですよ。

その後、すぐに解決してしまうというか…ね。

だったら、もっと前のシーンで感情故に失敗があって、

だけれども感情があったからこそ勝ったみたいにしないと、

今回の主人公が強すぎるからボスとの戦いにワクワク感がないというか。

もちろん、敵に次々と仲間は倒されていくのだけど、

そのボスすら…みたいなのは…ね。


それでも序盤の宇宙の事故シーンでは、

X-MENのメンバーの能力を活かして問題を解決すると同時に、

このキャラクターはこういう能力を持っていると説明する手際のよさは素晴らしい。

本当はクライマックスもメンバーの能力を上手く合わせて問題を解決して欲しかったけど、

まあ今回は「ダーク・フェニックス」っていう事なんでしょう。


そう、この映画は「X-MEN: ダーク・フェニックス」なんですよね。

ネタバレになっちゃうかな…ふわっと書いてみますが、

フェニックスって死んでもまた蘇るものですが、

彼女にどんな事があってどういう形でみんなの前に戻ってきたのか、

これを考えた時に「おお、フェニックス」って思って、

ここの部分の脚本はステキだなと思った。


映画の最初は「自分は誰か」という問いに、

映画のラストでちゃんと応えているのは誠実です。


X-MENのシリーズも長く続いているので、

いわゆる能力が悪い訳ではなくて、

その能力の使う人だったり使い方が問題とは、

何度も語られているのですが、

それをペンをギフトで渡して、

それをどの様に使うかだと言うのは、

若干クドイ感じもあるけど親切だなと思ったし、

今回の主人公へは大きい言葉だったと思う。

なんだろうな、でもちょっとまだその問題なのっていう気持ちも無くはなかったけど。


そんな感じで、ちょっとチャールズが可哀そうって部分はあるけど、

迫力ある映像だったりジーンのフェニックス感は良かった。

今までの作品を観てるとクイックシルバーの扱いはちょっと…ね。


でも、なんだろうな、

やっぱ映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」から続いたこのシリーズ、

チャールズとエリックがイチャイチャしてるだけで本当に楽しいし、

そう考えると最高のハッピーエンドだったなと。


あ、あの敵なんだけど、

あんな感じで力を手に入れれるんだったら、

最初からやってりゃ良かったんじゃないのってのは思った。

1度、他の人に入るとちょっと吸収しやすくなるとか?

コアラの親が一度ユーカリの葉を食べて、

子供がその親のウンコを食べるみたいな事なのかな。

…例えが悪すぎるね。

X-MEN ブルーレイコレクション(5枚組) [Blu-ray]




2019年06月20日

映画「リム・オブ・ザ・ワールド」の感想…物語の王道である成長物語はやっぱ楽しい。

今日は映画「リム・オブ・ザ・ワールド」の感想です。

アニメ「ウルトラマン」見ていたり、オカンがドラマ観てたり。

本来観たいと思っていたものが未だに観れていませんがNetflixは大活躍。

という訳でPS4のNetflixで鑑賞…日本語吹き替えです。



映画「リム・オブ・ザ・ワールド」は2019年制作のマックG監督作品。

Netflixオリジナルの映画ですので劇場公開はしていません。

マックG監督は映画「チャーリーズ・エンジェル」や、

映画「ターミネーター4 」などの監督もしていますが、

特にこんな感じっていう印象はなく…。


映画の簡単なあらすじですが、

宇宙にて重大なトラブルが起きていた一方で、

引きこもりのアレックスは親にキャンプ「リム・オブ・ザ・ワールド」へ連れられる。

そしてキャンプでのイベントの最中、

アレックス達がグループから離れている時に突然の地響きが。

これはなんと宇宙からきた謎の生命体であった…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公の少年アレックスを演じるのはジャック・ゴア。

引きこもりという設定はありますが、

主人公としてちゃんと画が持つイケメン。

こんなイケメンだったら引きこもってパソコンオタクにはならない気はする。

ヒロイン的な役のジェンジェンを演じるのはミヤ・ケック。

世界の経済的に重要な国である中国に配慮というか、

ビジネス的な流れで中国人という設定は増えていますが、

結構今回はその設定が活かされていて良かったです。

詳しくは後程。

その他、ベンジャミン・フローレス・Jr、アレッシオ・スカルゾット、

アンドリュー・バチェラーなどが出演しています。


さて、映画「リム・オブ・ザ・ワールド」の感想ですが、

なかなか楽しく観る事ができました。

ファミリー向けの冒険映画として良い出来だと思います。


劇場公開作品ではなくNetflixでの配信タイトルなので、

予算が限られているのだとは思うけど、

それでも前に感想を書いた映画「ジュラシック・シティ」(2014年)なんかよりは、

よっぽどちゃんとしている。

まあそれでもあの映画よりは全然予算あるとは思うんだけどね。


まず物語が凄く分かりやすくて好感が持てる。

引きこもりのオタクで自信の持てない主人公が、

地球存亡の危機に仲間と力を合わせて、

また自分自身も成長する事でハッピーエンドを迎えると。

やっぱりこういう王道の展開の映画ってのはバンバン出すべき。

何にも深く考えずに楽しめる作品は絶対必要。


引きこもりで1人だった主人公が物語を経てどうなったか。

高いところが飛べない主人公がどうなったか。

抱えていた父親のトラウマだったり、

ちゃんと主人公の成長を描いてくれる。


さらに主人公だけでなく仲間についても、

それぞれ悩みというか問題がある。

数字が苦手という少年は紙に書けば問題ないが、

頭では数字が覚えられない。

それをどうやって乗り越えたのか。

金持ちのボンボンはいつも誰かに頼ってばかりだったが、

いざという時にどういう行動に出たか。

色々、単純だけどちゃんと物語が考えられている。

もちろん、ちょっとした初恋要素も。


この映画の魅力はそんな王道の物語に、

クスッと笑えるスパイスを入れているところ。

もしかしたら人によってはそれが違和感になるかもしれないが、

個人的には凄く楽しめた。


酔っ払いにおしっこかけられるのは苦笑いだが、

北朝鮮の攻撃だ!!ってセリフの後に、

中国人であるジェンジェンに止めさせろとか言うのは笑ってしまった。

クマの話でディカプリオっていうのは映画「レヴェナント 蘇えりし者」でしょう。

あの映画は本当にクマのイメージを変えましたよね。

先にあの映画を観ておいて良かった…特に大事なネタでもないけど。


トイ・ストーリーの話で、アンディは白人のメタファーと言っていて、

なんかそれはちょっと映画とは別に面白かった。

今度そういう視点で観てみようと思う。


その他、黒人のあいさつとか、

ちゃんとした説明より「ウルヴァリンと同じ」で分かるとか、

なんというかそういうノリが良いですよね。


それでも演出は割と丁寧に作られていて、

宇宙船の外でパイロットが浮いているのですが、

その顔が穴が空いていて非常事態を分からせたり、

子供の説明を親の様子で説明したり、

そういう演出の仕方は良かったです。

パパの時計とかも使い方良かったと思います。


一応突っ込みどころもありまして、

そんなすぐに自転車乗れないだろとか、

電気が無いのに通信が入ったりとか、

小型船の噴射で敵を焼くのだけど、

あれは中からは焼いたってのは見えないはずとか、

決定的なのは母艦の座標ってさすがに変わるだろと。

あのエイリアンも座標のデータを追っかけてるんだから、

母艦に連絡して座標を変えろって言えよって思ったり。


そうエイリアンがきっともっといっぱいいるんだろうけど、

主人公たちが遭遇するのは1体とオマケだけ。

なんかそこはもうちょっとあっても良かったのかなって。


あとこういう映画でありがちな展開なんだけど、

母艦が墜ちたからって地球にいるエイリアンはいっぱいいるだろ、

…とかね。

まあ、そんな細かい突っ込みはなくはないけど、

先にも書いた様に、

子供たちが(ほとんど)大人達の力を借りずに世界を救うってだけで、

もう面白いですよね。


そんな感じかな。

幅広い層で楽しめる映画なんじゃないかと思います。

あの牢屋にいた奴、もうちょっとなんかあっても良かったと思うなあ。

あと自分もスマフォ入れてって言われても入れないだろうなあ…。

NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業




2019年06月12日

映画「七つまでは神のうち」の感想…救いのない映画でゾクゾクした、SKEの「学校の怪談」の「憑いてくる」のメイキングを思い出した。

今日は映画「七つまでは神のうち」の感想です。

実はDMMの月額レンタルを解約して代わりにNetflixを契約しました。

届いたDVDをなかなか観れないという事もあるのですが、

Netflixでしか観れないタイトルがあってこれを機会に、と。

そんな訳でPS4でNetflixを使っての鑑賞です。



映画「七つまでは神のうち」は2011年公開の三宅隆太監督作品。

三宅隆太監督作品はこのブログでは感想を書いてませんが、

映画「呪怨 白い老女」は結構好き。

あと世間的には酷評ですが、

脚本を担当している映画「劇場霊」はかなり好きな作品です。

この映画「七つまでは神のうち」は脚本も三宅隆太監督が担当しています。


映画の簡単なあらすじですが、

自分の娘が行方不明になってしまう不吉な夢を見た真菜。

夢であることに安心をするが友だちと遊びに行くと言ったきり、

娘は本当に行方不明になってしまうのであった。

一方、女子高生の繭はある事件をきっかけに普通の暮らしができていなかった。

彼女がある日、教会から帰る途中のレンタル屋で不審な車を見つける。

その中にはロープで縛られた少女が囚われていて、

急遽父親とその車を追う事になるのであったが…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公の女子高生和泉繭を演じるのは日南響子。

この作品で初めて知ったのですが、

めちゃめちゃ可愛いのでホラー映画で主演も納得。

出身地が一緒だったので、

あの土地でこんな可愛い子が育つのかと、ある意味恐かった。

娘が行方不明の母親遠藤真菜を演じるのは霧島れいか。

映画「ノルウェイの森」のレイコを演じていました。

全く役は違うのですが、なんというか陰がある味わい深い存在感。

良かったです。

その他、飛鳥凛、岸本薫、竹井亮介、宝積有香などが出演しています。


さて、映画「七つまでは神のうち」の感想ですが、

久々に良い意味で嫌な気持ちになれるホラー映画でした。

ネタバレはしないようにしますが、

「死にたくない」の連呼とか本当に嫌な感じがゾクゾクしました。

このブログで感想を書いた映画「ゴメンナサイ」は、

良い感じの嫌な後味があるのですが、あの映画は基本的に中身がダメでした。


しかし、映画「七つまでは神のうち」は後味も悪いし、

映画の中身も丁寧に救いがなくてホラー映画としては素晴らしいと思う。


ただ、ホラー映画にもいろいろ種類があって、

いわゆる貞子だったり伽椰子みたいな特定の襲ってくるキャラクターがいるタイプではない。

一応は襲ってくる男というのもいるし人も物理的に死ぬのだが、

この映画はもっと心理的なホラー映画。

ネタバレになっちゃうので書かないけど、

確かに物理的にエグい死に方ではあるけど、

それよりも「あの死に方を考えた」のが怖いのだ。

確かに子どもって想像を超えてエグい事考える時ありますよね。

…怖い。


行方不明ってのがこの映画の1つの要素。

映画の序盤に日本国内の行方不明者は毎年10万人、

だが捜索願いが出された約10万人の内およそ9万人は所在確認が取れている。

しかしそれでも毎年1万人以上が行方不明と説明がある。

そんなに行方不明になってるのかと思わせて、

実はこんな事が起きてたらと思ったらビビりますよね。


ホラー映画は演出は監督によって変わってくるのですが、

この映画は基本的に三脚でしっかり撮影する見せ方。

カメラのブレが心理的なブレみたいな見せ方もあるんだけど、

心理的なホラーこそこれぐらい画はしっかりしていた方が、

なんとなくジワッとくるような気がした。

逆に何かに追われるとかは不安定な方が合ってるのかも。


見せ方は本当に丁寧に作ってあって、

不自然なワゴン車とか観てる人に気になる様に余白を見せて、

その車が実は…という展開だったり、

体に刺さった棒を抜こうとするけどどうにもできないとか、

そこがちょっと嫌な感じで長いんですよね。

そういう間がいいなあ…って。


「七つまでは神のうち」というタイトルからも、

「神」というものもこの映画で扱われるのだけど、

宗教は違えどそれぞれの神に祈っていた人がどうなったのかと。

いやぁ…嫌な気持ちになるね…もちろん良い意味で。


そんな訳で良作のホラー映画なのですが、

突っ込みどころは少なからずありました。


映画のタイトルにもある7歳ってこともあってなんですが、

赤ちゃんに「とおりゃんせ」を歌うものなのか。

子守歌ならわかるけど「とおりゃんせ」歌ってるお母さん怖いよ。

逆光の人は…まあいわゆる神なのかなあ。


レンタル屋さんでアルバイトしてた事がある自分としては、

リストカットしてる傷とか見えないし、

見えたとしても、そんな時間が止まった様には見ないと思う。


そして結構外から見える感じに少女がとらえられている。

もうちょっと隠そうぜ…まあわざとなんだけどさ。


あとオヤジは運転してたから電話はできないだろうけど、

助手席に座っていたんだからその間に警察に電話しろよ!!


走行中のワゴン車の後ろのドアが開いて、

さらに目隠しされた状態で落ちるとかその状況を考えると凄いよね。

ちゃんとドアは閉めておいてほしい。

いや、もちろん映画の流れからもわかる通り、わざとなんだけどさ。

でも、とりあえず目隠しほどいてあげろよと思う。

そのままだったんかいってつっこんじゃった。


恐いシーンじゃないんだけど、

あの生足見てた男の子が「もうしたの?」って言った後に返されて、

「キスとか…」ってなるのはちょっとウケた。

よしっ!とか、そんなリアクションが可愛い。

そうだよね、あれぐらいの歳って「初めて」に憧れるよね。

そんな彼女がメガネだけを置いて消えるという…メガネ…。

市松人形が少年のためにメガネ置いていってくれたのかな。

他のホラー映画でもちょくちょく市松人形って出てくるけど、

なんであんなに不気味なんだろう…やっぱデカいからかな…。


下駄箱のシーンはちょっとやられたと思ったけど、

確かに伏線で映画「HIMEI」ってあったわ。


その後に迷い込んでしまう建物だけど、

なんか他の映画でも観た事ある気がするんだよなあ。

もしかしたら映画「×ゲーム2」とかそこら辺のホラー映画で出てきた建物って違うかな。

うろ覚えなので全然違うかも。


凄く怖い映画であり怖いシーンがあるんだけど、

主演の日南響子のルックスが良すぎて、

本当は怖がるところなのに「顔小さいなあ」って思ったり、

本当は怖がるところなのに「胸デカいなあ…スタイル良いわ」って思ったり、

なんか気がそれてしまうところがいくつかあった…これは自分のせいだろうか。


そんな感じかな。

今度若い子が何か忘れてたら「忘れっぽいのね、若いのに」って言ってやろうと思う。


どうでもいい事を色々書いたけど、

やっぱりこの映画の描いている事は本当に怖い事で、

「死にたくない」っていう言葉に心が締め付けられるけど、

でもそれはあの子も思っていただろう事だし、

本当はそんなつもりはなかったとしても、

起きてしまったことは事実であって。


誰も救われない映画であり、

しかもほぼ始まった時点でどうにもできないという。

というか、実はこれは始まった時点ですでに終わってると思うんです。


SKE48メンバーが出ていたBeeTVの「学校の怪談」のメイキングで、

大矢真那に説明していた事なんじゃないかと思った。

詳しく書かないけど、まあそういう事なんだと思う。


良いホラー映画でした。

七つまでは神のうち [DVD]




2019年06月07日

映画「ジュラシック・シティ」(2014年)の感想…きっと製作者は映画を見終わった後に「なるほど!」って言ってもらいたかったんだとは思う。

今日は映画「ジュラシック・シティ」(2014年)の感想です。

映画「ジュラシック・シティ」は2001年にも作られているそうですが、

こちらは原題は「RAPTOR」というもので全く関係そうです。

たまたまPrime Videoで見つけて観てしまったのでした。

PS4でPrime Videoで鑑賞…日本語吹き替え版。



映画「ジュラシック・シティ」は2014に制作されたショーン・ケイン監督作品。

日本での劇場公開はされてないタイトル…というかもともとそんな感じなのかな。

ショーン・ケイン監督という名前に聞き覚えはないのだが、

他にもメジャーではないような感じのタイトルで監督をしていた。

他の作品は観てないのだけど…あまり期待はできない様な気がします。


簡単なあらすじですが、

ある組織が恐竜の研究をしていた。

ロサンゼルスの刑務所にて恐竜の受け入れ取引をする事になったのだが、

外でトラブルによって恐竜が逃げ出してしまい、

さらに刑務所内に連れてきた恐竜達も車から出てしまう。

そこにたまたま警察に捕まってしまった女の子達がいたのだった…みたいな感じかな。

あとでも書くのですが、規模が大きい様で小さい映画なので、

なんか物語とかは深いものではない。


キャストですが、

一応主人公的な女の子のピッピを演じるのはデイナ・メラニー。

綺麗な女性なので画としての力はあるにはあるけど、

予算もない映画だし見せ場もないので魅力は伝わりきってないかな。

ルイス所長を演じるのはレイ・ワイズ。

こんな映画に知っている顔がと思ったのだが、

なかなか良い役だったとは思う…この映画の中ではね。

その他、ケヴィン・ゲイジ、ヴァーノン・ウェルズ、

ケイラ・カーライルなどが出演しています。


さて、映画「ジュラシック・シティ」(2014年)の感想ですが、ダメですね。

確かに低予算で限界があるのは分かるのですが、

CGがショボいのは仕方がないのですが物語が面白くないのは致命的。

違った意味では面白いのだけど。


映画冒頭で恐竜の存在と、

その恐竜の凶暴性みたいなのを視聴者に見せるシーンがある。

映画の構成として正しいとは思うのだけど、

なんか「この映画での恐竜の恐さ」がいまいち分からないんですよ。


身体能力が人間なんかよりも凄くて人間なんかじゃ勝てないって事ならば、

正面から襲ってきて人間がやられるって演出が良いと思うのだけど、

この映画では何故か人間の後ろに回り込んでるんですよね。

如何にも頭が良くて人間を出し抜くみたいな演出で。

そういう演出意図も含んでいるとは思うのですが、

あんまりその後の展開で恐竜が頭が良いってシーンがないんですよね。


この映画を観てる人はきっと映画「ジュラシック・パーク」などは観てるだろうから、

ラプトルが頭が良いってのは印象的に残ってるとは思うけど、

その設定はこの映画では冒頭だけだったように思う。


とりあえずCGが安っぽいのは仕方がないんだろうけど気になる。

車がボコッてなるんだけど、なんとなくああいうのを見ると、

映画「仄暗い水の底から」を思い出しますよね。

でも、次のシーンだとそのボコッてのが無かったり、

鉄を曲げるほどの力があるって演出かと思えば、

ほっそい鉄格子すら諦めるという…なんなんだよ!!


うーん、やっぱり安っぽいCGも問題だけど、やっぱ全体的にダメなんだろうな。

映画のタイトルが「ジュラシック・シティ」なのに、物語は基本的に刑務所の中。

もちろん物語を最後まで観た時に、なるほど「ジュラシック・シティ」とはこの事か、

という印象を観てる人に持ってもらいたかった制作者の気持ちは分かる。

でもこれってネタバレをタイトルでやっちゃった感じじゃん。

なるほど、それで「ジュラシック・シティ」っていうタイトルなのか!

って関心する人よりも圧倒的に、

いやいやほぼシティの映画やないと思う人の方が多そう。


前回映画の感想を書いた映画「パニック・マーケット」なんかも、

場所を限定的にする事によって低予算でも観れる物語にしたりするのだけど、

この映画「ジュラシック・シティ」は刑務所という場所に限定しているが、それなのに画が安い。

もちろん映画「パニック・マーケット」とは比べ物にならない予算だとは思うんだけどね。

それでももうちょっと頑張って欲しかったなあ。


特に思うのが刑務所でいっぱい囚人がいて、トラブルで脱走するんだけど、

アイツらはそれ以降全く出てこないんですよね。

絶対囚人が悪い事をするとか思ったのにまさか消えるという。

せめて恐竜に喰われているとか役割があるなら良かったのだけどね。


水着でローション相撲とかサービスカットを入れるのも良いんだけど、

メインの物語がショボいと盛り上がらないよね。

登場人物も無駄にいるし無駄に死ぬ。

もうちょっとなんかあっただろと思ってしまう。


とりあえずの黒幕みたいな奴も、

壮大な悪い事をするなら普通って部下とか作っておくものじゃんね。

突然1人でノコノコ出てきて説得に失敗後にあっけなくやられるという。

もうちょっとなんかあっただろと思ってしまう。


路上駐車されていた車に鍵が刺さりっぱなしなのかとか、

レーダーで恐竜がわかるならもうちょっと簡単に探せるだろとか、

やっぱりあんなけ細い鉄格子は簡単に破れるだろとか色々言いたい事はある。


でもやっぱり単純に面白くないよなあ。

恐竜のいる刑務所に入ってしまった無力な女の子と、

いわゆる恐竜のスペシャリストの男と2人の視点で物語が進んでいくのだが、

結局この2つの視点が交差しないから、なんだよって思う。

そこは物語の終盤ぐらいでクロスするもんだろうが!!

もうちょっとなんかあっただろと思ってしまう。


そんな感じかな。

うさぎちゃんって今度どっかで使ってみようかなと思うのと、

試運転…いや、この映画が試運転だったんだろうなと思う。


「ジュラシック・シティ」なあ…やっぱりタイトルが狙いすぎだよね。

ジュラシック・シティ(吹替版)




2019年06月02日

映画「パニック・マーケット」の感想…実は真面目に作られていたサメ映画。

今日は映画「パニック・マーケット」の感想です。

なんか急にサメの映画が見たい衝動に突き動かされ、

Prime Videoを起動したら出てきたので迷うことなくポチッとしました。

ということで今回はPS4のPrime Videoで鑑賞…字幕スーパーです。



映画「パニック・マーケット」は2013年公開のキンブル・レンドール監督作品。

この映画がオーストラリア製の映画ですが、監督もシドニー出身との事。

オーストラリアの映画って他に何か観たかな、凄く珍しい気がする。


映画の簡単なあらすじですが、

友人の妹にプロポーズをしたジョシュだったが、

翌日に友人がサメに襲われ亡くなってしまう。

その件が原因で彼女とは別れてしまい12カ月が経った。

地元のスーパーマーケットで働くジョシュだったが、

偶然元彼女ジェイミーに会ったのだが、彼女の隣には新しい彼氏が。

そんな中、強盗によってお店が襲われる事態になるが、

直後に大量の津波が店の中に入ってきて多くの人が亡くなってしまう。

なんとか生き残ったもの達は店からの脱出を考えるが、

津波と一緒に人食いサメも入ってきていたのであった…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公のジョシュを演じるのはゼイヴィア・サミュエル。

爽やかイケメンでボディが役にあっていたと思います。

元彼女のジェイミーを演じるのはフィービー・トンキン。

そりゃお尻に目線がいってしまいますよね。

こんな彼女がいたらなあと思う今日この頃。

その他、ジュリアン・マクマホン、シャーニ・ヴィンソン、

エイドリアン・パン、チー・ユーウー、アレックス・ラッセルなどが出演。


さて、映画「パニック・マーケット」の感想ですが、

なかなか見ごたえのあるサメ映画でした。

タイトルからしてB級感があって別の意味で期待をしていたのですが、

これはまた邦題問題なので後で触れる事にします。


オーストラリア産の映画って他にこれって作品が記憶にないのだが、

サメ映画ってわりとバカっぽいものがあって、

このブログだと映画「ゾンビシャーク 感染鮫」なんか完全にバカ映画。

若干そんな感じの映画なのかなと思っていたのだが、

映画を観たら案外真面目に作ってあって意外だった。


バカ映画だとサメのCGのクオリティが低くても気にならないのだが、

真面目に作ってあると余計にちょっとCGのクオリティが気になってしまう。

しかし、映画のセットに関しては結構お金をかけていて、

水没しかけのスーパーマーケットや駐車場など、

場所は限定的ではあるがセットに関しては結構しっかり作ってあった。

日本の映画だとこれだけのセットはなかなか作れないだろうなと思ってしまうレベル。


セットにお金がかかっているだけでなく、

映像としての演出も頑張っていて、

津波で流される人が棚に挟まれたり顔に鉄が刺さったり、

秒数にしたらちょっとなんだけど、

その「ちょっと」があるのかないのかでだいぶ印象が変わる。

良いなって思った。


12カ月後ってシーンが飛んで言葉では説明がないけど、

指輪が戻っている事で別れたんだなと観ている人に分からせたり、

元カノが気まずくて目線を合わせないとか、

映画的な演出も良かったと思います。


良いなと言えば、最初の犠牲者になるおっさん。

海パンいっちょで海を泳いでいるのですが、

あのいい感じに引き締まってない体が凄く好感持てる。

あれぐらいの肉付きがおっさん感を高めている。

おっさん感が高まるのが良いのかどうかは知らないんだけどね。


サーフボードにアタックするCGのサメを観た時は、

これはバカ映画って思ったんだけどな…。


単純にサメに襲われるだけじゃなくて、

強盗がいたり、父と娘や元彼女とその彼氏だったり、

いろんな人の思惑というか人間模様というか、

エンターテイメント映画としてしっかりしてた。


まあ都合よくサメがジャンピングして食いついてきたり、

死んでる人間がプカプカ浮いてるのに、

あれには喰いつかないのかよとか、

突っ込みどころはそれでもいっぱいあるんだけどね。

あの彼氏の武装というか…あの展開もね。

もうちょっと何かあっただろとか思ってしま。


笑い担当みたいなカップルがいて、

300ドルのグッチとか犬の扱いとか笑えるんだけど、

もうちょっと彼らで笑いたかったなあ。


あと映画と全然関係ないんだけど、

女の子が万引きしている映像が流れると、

この後事務所で服とか脱がされるんじゃないかとハラハラする。

いや、そんな映像ばっかり観てる訳ではないんだけど、

あのシチュエーションを考えた人、良いなあって。


映画のエンドロールで、

No sharks were harmed in the making of this movie

って書いてあって、

つまりこの映画を作るにおいてサメは傷つけてませんよって事。

CGだって観りゃ分かるんだけど、

世の中にはこういうのでもクレーム入れる人とかいるんだろうか。

そうだとしたら世界的に面倒な世の中なんだなと思った。


そんな感じかな。

なんていうか普通にエンターテイメントな作品でした。


さて、邦題についてですが、

この映画「パニック・マーケット」ですが、

原題は「BAIT」…つまり餌。

でもこれは単純にエサというよりは魚を釣る時の餌。

おびき寄せるもの、みたいなもので、

サメにとっての人間というのもそうなのだが、

例えば娘のために父が頑張ったり、

彼女のために彼氏が頑張ったりと、

ある人がある人の餌になってしまうみたいな関係だったり、

なかなか「BAIT」って味わいあるんだけどなあ。

ただ、そういうのって日本人には伝わらないので、

B級感を出す「パニック・マーケット」は、

嘘では無いしサメ映画だとこれぐらいの感じの方が向いてるのは確か。

ただ、先ほども書いた様に結構真面目に作ってあったので、

他のB級サメ映画と同じ様な感じでプロモーションされちゃうのは可哀そう。


あとやっぱりオーストラリアだけあって、

Blackmagicって出てきて映画と関係なくワクワクした。

まだ届かないんだけどね。

パニック・マーケット3D Blu-ray




2019年05月26日

映画「ゾンビーワールドへようこそ」の感想…バカ映画だけど真面目に作ってあるのに好感持てる、邦題付けた奴は死ね。

今日は映画「ゾンビーワールドへようこそ」の感想です。

なんかホラー映画が観たいなと思って目に付きました。

PS4でPrime Videoでの鑑賞…字幕スーパー版です。



映画「ゾンビワールドへようこそ」は2015年公開のクリストファー・ランドン監督作品。

日本では劇場公開はしてない作品です。

クリストファー・ランドン監督の他の作品は観た事がないのですが、

この作品では脚本も担当しているとの事で好感持てます。

詳しくは後ほど。


映画の簡単なあらすじですが、

ある研究施設ではひょんな事からゾンビに襲われてしまう。

一方、親友で同じスカウトに入っているベン、カーター、オギーは、

スカウトの活動でキャンプをするが、

オギーには内緒でベンとカーターはこっそりパーティーへ行こうとしていた。

しかしオギーにバレてしまい友情に亀裂が入ってしまうが、

2人は街へと車を走らせたのだが…みたいな感じかな。


キャストですが、

ベン・ゴーディを演じるのはタイ・シェリダン。

イケメンで映画「X-MEN:アポカリプス」ではサイクロップスも演じています。

今回はちょっと冴えない男の役でしたが良い感じに合っていました。

ベンの友達カーターを演じるのはローガン・ミラー。

真面目な主人公に対してのおちゃらけた役回りですが、

いい感じにバランスとっていたと思います。

同じく友人のオギーを演じるのはジョーイ・モーガン。

スカウトがガッツリ好きないわゆるイケてない男役。

みためのぽっちゃり感とかも役にあっていました。

その他、サラ・デュモン、パトリック・シュワルツェネッガー、

デヴィッド・ケックナーなどが出演しています。


さて、映画「ゾンビーワールドへようこそ」の感想ですが、

適当に選んだのになかなか良作の映画でテンションが上がりました!


今となってはゾンビ映画と一言で言っても、

色んなタイプの映画が登場しています。

このブログでは前に書いた映画「ランド・オブ・ザ・デッド」は恐いというよりも、

ゾンビを使ってある種真面目なメッセージを送っているゾンビ映画だし、

映画「ゾンビ・ガール」なんかは笑えてスッキリできるゾンビ映画でした。


この映画「ゾンビーワールドへようこそ」も笑えるタイプのゾンビ映画。

しかし、ただ笑えるだけじゃなく「物語」がしっかりと描かれているのは、

この映画の好印象なポイントだと思う。


あんまりネタバレはしないようにしますが、

分かりやすいところでは「成長」と「友情」の物語。


主人公ベンはカーターの姉に想いを寄せているのだが、

自分に自信もなく全くアプローチをかける事もできなかったのだが、

この事件を乗り越えてのラストの展開…分かりやすく成長したなと。


物語を通して成長するっていうのは王道の展開なのだが、

こんなバカなゾンビ映画であってもちゃんと押さえるところは押さえる。

凄く好感が持てる脚本でした。


そして友情に亀裂が入ってしまうが、

最終的には3人が協力して事件を乗り越えるというのもベタだけど良い。

複雑な人間模様も面白いのだけど、

こういうバカ映画こそシンプルな王道要素が実は合っていたりする。


で、なんと言っても「スカウト」という要素ですよね。

周りからはバカにされたり、自分達でももう恥ずかしいと思っていたスカウト。

そのスカウトで得た技術や知識を使って乗り越えるとか、

それだけでもう楽しい映画に決まってるじゃないですか。

スカウト、フォーエバーですよ。

だからこそクソ邦題をつけたやつにムカツク訳ですが、これはまた後ほど。


映画冒頭からイっちゃってるマヌケ清掃員が登場。

もうこのシーンを観ただけでふざけた映画なんだなというテンションが伝わる。

そして激辛スナックを買う後ろでの吹っ飛び方だけで笑える。

あの激辛スナックの最後に落ちる演出が予測できるけど味がある。


自分はボーイスカウトとか経験がないのですが、

ちゃんとそんな人のためにも「スカウト」とはなんなのか。

勧誘するシーンを描くことでちゃんと映画を観てる人にも教えてくれる。

仲間との絆ですよ、アーチェリーとか打つんですよ。

あのテレビにテレビってカタカナで書いてあるのがなんか嬉しいですよね。

ちゃんとこのシーンがあるっていうのはこの映画には凄く大切。

ぱっと見はバカ映画なのにちゃんと考えて構成してあるなと関心します。


それでもちょいちょい演出がバカっぽいんですよ。

もちろんわざとなんですけど、

足元から女性を映す時のいかにもというBGM。

この監督はバランスが良いなと思います。


カバンのヒモに「一重継ぎ」とか、

後半のホームセンターでの戦闘準備とか、

この映画をみるとスカウトの技術は身に付けたいなと思う。

というかホームセンターって凶器のかたまりみたいな場所ですね。


基本的にはバカ映画なんですよ。

ストリップ店で襲われて「エロい店かと」って台詞とか、

ゾンビになったスタイルの良い女性のおっぱいを揉んでくとか、

ゾンビと一緒にブリトニー歌うとか…くだらな面白かったです。

トランポリンのシーンは映画「ザ・マジックアワー」を思い出しました。


そんなバカ映画なのに、ちゃんと車がスペアタイヤになる理由があるし、

それが後々影響するとか考えられているんですよね。

ちゃんとしてるじゃねーかってツッコミしそうでした。


それでも最後の展開は都合良すぎですけどね、

まあそこは良いじゃないですか、と自分は思います。

あの火がつけられないってのもちゃんと序盤にあるんですよね。

真面目かって本当に言いたくなる。

ベタだなって時に「クラシック」って言うんだなと勉強になったのだが、

この映画のところどころに「クラシック」って言いたい。

いや、悪い意味じゃなくてね、王道を押さえているという意味で。


そんな訳でバカっぽいのに実は真面目に考えて作ってあるんだなと思い、

凄く監督の映画作りに好感が持てる作品でした。

あと「スカウト愛」ですよね。

映画の中でも「ガキの頃は楽しかったけど」という言葉からも分かるように、

今となっては不要というか邪魔な存在のスカウト。

そのスカウトが友情を戻しただけでなく困難を乗り越える力になる。

良い映画だと思います。

気軽に観れる楽しいエンターテインメント作品でした。



ですが…ですがですよ。

文句がどうしてもあります。

それは「邦題」です!


なんすか、「ゾンビーワールドへようこそ」って。

いつも思うんですけどクソダサいだけでなく、

全然映画と関係ない邦題を付ける奴って、

会社はクビに出来ないものなの?

仕事しない方がよっぽどマシなんだけどさ。


このクソダサい邦題の「ゾンビーワールドへようこそ」は、

原題は「SCOUTS GUIDE TO THE ZOMBIE APOCALYPSE」です。

意味としてはスカウト達がゾンビによる終末世界を案内しますよって事。

なんかそれをヒネッたのかなんなのか、

邦題が「ゾンビーワールドへようこそ」になってしまった。


ここまで書いてきて分かると思うのですが、

この映画で大切なのって「スカウト」じゃんか。

なんでタイトルから「スカウト」の文字を無くしちゃうの?

なんならタイトルは「スカウト」だけでも良かったよ。

なんで「ゾンビワールドへようこそ」になったの?

本当にこの邦題をつけた人って映画を観たの?


レベルとしては映画「ミケランジェロ・プロジェクト」並みに酷い邦題だと思う。

あの映画は「モニュメンツ・メン」という知られざる人達を描いた作品なのに、

まさかの邦題から「モニュメンツ・メン」を無くすという作品の意味を理解してない暴挙。

本当に邦題付けてるやつ死ねばいいのにね。


まあ、書いててやっぱり「ミケランジェロ・プロジェクト」の方が酷かったと思ったが、

作り手のスカウト愛を無にした「ゾンビーワールドへようこそ」という邦題はクソだと思う。

ゾンビーワールドへようこそ [DVD]




2019年05月18日

映画「アイドル」の感想…良い作品でしたが色々言いたくなるのがSKEってもんですよね。

今日は映画「アイドル」の感想です。

発売日にBlu-ray Boxを買ってはいたんですけどね。

買うといつでも観れると思ってなかなか観ないもので、

やっと観る事が出来ました。

という訳で今回は買ったBlu-rayでの鑑賞です。


今回は具体的な内容は書かない様にしますが、

さらっと構成などについて言及しますので、

まだ観て無くて何も知りたくないって人はまだ読まないでください。



映画「アイドル」は2018年公開の竹中優介と鈴木雅彦の共同監督作品。

竹中優介という名前はSKEファンなら見かけているとは思う。

鈴木雅彦という名前は聞き覚えがないのですが、

多分TBSというかテレビ関係の方なのではないかなと思います。

違ったらごめんなさい。


この映画「アイドル」はアイドルグループSKE48を扱ったドキュメンタリー。

前作に当る映画「アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48」から3年以上も経ちましたか。

後でも触れるのですが、監督も変わっているし、見せ方も違うので、

SKE48を扱ってるドキュメンタリーだけどこんなに違うんだというのも楽しめそう。


SKE48は今でも応援しているのですが、

そう言いながらも昨年の「豆腐プロレス The REAL 2018 WIP QUEENDOM in 愛知県体育館」以降、

イベントには参加できていない…いや、福袋は買ったか。

ここで自分が思うSKEなんて書きはじめたら映画の話にならないので、

それについては自粛…とりあえずライトなファンが観た感想と思っていただければ。


さて、映画「アイドル」の感想ですが、良い作品でした。

ファンが観た感想と思っていただければと書いたけど、

まあ基本的にはSKEファンとか興味がある人しか観ないジャンルかと思うので、

そういう人には楽しめる内容だと思います。


テレビだから、映画だからという事はこの作品では関係ないのですが、

映画が始まってちょっとしたら「テレビっぽい」なあと思った。

撮影しているビデオカメラの質感というのもあるのですが、

やっぱりナレーションかな。

それが悪い訳ではないけどね。


映画は高柳明音と元SKEメンバー古川愛李とその子供のショットから始まる。

同期で入った2人、途中で道を分かれた2人の現状。

未だに現役のアイドルとアイドルを辞め結婚、出産をした女性。

そんな対比を描いておきながらのタイトル「アイドル」ですよ。

これは映画が始まって早々にヘビーパンチが飛んできた。


その後、何も無かったかの様に、

SKEを知らない人向けにSKE48とはという説明がある。

ちょうど10周年を迎えるSKEが映画の軸になっているので、

親切な構成だと思います。


そして続くのがSKEというアイドルになる前はなんだったのか、

きっかけだったり、どんな職業だったのかというインタビューが、

軽いウォーミングアップみたいな感じで入ってました。


そしてSKE唯一の在籍1期生でエースの松井珠理奈にスポットが当る。

もう珠理奈も21歳かと過ぎた年月の長さを感じる。

圧倒的なエースではあるが須田亜香里の「弱いでしょ」は、

まあ実際そうなんだろうなと思う。

そう、SKEのファンだったらそれはなんとなく分かっているんだけど、

そうではない人には伝わらないんだよなあと色々なところで思う。

損してると思うのだが、それが魅力でもあるし難しいよなあ。


そして、SKEの主要なメンバーにスポットが移る。

須田亜香里の握手会での頑張り、

SKEキャプテンの斉藤真木子の言葉。

それぞれの立場からのインタビューによって、

SKEというものを上手く浮き上がらせていると思う。


ファンの方にもスポットが当るのだが、

このシーンはちょっとどうかなと思ったのだけど、

確かに「ファンを含めてSKE」という意識もあるので、

そのファン代表で出てもらった感じかなと。

ファンの方がヘビーな人だけだったのはちょっとなあ。

もしファンにもスポット当てるなら、

ある程度軽い人も扱って欲しかった気はする。


そして大場美奈へと話題が移る。

映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」が凄く好きな映画ですが、

あの頃からは考えられない今がありますよね。


ここまで結構手際よくSKEの主要メンバーとグループの説明ができていました。

そして10周年のSKEは「ナゴヤドームを目指す」という目標を打ち出す。


全盛期みたいなナゴヤドームコンサートをもう1度という事ですが、

紅白で「パレオはエメラルド」を歌った時の勢いは凄かった。

自分は当時のナゴヤドームのコンサートに行っていたのですが、

あれ以降ナゴヤドームのコンサートが出来なくなるとは思わなかったなあ。


映画ですが、まだ入ったばかりの研究生の話題へ。

研究生公演なのに正規メンバーが出演する事態。

SKEになることが大変なんではなくて、

SKEで普通に活動するのがどれだけ大変な事なのか。


さらにさいたまスーパーアリーナのコンサート。

今のSKEがこれだけ大きい場所でコンサートをする大変さ。

それなのに気持ちが揃わないメンバー。

SKEやAKBがドームとかでコンサートをやっているのを見て、

このグループに入ったメンバーにとっては、

そこまで重大な事という感じにならなかったのだろうか。

大人数の気持ちを揃える大変さは大人数グループの難しさだとは思う。


そして卒業するメンバーもいるという説明。

10周年とは言え、メンバーも1人の人間。

それぞれの選択した人生を送る権利はある。


その後に6期生を持ってくるのは上手いと思う。

つまりこれまで支えてきたメンバーもいれば、

これからSKEを支えるメンバーもいるという事だ。


北川綾巴をはじめ、

青木詩織や北野瑠華などの6期生の頑張り。

その6期生を見守る松村香織と斉藤真木子。

先輩に自分達が注意されたりした事を、

同じようにまた自分達が後輩を𠮟ってるとか、

あの鎌田菜月のシーンはちょっと響いた。


そんなこんなで総選挙があって、珠理奈が休業。

色々思う事もあるし、この部分のインタビューも、

なんかモヤッとしてるのでスッキリしないのだが、

珠理奈不在で迎えるSKE10周年のメンバーの奮闘を描く。


表では見せない須田亜香里のプレッシャーに潰れる映像とか、

あんまり気にしてなかったけどそうだよなと思ったり。


そう言えば未だに美浜海遊祭のハガキが届いていないのだが、

いつか行きたいなあ。


映画は松井珠理奈が復帰して、

珠理奈がいなかった事で成長した部分をそれぞれが理解し、

10周年にナゴヤドームという言葉は出せなかったが、

これからも頑張っていくという感じで終わっていく。


…と思いきや、エンドロールの後に、

「アイドルって答えないから」というストレートな言葉が本当の〆になる。


映画のタイトルでもある「アイドル」ですが、

アイドルとはなんなのか。

SKEというアイドルグループをドキュメンタリー的に追求して、

「アイドルとは?」を描こうとしているのは分かる。


ただちょっとエンドロール後のメッセージは、

唐突過ぎる感じはあるし少し、安易な気がする。


あまりSKEというものを知らない人にとっても、

「アイドル」というものをSKEで描くドキュメンタリーにはなってるし、

SKEを知ってる人にとっては10周年を振り返る内容にもなっている。

どっちにも楽しめる構成ではあると思うが、

自分としては「なんとなく中途半端な印象」があった。


もちろん、DISC2の3時間完全版を観たら印象は変わるかも知れないが。


凄く良かったというのを踏まえて、あえて言うなら、

もうちょっと「削っても良かったのではないかな」と思う。

3時間完全版というディスクを作るのであれば、

劇場公開は1時間30分ぐらいでも…ね。

あれも見せたい、このメンバーも出したいというのも分かるし、

これでもだいぶ削っているのは凄く伝わる。

あのメンバーに触れないんだとか、そこはサラッとなんだとか。

それでももう少しまとめれば浮き出る形がシンプルだったと思うんですよ。


とは言え、何を削れば良いとかは考えつかないんですけどね。

前の映画でもそうなんだけど、

結局映画1本じゃSKEは語りきれないって事なんですよ。

難しいですね。

だから映画作品としてSKEよりもアイドルを描く方に力を入れた方が、

ある意味で映画「アイドル」になったのかなと。

答えなんてないですけど。


あとこの映画の劇場公開、そしてBlu-rayの販売と、

どんどん時間が経ってしまうので、

SKEのドキュメンタリーとしてはテレビとかの方が合ってる気がする。

時間が経てば経つほど今のSKEとはちょっと状況が違ったりする。


そんな訳で、ほんと「アイドル」っていうよりも、

「SKEに答えなんてない」から何を作っても、

ああだこうだ意見が出てしまうんだろうけどさ。


コンサート行きたいなあ。

そう言えば通販でこの映画「アイドル」のパンフレットも買ったのですが、

まだ読んでないや…。

パンフレットとか読んだら制作スタッフの思いとか書いてないかな。

ほんとスタッフも含めてSKEでもあると思う。

ドキュメンタリー映画「アイドル」 コンプリートBlu-ray BOX




2019年05月10日

映画「クワイエット・プレイス」の感想…「音を立ててはいけない世界で出産」とか考えたやつは変態だよね(褒め言葉)!

今日は映画「クワイエット・プレイス」の感想です。

DMMの月額レンタルのリストに入れてたら届きました。

令和で最初に観た映画になります。

という事でDMMのレンタルDVDでの鑑賞…日本語吹き替えで観ました。



映画「クワイエット・プレイス」は2018年公開のジョン・クラシンスキー監督作品。

今作品は俳優でもあるジョン・クラシンスキー監督がほぼ主演をしています。

と、言ってみたもののジョン・クラシンスキー作品は全然観てないや…。

タイトルは知ってるけど観れてない作品が多い。

後ほども書きますが、この映画を作った監督だったら、

もっと他の作品も観てみたいなと思いました。


物語のあらすじですが、

突如現れた謎の生物に人間が襲われ、殺されていた。

そいつらは目が見えず、音に反応して人々が襲われていると分かったのだが、

ほとんどの人間はすでに殺されていたのであった。

そんな中、音を立てずにひっそりと暮らす家族がいた…みたいな感じかな。


キャストですが、

主演のイヴリン・アボットを演じるのはエミリー・ブラント。

このブログで感想を書いた映画では映画「ボーダーライン」映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に出ています。

どちらもタフな役でしたが、今回もそれらとはちょっと違ったタフさがありました。

イブリンの夫リー・アボットを演じるのはジョン・クラシンスキー。

この映画の監督でもあるジョン・クラシンスキーですが、

実はエミリー・ブラントの旦那でもあるので、

夫婦で主演、みたいな感じでもあるのですが、

それがまた演技にも良い影響を与えているのかもしれません。

その他、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュープ、ケイド・ウッドワード、

レオン・ラッサムが出演。

ほぼ人間が絶滅状態だし1つの家族に焦点を当てているので登場人物は少ない映画です。


さて、映画「クワイエット・プレイス」の感想ですが、凄い良い映画でした。

面白いって言うとちょっと違うのですが、

ドキドキもするしちょっと感動もするし、

よくこんな物語を考えれるよなって関心する。


基本的にどんな話か知らずに、

DMMのランキングに入っていたのをたまたま見つけて、

ポチッとリストに入れた感じなので、

ホラーって事ぐらいしか知らずにこの映画を観たのですが、

ホラーでは全然なかった。

まあモンスターものではあるのですが、描いているのは家族。

不器用な父と娘の描き方なんて「北の国から」みたいな感じでした。

…それは嘘ですが。


ちょっと今回は詳しくは書かないのですが、

どうしてもネタバレしてしまう部分が出てきますので、

まだ映画を観てなくて何も知りたくないって人は、

ここから先は読まないようにしてください。


まず映画の冒頭。

「Day 89」とテロップが出る。

89日目ってこうやって表記するんだと勉強にもなりますが、

一体何の89日目なのか。

はだしの人達がこそこそと寂れた店を捜索するところから始まります。

最初から「音に反応する怪物」と予告や告知で知っている人は、

何も不思議では無いのですが、

全くこの映画がどんなものか知らない人にとっては、

この人達は何をやっているんだろうと不思議に思うはず。

声も出さず、足音も立てず…そして、あの展開。


なるほど、ふざけるなガキ!とも思うのだが、

やっぱり子供に音を立てるな、なんて無理ですよね。

しかもロケット(スペースシャトルですが)ってのが、

余計に子供の気持ちが伝わってきて悲しいし苦しい。


善意とは言え、「その事」が父と娘に微妙な空気を作り、

後の展開に繋がっていくと考えると、

この冒頭シーンで映画の「状況を手際よく説明」し、

さらにこの映画の大事な「家族」という要素を深めるイベントにする構成、

素晴らしい冒頭シーンだったと思います。


ただ、映画内でかすかに聞こえる音以外は、

ほぼ無音だった時に自分の家の外で鳥がチュンチュン鳴いていて、

めちゃめちゃ気がそらされた。

そしてあの鳥は怪物に殺されないだろうかと思っていた。

やっぱり映画を観るのは映画館が良いですよね。


で、この映画の一番の盛り上がりだと思うのは、

イブリンの出産だと思います。

この「音を出してはいけない世界」でまさかの出産。

…絶望ですよね。

赤ちゃんなんて泣くに決まってるじゃないですか。

どうなっちゃうんだろうってドキドキしますよね。

あと、自分は男なので出産の痛みが分からないのですが、

音を出さずに出来るものなのかとかね。

産みたいけど不安。

しかし実際の出産はあんな感じでね。

本当にあのシーンはドキドキしたし、

こんな状況を考える人はヤバいやつだと思う(褒め言葉)。


映画の尺も90分と見やすい時間なのは嬉しい。

ほとんど音楽も言葉も無いのに、

90分間興味を持続させるって凄いですよね。


あとずっと手話で話をしているのは、

音を立てないためだと思っていたのだけど、

もちろんそれもあるのだけど、

娘が耳を聞こえないんだって設定に気が付いたのが結構後の方だった。

自分の理解力の無さに驚愕。

補聴器の仕組みが分からないんだけど、

音を増幅させるものなんだとは思うけど、

耳にはめていて、怪物にそれが聞こえるぐらい音が出るものなの?

まあ自作な機械なのでそうかも知れないけど、

それだったら耳にはめてなくても良いよねとは思う。

まあ最後は違ったのだけど。


とりあえずのツッコミどころとしては、

銃で撃ったらその音で他の怪物を引き寄せてしまうから撃たなかったのは分かるが、

どうしてもダメだって時は「銃で殺せるなら」撃つべきじゃないのだろうか?

ずっと物理的には殺せない存在なのだと思っていたら、

案外ヘッドショットで倒れるらしい。

だったら警察とか軍とか、負けない様な気がするんだけどなあ。

大量に来たらそれでも負けちゃうもんかな。


滝のシーンで大きな音が出ているところでは話いていても大丈夫というのが、

後の赤ちゃんの時に活きてくるのは上手いと思うんだけど、

そもそもあの怪物はどうやって地下に入って来たんだろう。

水が流れる音で寄ってきたんだろうけど、

だったら滝みたいなところには怪物ってずっといると思うよね。

あと、はだしでも音はすると思う…確かに砂をひいていたけど。

そして、怪物は目が見えないはずなのに、

正確に階段下りてきたり、車を掴んだりしてて、

見えないのか見えてるのかどっちやねん!

って、ツッコミどころはなくもない。

コーンに埋まるのも、若干の違和感が…。

そして銃1発であんなに来るなら、

花火はもっとくるだろ…とかね。


ただ、まあ「そういう設定」を楽しむ映画でもあるので、

「本当だったら」とかそんな事を言うのは野暮ですよね。


袋に釘がひっかかって、いや〜な気がするのが、

後にやっぱり!ってなるんだけど、

どんな映画でも何か刺さる時は痛って思っちゃいますよね。

今回も自分は全然痛くないのに「イタッ」て声が出た。


そんな感じかな。

でも本当に、良い映画だったと思います。

やっぱり「音を立ててはいけない世界で出産」とか考えた変態が最高。


ちなみに原題というか洋題は「A Quiet Place」で、

ほぼ邦題もそのままなのですが、

この「A」というのは日本語にはなかなか訳しづらいですが、

この映画を観ていると途中で「ああ…Aなんだ」ってのは分かる。

クワイエット・プレイス ブルーレイ DVDセット [Blu-ray]




2019年04月29日

映画「ビッグ・フィッシュ」の感想…泣いた。

今日は映画「ビッグ・フィッシュ」の感想です。

オカンがAmazonのPrime videoで何か映画を探している時に、

「あっ!」と自分が見つけたのがこの映画でした。

いつか観ようと思っていて、実はまだ観てなかったのでした。

という訳でPS4のPrime Videoで鑑賞…オカンがいたので日本語吹き替え版です。



映画「ビッグ・フィッシュ」は日本公開が2004年のティム・バートン監督作品。

このブログではティム・バートン監督の映画って感想書いてなかったのですが、

全部ではありませんがぼちぼち監督作品は観ています。

ただ、メチャメチャ良いって感覚はなくて、

「ああティム・バートね」みたいな…まあある程度のクオリティは保証されてるけど、

なんとなくそんな印象がありました。


この映画「ビッグ・フィッシュ」はダニエル・ウォレスによる同名の小説が原作。

日本語でも訳されて販売されているのですが未読です。


映画のあらすじですが、

父親の話す作り話がある時期から好きになれなかったウィルは疎遠になっていた。

しかし父親が病気で余命が短いと知り実家に戻ってくる事に。

そして父に本当の事を話してくれと頼むのだがやはり信じがたい話を聞かされるのだが…みたいな感じかな。


キャストですが、

若かれし頃の父エドワード・ブルームを演じるのはユアン・マクレガー。

相変わらずイケメンですよね。

このブログでは映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」以来なのかな。

エドワードの息子ウィルを演じるのはビリー・クラダップ。

ほぼそんな気はしないけど映画「ウォッチメン」のDr.マンハッタンですよ!

こんな顔だっけ…まあ青かったからなあ。

その他、アルバート・フィニー、ジェシカ・ラング、アリソン・ローマン、

マシュー・マッグローリー、スティーヴ・ブシェミなどが出演。

個人的にはヘレナ・ボナム=カーターは凄く良かった。


さて、映画「ビッグ・フィッシュ」の感想ですが、

泣きました…まさかこんなに涙が出るとは思わなかった。

やっぱ歳とると涙腺が緩むんですかね。


今回は昔の映画という事もあるし、

ネタバレしていても感動は変わらないと思いますので、

詳細は書きませんが、読むと展開は分かってしまうと思いますので、

まだ映画を観てない、物語の先は知りたくないって人は、

ここから先は読まないでください。


で、まず言いたいのがティム・バートン監督、

こんな良い映画作ってたんかあ…って今まで観てなかった自分を責めた。

これはもっと早くに観ておくべき映画だった。


優しい…本当に優しい映画だった。


ずばり書くと、この映画は父と子の絆の再生物語。

父親は何故誰もが嘘だと分かる作り話ばかりしているのか理解できなかった息子、

その息子が父の死の間際に「父の想いを理解」する映画。


映画は現実の現在の時間軸と、

父親の過去の回想を交互に見せる手法。

交互に積み上げたものがクライマックスで重なるのは、

見事な構成だと思います。


邦画でも映画「フィッシュストーリー」って映画がありましたが、

フィッシュストーリーって日本語でいうとほら話とか作り話って意味で、

そのニュアンスが分かってないうちのオカンは「ビッグ・フィッシュ」ってのが、

いまいちピンときてなかったのが悔しい。

この映画を観た後でオカンは「結局お父さんの話って嘘だったんでしょ」とか言いやがった。

いや、そうだけど、そうじゃねーだろっ!!

映画の中では親子の絆が再生したのですが、

こちらの現実世界では親子の絆が切れそうでした。

涙を流しながら「何で分からないんだよぉ」って僕は言いました…悲しい。

きっとオカンはこの「何で分からないんだよぉ」が分かってないと思いますが。


とりあえず感動できる話なので多くの人に観てもらいたいのですが、

この映画を観て思い出したのは映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」でした。

ちょっとあの映画のネタバレにもなってしまいますが、

「本当の話とそうでない話」、どちらが人は良いと思うか。

これは全ての創作物語に通じる話だし、

大学のシナリオ創作論にも出てきた部分ではありますが、

やっぱり人は「物語が好き」なんですよね。

人生は端的に見ると「生まれて、そして死ぬ」それだけの現象。

しかし、その生まれて死ぬまでの間に色んな事を体験したりして、

特別なものにしたいという思いがある。


映画「ビッグ・フィッシュ」では凄く親切に言葉で説明しているのですが、

病院の先生がウィルが生まれた時の本当の話をしてくれる。

あっけない真実。

それに比べて父親が聞かせてくれた話はどれだけ愛に溢れていた事か。

ジェニファーから言われる言葉、

「あなたは現実の存在」それがどれだけ大切な事なのか。

ウィルと同じ様に観てる人が父親の想いを知ったとき、

自然と涙が出るものだとおもうんだけどな…オカンよ。


そんな感じで、本当に優しい映画でした。

あんなに嫌だった父親の様に、

自分の子どもにも父親の様にほら話をする姿、優しいなあ。


あとどうでも良いのですが、

止まった世界でポップコーンをふれると、

パラパラって落ちていくシーンは予告とかで知っていたのですが、

ふれると落ちるってどういう理論なんだろう…とか言うのは野暮かな。


あと劇中でこれみよがしに…ではないですが、

さりげなくライカのカメラが出てくるんですよ。

映画が終わってからしれっとAmazonでライカのカメラの価格を見ちゃいましたからね。

…高い。


「釣られぬ魚こそ川で一番大物になる」っていつか言おうと思う。

あと誇張した話を「ヒレ付き」っていうのもなんか懐かしい感じがする。

最近はそんな例え、しないですよね…チャンスがあったら使っていこうっと。


そんなこんなで、本当にオススメの映画です。

つまり「ビッグ・フィッシュ」ってのは大きな魚でも壮大なほら話でもなく、

親子の愛ですね。

ティム・バートン監督の個人的なイメージが変わった。

ビッグ・フィッシュ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]




プロフィール
マツゥオコアトルさんの画像
マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
プロフィール
<< 2020年06月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
カテゴリアーカイブ
映画(295)
BMPCC(36)
このココ(13)
夢メモ(32)
日別アーカイブ
最新記事
検索
最新コメント
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。