2018年09月09日
映画「ゾンビシャーク 感染鮫」の感想…丸呑みシーンは笑えたけど全体的に中途半端な仕上がりで残念。
今日は映画「ゾンビシャーク 感染鮫」の感想です。
前に映画「闇金ウシジマくん Part3」を観た時に久々に起動したdTVだったのですが、
せっかく月々料金払ってるので何か観なくては、と選んだのがこの1本。
という訳でdTVをChromecastを使ってテレビでの鑑賞…吹き替え版です。
映画「ゾンビシャーク 感染鮫」は2015年制作のミスティ・タリー監督作品。
ミスティ・タリー監督は聞いた事ない名前ですが、
まあタイトルからも分かる様なB級感漂う映画なので、
笑わせてくれるか、いや、意外に良いじゃん!って思わせてくれるか、
どちらかであれば成功だと思うのですが…また後ほど。
そもそもゾンビ映画もサメ映画も、それぞれジャンルとして確立しており、
それぞれの良い要素を取り入れれば面白くならない訳がない。
ただ、ジャンル映画ってのは簡単そうで結構難しいんですよね。
あと「どの要素を活かすか」ってのはセンスが問われる。
映画の簡単なあらすじですが、
休暇をとって男女4人でリゾート島に行く事に。
不気味な施設はあるものの、
島での時間を楽しもうとするのだが、
浜辺にサメの死体が打ち上がっていたのを見にいくと、
突然死んでいたはずのサメが動き出し…みたいな感じかな。
キャストはちょっと分からない人達ですが、
主人公的な役割のアンバーを演じるのはキャシー・スティール。
若い時に荒れていて子供とは離れ離れって感じの疲れた雰囲気は出ていた。
アンバーの妹ソフィを演じるのはスローン・コー。
結構良い感じでてましたよ…ってフワッと感想。
いや、綺麗な人でした。
アンバーの恋人ジェンナーを演じるのはロス・ブリッツ。
適当そうな雰囲気は凄くよかった。
ネタバレになるので書かないけど、まさか…ね。
その他、ロジャー・J・ティンバー、バッキー・アンドリューズ、
ローラ・カユーテ、ジェイソン・ロンドンなどが出演しています。
さて、映画「ゾンビシャーク 感染鮫」の感想ですが…惜しい!
もうちょっと上手く色んなものが噛み合ったら良かったのになあ。
結局ね…中途半端なんですよね。
笑える要素もあるし、軽い感じになってるのかなと思ったら、
意外にキャラクターのバックボーンとか紹介して、
人物描写をしだしたりとか…個人的にはいらなかったかな、そういうの。
まずサメのCGがしょぼいのは笑えるんだけど、
それが結構出てくるんですよ。
一度や二度なら安っぽいCGで笑いをとろうとしてるのが分かるけど、
これだけ使われると、もしかして本気でこのCGなの?って気になってしまう。
予算のない映画だと思うから、
爆発とか銃撃とかのエフェクトはこんなものかなと思うのだが、
あのサメのCGを多様するのは…違うなあ。
でも、予算がない映画と言っても結構頑張っていて、
一番最初のビックリさせるシーンは悪くないと思うし、
小道具だったりエキストラの多さとか頑張ってる方。
ここで迷うのが、
B級映画なのはスタートの段階で分かっている訳で、
あとは「笑える」か「意外に良い」かしかないと思うんですよね。
で、そもそもゾンビとサメの掛け合わせの段階で、
「意外に良い」って難しいと思うんですよ、予算もないし。
だったら「笑える」方向で突っ切ってくれればいいのに、
さっきも書いたのですが、何故か登場人物にストーリーを作ろうとするんですよ。
若い時にやんちゃして子供がいるけど今は離れ離れとか、いる?
あなたの研究は世界を救うからここで諦めちゃダメだ!とか、いる?
そもそも両親のシーンって全部いらんことない?
そういう人間ドラマとか葛藤とか物語はお金かけた映画が見せてくれるんだから、
「ゾンビシャーク」に期待するのはバカっぽい展開とか映像じゃないですか。
ある人物がサメに丸呑みされるんですけど、あのシーンは最高でした!
普通サメって噛み切ったりしそうなのに、
なぜか丸呑みしようと頑張ってるんですよね、しかも陸で。
あのシーンを観て、これは絶対面白くなるって思ったのになあ。
なんか振り切れず、中途半端に落ち着いちゃった感じが否めない。
中途半端になるから、わざとなのか真剣なのか分からなくなる。
キーはポケットに!ってわざわざ目立たせる展開で見せるんだけど、
その後にサメがぶつかってきてエンジンが壊されたって言うけど、
そもそもキーが無いんだからエンジンがどうろうが動かせないじゃん。
サメを倒そうとしてる保安官なんだけど、
何故か気が付いたら海に入っていくんですよ。
笑える映画だったら「わざと」って思えるんだけど、
微妙に真面目な感じもあるから、何やってんのって冷める。
バカな保安官がバカな事して食べられたって見せてくれれば良いのに。
サメは死んでるから陸でも動けるって言葉の説明が入るんだけど、
とはいえ基本的には海から出て来ない。
つまり、サメに襲われるためには、自分から海にいかなくてはいけないのだが、
途中で「おっ!」って思わせる展開があって、
島の住人みたいなチームが武器を持ってサメに向かっていくんですよ。
あそこバカっぽくて良かったですよね。
映画全体をあんな感じにしてくれれば傑作だったのになあ。
あのバカ展開も、他が微妙に真面目な空気を出すから、
なんか浮いちゃってるんですよね。
あの刺さったナイフの使い方とか面白くなる要素あるのになあ。
あと、雇われている傭兵みたいな男が役に立つからと言われても、
民間人の女は連れてかないだろう。
あんな真面目そうな傭兵なんてこの映画に必要ないんだよ。
もっと馬鹿そうな男が女好きだから姉妹を連れていくって感じなら、
なんの違和感もないじゃない。
ブラボーチームも誰も出て来ないんだから…ねえ。
そんな感じかなあ…もっと振り切ってくれれば良かったなあ。
冒頭のケンカをお店からのショットグラス1杯おごって鎮めるシーンとか、
あとで何かあるんだろうなって思ったら全く関係ないし。
ブリジットの最後はちょっと笑えるんだけど、
その直前まで自分が生きたいだけとか言っていたのにあの展開、
やるんだったらもうちょっと何かあっても良いんじゃないだろうか。
…中途半端だよね。
「なんで海に入ってるのよ!」ってのは面白いけど。
うきわの奴らもちゃっかり逃げてる描写があるのは良い。
あと、基本的に誰かがサメに喰われる時は名前を呼べば良いと思ってやがる。
ステファニー!
ブリジットー!
ロジャー!
ワンパターン過ぎるだろ!!
そう言えば、ステファニーの丸呑みはちょっと無理があったなあ。
でね、色々書いたけど致命的な点が1つありまして。
観た人は分かると思うんですけど「ゾンビ要素」ですよね。
サメに噛まれるとゾンビになるって設定があるのですが、
その要素が全然上手く使われてないんですよ。
ゾンビって倒しても倒しても追ってくるとか、
動きは遅いけど大勢で襲ってくるとか、
色んなゾンビの恐さ、面白さがあって、
結構使い勝手が良い存在なのに、
この映画ではただゾンビになるってだけ。
1体、主人公達の脅威になるのかもってゾンビがいたのに、
何故かサメが頭を食べていってしまう…なんででしょうね。
あのホームレスとかももっと上手く使ってほしかったなあ。
何にも上手く使えてない。
ラジオの天気予報で、ジェンナーが電話をしていて、
嵐が来るってところを聞き逃したってシーンがあるんだけど、
普通にテレビでやってたらしいし、
なんなら嵐の映像一切ないじゃんね…予算の問題だと思うけど、
波は穏やかで太陽が出ている映像ばっかりだよね。
ラストの展開は意外性を狙ったんだと思うけど、
単純に後味が悪くなってるだけな気がするから、
ワクチン的なもので助かったって展開でよかったんじゃないかな。
そもそも、映画の序盤で「子供じゃないんだから」って言ったのに、
「子供でしょ」って窘められるシーンがあって、
あ、これはソフィの成長物語なんだなって思わせてからの、
あの展開…って裏を読んで作っている気がするのだが、
残念ながら、ただただ後味が悪い…うーん。
アンラッキーな日々はすでに終わったって言わせたり、
ほんと良いところがない訳じゃないのにね、残念。
結論としては中途半端、結局ダメな映画になっています。
邦題ですが、これは原題は「SHARK ISLAND」ですが、
「ゾンビシャーク」で良かったと思います。
もしかしたら、監督含め制作チームは真面目なドラマを作る気だったのかなあ。
だとしたら大間違いだし、少なくとも途中の笑える展開は無くすべきだ。
前に映画「闇金ウシジマくん Part3」を観た時に久々に起動したdTVだったのですが、
せっかく月々料金払ってるので何か観なくては、と選んだのがこの1本。
という訳でdTVをChromecastを使ってテレビでの鑑賞…吹き替え版です。
映画「ゾンビシャーク 感染鮫」は2015年制作のミスティ・タリー監督作品。
ミスティ・タリー監督は聞いた事ない名前ですが、
まあタイトルからも分かる様なB級感漂う映画なので、
笑わせてくれるか、いや、意外に良いじゃん!って思わせてくれるか、
どちらかであれば成功だと思うのですが…また後ほど。
そもそもゾンビ映画もサメ映画も、それぞれジャンルとして確立しており、
それぞれの良い要素を取り入れれば面白くならない訳がない。
ただ、ジャンル映画ってのは簡単そうで結構難しいんですよね。
あと「どの要素を活かすか」ってのはセンスが問われる。
映画の簡単なあらすじですが、
休暇をとって男女4人でリゾート島に行く事に。
不気味な施設はあるものの、
島での時間を楽しもうとするのだが、
浜辺にサメの死体が打ち上がっていたのを見にいくと、
突然死んでいたはずのサメが動き出し…みたいな感じかな。
キャストはちょっと分からない人達ですが、
主人公的な役割のアンバーを演じるのはキャシー・スティール。
若い時に荒れていて子供とは離れ離れって感じの疲れた雰囲気は出ていた。
アンバーの妹ソフィを演じるのはスローン・コー。
結構良い感じでてましたよ…ってフワッと感想。
いや、綺麗な人でした。
アンバーの恋人ジェンナーを演じるのはロス・ブリッツ。
適当そうな雰囲気は凄くよかった。
ネタバレになるので書かないけど、まさか…ね。
その他、ロジャー・J・ティンバー、バッキー・アンドリューズ、
ローラ・カユーテ、ジェイソン・ロンドンなどが出演しています。
さて、映画「ゾンビシャーク 感染鮫」の感想ですが…惜しい!
もうちょっと上手く色んなものが噛み合ったら良かったのになあ。
結局ね…中途半端なんですよね。
笑える要素もあるし、軽い感じになってるのかなと思ったら、
意外にキャラクターのバックボーンとか紹介して、
人物描写をしだしたりとか…個人的にはいらなかったかな、そういうの。
まずサメのCGがしょぼいのは笑えるんだけど、
それが結構出てくるんですよ。
一度や二度なら安っぽいCGで笑いをとろうとしてるのが分かるけど、
これだけ使われると、もしかして本気でこのCGなの?って気になってしまう。
予算のない映画だと思うから、
爆発とか銃撃とかのエフェクトはこんなものかなと思うのだが、
あのサメのCGを多様するのは…違うなあ。
でも、予算がない映画と言っても結構頑張っていて、
一番最初のビックリさせるシーンは悪くないと思うし、
小道具だったりエキストラの多さとか頑張ってる方。
ここで迷うのが、
B級映画なのはスタートの段階で分かっている訳で、
あとは「笑える」か「意外に良い」かしかないと思うんですよね。
で、そもそもゾンビとサメの掛け合わせの段階で、
「意外に良い」って難しいと思うんですよ、予算もないし。
だったら「笑える」方向で突っ切ってくれればいいのに、
さっきも書いたのですが、何故か登場人物にストーリーを作ろうとするんですよ。
若い時にやんちゃして子供がいるけど今は離れ離れとか、いる?
あなたの研究は世界を救うからここで諦めちゃダメだ!とか、いる?
そもそも両親のシーンって全部いらんことない?
そういう人間ドラマとか葛藤とか物語はお金かけた映画が見せてくれるんだから、
「ゾンビシャーク」に期待するのはバカっぽい展開とか映像じゃないですか。
ある人物がサメに丸呑みされるんですけど、あのシーンは最高でした!
普通サメって噛み切ったりしそうなのに、
なぜか丸呑みしようと頑張ってるんですよね、しかも陸で。
あのシーンを観て、これは絶対面白くなるって思ったのになあ。
なんか振り切れず、中途半端に落ち着いちゃった感じが否めない。
中途半端になるから、わざとなのか真剣なのか分からなくなる。
キーはポケットに!ってわざわざ目立たせる展開で見せるんだけど、
その後にサメがぶつかってきてエンジンが壊されたって言うけど、
そもそもキーが無いんだからエンジンがどうろうが動かせないじゃん。
サメを倒そうとしてる保安官なんだけど、
何故か気が付いたら海に入っていくんですよ。
笑える映画だったら「わざと」って思えるんだけど、
微妙に真面目な感じもあるから、何やってんのって冷める。
バカな保安官がバカな事して食べられたって見せてくれれば良いのに。
サメは死んでるから陸でも動けるって言葉の説明が入るんだけど、
とはいえ基本的には海から出て来ない。
つまり、サメに襲われるためには、自分から海にいかなくてはいけないのだが、
途中で「おっ!」って思わせる展開があって、
島の住人みたいなチームが武器を持ってサメに向かっていくんですよ。
あそこバカっぽくて良かったですよね。
映画全体をあんな感じにしてくれれば傑作だったのになあ。
あのバカ展開も、他が微妙に真面目な空気を出すから、
なんか浮いちゃってるんですよね。
あの刺さったナイフの使い方とか面白くなる要素あるのになあ。
あと、雇われている傭兵みたいな男が役に立つからと言われても、
民間人の女は連れてかないだろう。
あんな真面目そうな傭兵なんてこの映画に必要ないんだよ。
もっと馬鹿そうな男が女好きだから姉妹を連れていくって感じなら、
なんの違和感もないじゃない。
ブラボーチームも誰も出て来ないんだから…ねえ。
そんな感じかなあ…もっと振り切ってくれれば良かったなあ。
冒頭のケンカをお店からのショットグラス1杯おごって鎮めるシーンとか、
あとで何かあるんだろうなって思ったら全く関係ないし。
ブリジットの最後はちょっと笑えるんだけど、
その直前まで自分が生きたいだけとか言っていたのにあの展開、
やるんだったらもうちょっと何かあっても良いんじゃないだろうか。
…中途半端だよね。
「なんで海に入ってるのよ!」ってのは面白いけど。
うきわの奴らもちゃっかり逃げてる描写があるのは良い。
あと、基本的に誰かがサメに喰われる時は名前を呼べば良いと思ってやがる。
ステファニー!
ブリジットー!
ロジャー!
ワンパターン過ぎるだろ!!
そう言えば、ステファニーの丸呑みはちょっと無理があったなあ。
でね、色々書いたけど致命的な点が1つありまして。
観た人は分かると思うんですけど「ゾンビ要素」ですよね。
サメに噛まれるとゾンビになるって設定があるのですが、
その要素が全然上手く使われてないんですよ。
ゾンビって倒しても倒しても追ってくるとか、
動きは遅いけど大勢で襲ってくるとか、
色んなゾンビの恐さ、面白さがあって、
結構使い勝手が良い存在なのに、
この映画ではただゾンビになるってだけ。
1体、主人公達の脅威になるのかもってゾンビがいたのに、
何故かサメが頭を食べていってしまう…なんででしょうね。
あのホームレスとかももっと上手く使ってほしかったなあ。
何にも上手く使えてない。
ラジオの天気予報で、ジェンナーが電話をしていて、
嵐が来るってところを聞き逃したってシーンがあるんだけど、
普通にテレビでやってたらしいし、
なんなら嵐の映像一切ないじゃんね…予算の問題だと思うけど、
波は穏やかで太陽が出ている映像ばっかりだよね。
ラストの展開は意外性を狙ったんだと思うけど、
単純に後味が悪くなってるだけな気がするから、
ワクチン的なもので助かったって展開でよかったんじゃないかな。
そもそも、映画の序盤で「子供じゃないんだから」って言ったのに、
「子供でしょ」って窘められるシーンがあって、
あ、これはソフィの成長物語なんだなって思わせてからの、
あの展開…って裏を読んで作っている気がするのだが、
残念ながら、ただただ後味が悪い…うーん。
アンラッキーな日々はすでに終わったって言わせたり、
ほんと良いところがない訳じゃないのにね、残念。
結論としては中途半端、結局ダメな映画になっています。
邦題ですが、これは原題は「SHARK ISLAND」ですが、
「ゾンビシャーク」で良かったと思います。
もしかしたら、監督含め制作チームは真面目なドラマを作る気だったのかなあ。
だとしたら大間違いだし、少なくとも途中の笑える展開は無くすべきだ。
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