2018年08月11日
映画「×ゲーム2」の感想…物語よりも今回はどんな罰ゲームがあるんだろうって楽しむ映画。
今日は映画「×ゲーム2」の感想です。
もちろん前回観た映画「ひとりかくれんぼ 劇場版」に続き、
山田雅史監督作品を選んで借りてきました。
という訳でレンタルDVDでの鑑賞です。
映画「×ゲーム2」は2012年公開の山田雅史監督作品。
ちょっとこの映画は幽霊とか不思議な力がでてくる映画では無いので、
今まで感想を書いた映画「コープスパーティー」シリーズや映画「黒看」とは、
少し違った印象がありました。
詳しくは後ほど書きますが、
何を大事にしてるかってのちゃんと考えて作っているのは伝わります。
映画「×ゲーム2」というタイトルからも分かる様に、
このブログでも感想を書いた映画「×ゲーム」の続編。
続編と言っても直接話はつながっていません。
山田悠介の同名の小説を原作にした別の映画になります。
簡単なあらすじですが、
全く見覚えのない場所で目を覚ます4人。
突然テレビから×ゲームを始めると知らせがあり、
残酷な罰ゲームを強いられるのだった。
一方、週刊誌編集者の尾藤は移動してきた編集長から、
イジメの復讐を代行する組織について調べるよう頼まれたのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
罰ゲームを受ける中の1人佐伯美鈴を演じるのは多田愛佳。
良い感じで演技が出来ていた部分と、
ちょっとネタバレになるので詳しく書かないけど、
存在感がありすぎて、ちょっと…って部分もあった。
組織を追う尾藤正彦を演じるのはユキリョウイチ。
画になる男というか、見たことなかった俳優ですが、
凄く良かったと思う。
ネタバレになるので詳しくは書かないけど、良かったです。
その他、平嶋夏海、朝加真由美、菊池均也、
瀬戸カトリーヌ、市川悟、重山邦輝などが出演しています。
さて、映画「×ゲーム2」の感想ですが、
条件付きですが楽しく観れる映画です。
まず前作の映画「×ゲーム」の時も書いたのですが、
もともとの設定に無理がある。
これをそんな訳ないじゃんってシャットアウトしちゃうと、
この映画は楽しめなくなってしまう。
さらに、前作はまだイジメの復讐代行組織ってのがオチであったが、
今回は続編なのでその組織がある事が前提になっている。
なので、展開として、どうしても読みやすくなってしまう。
ネタバレはしないように書きますが、
結構黒幕的な存在は最初から怪しいし、
かつ、映画が丁寧に作られているからこそ、
「あれ?」って思ってしまい、
結局「ああ…やっぱり…」という展開になってしまう。
なので、この映画に「物語」を求めてしまうと、
消化不良というか満足できない可能性がある。
今までのも「1.スジ 2.ヌキ 3.ドウサ」と書いておいて、
スジが微妙だったらダメだろって言われそうだけど、
そもそも、この「×ゲーム」で続編は厳しいよね。
もちろん、どんでん返しというか、
いわゆる驚愕のラスト的なものは用意されてるけど、
先ほども書いたけど、ほぼ途中で見えてくる。
まあ、これはサービスみたいなものと捉え、
この圧倒的に不利な企画をどうするか、という事で、
「ヌキ」を頑張ったって感じだと思いました。
まず、映画「ひとりかくれんぼ 劇場版」を観た後ってのもあるのですが、
撮影機材・撮影環境が変わって、
比べてしまうと画のクオリティが全然違う。
個人的に被写界深度の浅い画は好きじゃないんだけど、
映画の冒頭から撮影機材変わったんだって嬉しく思った。
で、この「×ゲーム」に求められるものって何か。
そんな事を山田雅史監督は考えたのではないだろうか。
そしてこの映画に求められているのは、
「×ゲームで苦しむ映像」という感じに行き着いた気がする。
あくまで推測。
今度の映画ではどんな×ゲームが繰り広げられ、
登場人物を苦しめていくのだろうか。
そして登場した「げんこつ」ね!
詳しく書きたいのだけど、
ちょっとこれは興味がある人は観て欲しい。
こんなバカバカしい罰ゲームを映像化できるんだって。
あれを真面目に観てたら、
押さえてる奴らの力おかしいだろとか、
そんなにダメージあったのみたいな感じになるので、
「そういう映画」なんだって切り替えないとダメですよ。
そもそも、その前にあった鉛筆削りの時点で、
そんなに削る必要ないじゃんってみんな思うじゃんね。
それは山田雅史監督だって分かってたはず。
それでもやったって事は「そういう事」なんですよ。
ランニングマシーンはゲーム「Night Cry」をふと思い出した。
欲を言えば、もっと奇抜な罰ゲームが見たかった。
あんまりやりすぎるとコメディになっちゃうけどね。
罰ゲームの1つではないけど、
これはきっと蜘蛛の糸的な事なんだろうなってシーンとかあって、
そういう部分をニヤニヤしながら楽しく観るのが、
たぶん正しい見方なんじゃないかな。
ただ、それでも今回もちゃんと丁寧に作っていて、
暗い部屋という環境を、ちゃんと電気がつかないって描写を入れたり、
心の中ではハラワタ煮えくり返ってるって時の食べ物ギュッってのとか、
映画的だなって好感が持てます。
あと、ちゃんと監督のメッセージとして、
「イジメなんて受け止め側次第じゃん」って台詞とか入れて、
罰ゲームを受ける側に観客が同情というか、
ちょっと不条理って思わせるのとか、
そういう部分は映画としてしっかりしてるなって。
そんな一瞬で×は書けんやろ!とか、
2人ぐらいだったら4人いればいけるんじゃねとか、
色々ツッコンでいったらどれだけでもツッコめてしまうタイプの映画でもある。
そして、この映画でも首をつるってシーンあるのだけど、
もしかした映画「黒看」はやっぱりセルフオマージュなのかとか思ったり。
誰かが首吊ってる状況に出くわしたら、
一刻も早く降ろすようにならないとなあ。
…動ける気はしないけど。
最後に、「チミモウリョウ」って書けるようになっとかないとなあ。
もちろん前回観た映画「ひとりかくれんぼ 劇場版」に続き、
山田雅史監督作品を選んで借りてきました。
という訳でレンタルDVDでの鑑賞です。
映画「×ゲーム2」は2012年公開の山田雅史監督作品。
ちょっとこの映画は幽霊とか不思議な力がでてくる映画では無いので、
今まで感想を書いた映画「コープスパーティー」シリーズや映画「黒看」とは、
少し違った印象がありました。
詳しくは後ほど書きますが、
何を大事にしてるかってのちゃんと考えて作っているのは伝わります。
映画「×ゲーム2」というタイトルからも分かる様に、
このブログでも感想を書いた映画「×ゲーム」の続編。
続編と言っても直接話はつながっていません。
山田悠介の同名の小説を原作にした別の映画になります。
簡単なあらすじですが、
全く見覚えのない場所で目を覚ます4人。
突然テレビから×ゲームを始めると知らせがあり、
残酷な罰ゲームを強いられるのだった。
一方、週刊誌編集者の尾藤は移動してきた編集長から、
イジメの復讐を代行する組織について調べるよう頼まれたのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
罰ゲームを受ける中の1人佐伯美鈴を演じるのは多田愛佳。
良い感じで演技が出来ていた部分と、
ちょっとネタバレになるので詳しく書かないけど、
存在感がありすぎて、ちょっと…って部分もあった。
組織を追う尾藤正彦を演じるのはユキリョウイチ。
画になる男というか、見たことなかった俳優ですが、
凄く良かったと思う。
ネタバレになるので詳しくは書かないけど、良かったです。
その他、平嶋夏海、朝加真由美、菊池均也、
瀬戸カトリーヌ、市川悟、重山邦輝などが出演しています。
さて、映画「×ゲーム2」の感想ですが、
条件付きですが楽しく観れる映画です。
まず前作の映画「×ゲーム」の時も書いたのですが、
もともとの設定に無理がある。
これをそんな訳ないじゃんってシャットアウトしちゃうと、
この映画は楽しめなくなってしまう。
さらに、前作はまだイジメの復讐代行組織ってのがオチであったが、
今回は続編なのでその組織がある事が前提になっている。
なので、展開として、どうしても読みやすくなってしまう。
ネタバレはしないように書きますが、
結構黒幕的な存在は最初から怪しいし、
かつ、映画が丁寧に作られているからこそ、
「あれ?」って思ってしまい、
結局「ああ…やっぱり…」という展開になってしまう。
なので、この映画に「物語」を求めてしまうと、
消化不良というか満足できない可能性がある。
今までのも「1.スジ 2.ヌキ 3.ドウサ」と書いておいて、
スジが微妙だったらダメだろって言われそうだけど、
そもそも、この「×ゲーム」で続編は厳しいよね。
もちろん、どんでん返しというか、
いわゆる驚愕のラスト的なものは用意されてるけど、
先ほども書いたけど、ほぼ途中で見えてくる。
まあ、これはサービスみたいなものと捉え、
この圧倒的に不利な企画をどうするか、という事で、
「ヌキ」を頑張ったって感じだと思いました。
まず、映画「ひとりかくれんぼ 劇場版」を観た後ってのもあるのですが、
撮影機材・撮影環境が変わって、
比べてしまうと画のクオリティが全然違う。
個人的に被写界深度の浅い画は好きじゃないんだけど、
映画の冒頭から撮影機材変わったんだって嬉しく思った。
で、この「×ゲーム」に求められるものって何か。
そんな事を山田雅史監督は考えたのではないだろうか。
そしてこの映画に求められているのは、
「×ゲームで苦しむ映像」という感じに行き着いた気がする。
あくまで推測。
今度の映画ではどんな×ゲームが繰り広げられ、
登場人物を苦しめていくのだろうか。
そして登場した「げんこつ」ね!
詳しく書きたいのだけど、
ちょっとこれは興味がある人は観て欲しい。
こんなバカバカしい罰ゲームを映像化できるんだって。
あれを真面目に観てたら、
押さえてる奴らの力おかしいだろとか、
そんなにダメージあったのみたいな感じになるので、
「そういう映画」なんだって切り替えないとダメですよ。
そもそも、その前にあった鉛筆削りの時点で、
そんなに削る必要ないじゃんってみんな思うじゃんね。
それは山田雅史監督だって分かってたはず。
それでもやったって事は「そういう事」なんですよ。
ランニングマシーンはゲーム「Night Cry」をふと思い出した。
欲を言えば、もっと奇抜な罰ゲームが見たかった。
あんまりやりすぎるとコメディになっちゃうけどね。
罰ゲームの1つではないけど、
これはきっと蜘蛛の糸的な事なんだろうなってシーンとかあって、
そういう部分をニヤニヤしながら楽しく観るのが、
たぶん正しい見方なんじゃないかな。
ただ、それでも今回もちゃんと丁寧に作っていて、
暗い部屋という環境を、ちゃんと電気がつかないって描写を入れたり、
心の中ではハラワタ煮えくり返ってるって時の食べ物ギュッってのとか、
映画的だなって好感が持てます。
あと、ちゃんと監督のメッセージとして、
「イジメなんて受け止め側次第じゃん」って台詞とか入れて、
罰ゲームを受ける側に観客が同情というか、
ちょっと不条理って思わせるのとか、
そういう部分は映画としてしっかりしてるなって。
そんな一瞬で×は書けんやろ!とか、
2人ぐらいだったら4人いればいけるんじゃねとか、
色々ツッコンでいったらどれだけでもツッコめてしまうタイプの映画でもある。
そして、この映画でも首をつるってシーンあるのだけど、
もしかした映画「黒看」はやっぱりセルフオマージュなのかとか思ったり。
誰かが首吊ってる状況に出くわしたら、
一刻も早く降ろすようにならないとなあ。
…動ける気はしないけど。
最後に、「チミモウリョウ」って書けるようになっとかないとなあ。
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