2017年05月25日
映画「ゴメンナサイ」の感想…久々に良い意味で「嫌な気持ち」になった。
今日は映画「ゴメンナサイ」の感想です。
いつもレンタル屋に行くとホラーのジャンルへ物色に行くのだけど、
行っているのがあんまり大きい店ではないので、
目ぼしいものはだいたい観たのかなあ…と。
後は聞いた事がないけど、面白そうなタイトルがないか見ていたのですが、
そこで見つけたのがこの映画「ゴメンナサイ」でした。
何が気になったかと言うと安里麻里監督というところ。
安里麻里ってどこかで見た名前だけど何の人だっけと思ってスマフォで調べたら、
そうそう以前感想を書いた映画「×ゲーム」の脚本を担当していた人。
あの映画はどっちかというと話がイマイチだったからなぁ…と思い出し、
この人が監督している作品はどんなんだろうかと興味を持った流れです。
映画「ゴメンナサイ」はDVDでの鑑賞です。
映画「ゴメンナサイ」は2011年公開の先ほども触れた安里麻里監督作品。
安里麻里監督は映画「呪怨 黒い少女」や映画「バイロケーション」など色々なタイトルを監督してます。
基本的に監督するタイトルの脚本も手がけています。
予算があまりかけられないタイトルのホラー映画を引き受けてる感じでしょうか。
まずキャストから。
ハロープロジェクトのユニット「Buono!」のメンバーが主演!
というのがこの映画のウリでもあるようです。
主人公の女子高生の日高由香を演じるのは鈴木愛理。
3人の中では正直一番かわいいと思ったし画としては文句ないのだが、
どうしてもナレーションのところが…これはまた後述。
いわゆる呪いの元凶になる同級生の黒羽比那子を演じるのは夏焼雅。
この役でだいじなのは目力だと思いますが、良かったと思います。
黒髪はウィッグなのが原因か、いささかボリューミーな気がした。
黒羽比那子をイジメる生徒の園田詩織役に嗣永桃子。
役として2人のアシスト的な立ち位置ですが、目立ちすぎず目立たなすぎず、
うまく役を演じれていたと思います。
基本はこの3人で、あと死んでしまう生徒がちらほら。
おおまかな話としては、
主人公由香のクラスメイトには不気味がられている比那子がいた。
彼女は文芸コンクールでも入賞できるほど実力はあるのだが、
クラスメイトからは避けられる存在だった。
そんな中、クラスメイトである詩織が比那子をイジメの標的に選ぶ。
数々の嫌がらせが続き、文化祭で行なう演劇の脚本を書かせようとするのであった。
もちろん書かせた脚本をけなすためなのであったが、
比那子は読んだ人は死んでしまう「呪いの脚本」を書くのであった…みたいな話。
さて、映画「ゴメンナサイ」の感想ですが、
映画として面白いか…と言うと微妙ではある。
特に残念なのが先にも書いた主演の鈴木愛理のナレーション。
あんなにかわいいのに…ナレーションは絶望的に下手である。
ある意味、女子高生という若さの演出なのかともとれなくもないが、
ちょっと気になって物語に入り込めないノイズになっている。
ナレーション以外のところはそこまで気にならないんだけどなあ…何故だろうか。
あと、物語の構成として最後にデカイのがくるため、それまで淡々と進んでいく。
これはこの物語の特性として仕方が無いのだけど、劇中ほとんど盛り上がらない。
いわゆるホラー映画は貞子的な存在が出てきたりして、
主人公達の命の危険が迫るシーンがところどころあるため、
退屈は防ぎやすいジャンルではあるのだけど、
この映画は「画として、そして展開として地味」なのである。
あと、納得できないのが「呪いの文章」について。
最初は「呪いの脚本」なワケですが、何故それを読むと死んでしまうのか、
ちゃんと比那子は理屈を説明してくれるシーンがある。
観てる方も、なるほど…もしかしたらそういう仕掛けがあるなら、
読んでるうちに、呼吸がおかしくなるんじゃないだろうか…と、思わせる。
が、しばらくすると「呪いの文章」は読まなくても見ただけで死ぬという展開になる。
え…!?
だったらさっきの理屈おかしいじゃん…比那子が死んで呪いが強化したとかなら、
そもそも呪いの理屈意味ないし、メールは生きてる時に送られてるものだし…なんだろうね。
みたいに、なんだかなあと思わせてしまう話である。
しかし!
しかし、この映画は観てみる価値はあります!!
それは先ほど書いた悪いところでもあるのですが、この映画の構成であり特性が秀逸です。
なんと言えばいいのでしょうか、映画としては面白くは無かったけど、
企画としては「やられたー」って思いました。
ネタバレはしない様に書きますけど、
なんと言ってもこの映画のタイトルです。
そう「ゴメンナサイ」です。
ずっと映画を観ていて、不思議だったんですよね。
なんでイジメられてた子の書いた「呪いの文章」で人が死んでいく映画のタイトルで「ゴメンナサイ」なのか。
劇中、比那子が印象的に「ゴメンナサイ」と言うシーンはあるのだが、
それでも映画のタイトルになるような意味のあるシーンではない。
あれは監督のミスリードというか狙った演出ですね、うまいです。
映画を最後まで観てると「だからか〜!!」と妙に納得してしまいました。
あの感じを受けるだけでも観る価値はあったなと。
なので、映画として…ではなくて企画として観てもらえれば楽しめるんじゃないでしょうか。
貞子やら視覚的に恐い描写は全くないので退屈ですが、
観終わったあとの嫌な感じはまさにホラー映画だと思います。
高校時代に劇場で映画「リング」を観た後の嫌な感じに似た感じを久々に体験できました。
ほんと映画としても面白く観れたら名作だったのになあ。
ただ、本当の一番最後の映像はいらない。
もうネタばらししたところで「やられた〜」って気分で終わってくれれば良いのに、
いや、もう分かったから…ちゃんと分かってるから…って。
ちょっとクドサを感じてしまった。
もうその前にちゃんと「嫌な気持ち」になってるのに、あの映像を観ると逆に白けてしまう気がする。
企画として主演アイドルありきの映画だろうけど、ちょっともったいないなあ。
あ、あとノートに書く時のカツカツカツ…って音を強調させたかったとは思うけど、
タイミングがあってないのが余計目立っていたのももったいない。
いつもレンタル屋に行くとホラーのジャンルへ物色に行くのだけど、
行っているのがあんまり大きい店ではないので、
目ぼしいものはだいたい観たのかなあ…と。
後は聞いた事がないけど、面白そうなタイトルがないか見ていたのですが、
そこで見つけたのがこの映画「ゴメンナサイ」でした。
何が気になったかと言うと安里麻里監督というところ。
安里麻里ってどこかで見た名前だけど何の人だっけと思ってスマフォで調べたら、
そうそう以前感想を書いた映画「×ゲーム」の脚本を担当していた人。
あの映画はどっちかというと話がイマイチだったからなぁ…と思い出し、
この人が監督している作品はどんなんだろうかと興味を持った流れです。
映画「ゴメンナサイ」はDVDでの鑑賞です。
映画「ゴメンナサイ」は2011年公開の先ほども触れた安里麻里監督作品。
安里麻里監督は映画「呪怨 黒い少女」や映画「バイロケーション」など色々なタイトルを監督してます。
基本的に監督するタイトルの脚本も手がけています。
予算があまりかけられないタイトルのホラー映画を引き受けてる感じでしょうか。
まずキャストから。
ハロープロジェクトのユニット「Buono!」のメンバーが主演!
というのがこの映画のウリでもあるようです。
主人公の女子高生の日高由香を演じるのは鈴木愛理。
3人の中では正直一番かわいいと思ったし画としては文句ないのだが、
どうしてもナレーションのところが…これはまた後述。
いわゆる呪いの元凶になる同級生の黒羽比那子を演じるのは夏焼雅。
この役でだいじなのは目力だと思いますが、良かったと思います。
黒髪はウィッグなのが原因か、いささかボリューミーな気がした。
黒羽比那子をイジメる生徒の園田詩織役に嗣永桃子。
役として2人のアシスト的な立ち位置ですが、目立ちすぎず目立たなすぎず、
うまく役を演じれていたと思います。
基本はこの3人で、あと死んでしまう生徒がちらほら。
おおまかな話としては、
主人公由香のクラスメイトには不気味がられている比那子がいた。
彼女は文芸コンクールでも入賞できるほど実力はあるのだが、
クラスメイトからは避けられる存在だった。
そんな中、クラスメイトである詩織が比那子をイジメの標的に選ぶ。
数々の嫌がらせが続き、文化祭で行なう演劇の脚本を書かせようとするのであった。
もちろん書かせた脚本をけなすためなのであったが、
比那子は読んだ人は死んでしまう「呪いの脚本」を書くのであった…みたいな話。
さて、映画「ゴメンナサイ」の感想ですが、
映画として面白いか…と言うと微妙ではある。
特に残念なのが先にも書いた主演の鈴木愛理のナレーション。
あんなにかわいいのに…ナレーションは絶望的に下手である。
ある意味、女子高生という若さの演出なのかともとれなくもないが、
ちょっと気になって物語に入り込めないノイズになっている。
ナレーション以外のところはそこまで気にならないんだけどなあ…何故だろうか。
あと、物語の構成として最後にデカイのがくるため、それまで淡々と進んでいく。
これはこの物語の特性として仕方が無いのだけど、劇中ほとんど盛り上がらない。
いわゆるホラー映画は貞子的な存在が出てきたりして、
主人公達の命の危険が迫るシーンがところどころあるため、
退屈は防ぎやすいジャンルではあるのだけど、
この映画は「画として、そして展開として地味」なのである。
あと、納得できないのが「呪いの文章」について。
最初は「呪いの脚本」なワケですが、何故それを読むと死んでしまうのか、
ちゃんと比那子は理屈を説明してくれるシーンがある。
観てる方も、なるほど…もしかしたらそういう仕掛けがあるなら、
読んでるうちに、呼吸がおかしくなるんじゃないだろうか…と、思わせる。
が、しばらくすると「呪いの文章」は読まなくても見ただけで死ぬという展開になる。
え…!?
だったらさっきの理屈おかしいじゃん…比那子が死んで呪いが強化したとかなら、
そもそも呪いの理屈意味ないし、メールは生きてる時に送られてるものだし…なんだろうね。
みたいに、なんだかなあと思わせてしまう話である。
しかし!
しかし、この映画は観てみる価値はあります!!
それは先ほど書いた悪いところでもあるのですが、この映画の構成であり特性が秀逸です。
なんと言えばいいのでしょうか、映画としては面白くは無かったけど、
企画としては「やられたー」って思いました。
ネタバレはしない様に書きますけど、
なんと言ってもこの映画のタイトルです。
そう「ゴメンナサイ」です。
ずっと映画を観ていて、不思議だったんですよね。
なんでイジメられてた子の書いた「呪いの文章」で人が死んでいく映画のタイトルで「ゴメンナサイ」なのか。
劇中、比那子が印象的に「ゴメンナサイ」と言うシーンはあるのだが、
それでも映画のタイトルになるような意味のあるシーンではない。
あれは監督のミスリードというか狙った演出ですね、うまいです。
映画を最後まで観てると「だからか〜!!」と妙に納得してしまいました。
あの感じを受けるだけでも観る価値はあったなと。
なので、映画として…ではなくて企画として観てもらえれば楽しめるんじゃないでしょうか。
貞子やら視覚的に恐い描写は全くないので退屈ですが、
観終わったあとの嫌な感じはまさにホラー映画だと思います。
高校時代に劇場で映画「リング」を観た後の嫌な感じに似た感じを久々に体験できました。
ほんと映画としても面白く観れたら名作だったのになあ。
ただ、本当の一番最後の映像はいらない。
もうネタばらししたところで「やられた〜」って気分で終わってくれれば良いのに、
いや、もう分かったから…ちゃんと分かってるから…って。
ちょっとクドサを感じてしまった。
もうその前にちゃんと「嫌な気持ち」になってるのに、あの映像を観ると逆に白けてしまう気がする。
企画として主演アイドルありきの映画だろうけど、ちょっともったいないなあ。
あ、あとノートに書く時のカツカツカツ…って音を強調させたかったとは思うけど、
タイミングがあってないのが余計目立っていたのももったいない。
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