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2018年10月04日

映画「「超」怖い話」の感想…ある程度ホラー映画をおさえているだけに余計ホラー映画を舐めてる姿勢が見えて不快に思う。

今日は映画「「超」怖い話」の感想です。

後輩の家でたこ焼きパーティーをしながら観た1本。

あれはFire TV Stickだったかな、Preme videoでテレビでの鑑賞です。



映画「「超」怖い話」は2016年公開の千葉誠治監督作品。

千葉誠治監督はいくつか監督作品があるのですが、

まだ他の作品は観ていません。

1つの作品だけで「こういう監督です」とは言えませんが、

この映画「「超」怖い話」だけを観た感じだと…期待できない人かな。


この映画「「超」怖い話」は3つのショートムービーによる、

オムニバスのホラー映画。

3つのショートムービー以外にも始まりにちょっとした映像がある。


キャストですが、

1話目の主人公玲音を演じるのは肘井美佳。

綺麗な女性でした。

2話目の主人公美沙を演じるのは荻野可鈴。

かわいい子でなんとなく声がアニメ声だった。

3話目の主人公亜衣を演じるのは仁科あい。

彼女の入浴シーンも観られるのですがこれは後述します。


さて、映画「「超」怖い話」の感想ですが、ズバリ「駄目」です。

こんな事を書くと少し大袈裟なのですが、

各監督のホラー映画を監督した作品を観ると、

それぞれの「力量」とまでは言いませんが、

映画に対する姿勢みたいなものを感じれる気がします。


そう言う意味でも英勉監督はクソ監督なのですが、

それはまた別の話。

今回の映画「「超」怖い話」を観て、

きっと千葉誠治監督ってホラー映画を舐めてるんだろうなって。

そしてホラー映画を舐めてる人ってのは、

結局は「映画」を舐めてるって事だと思う。


先ほども書きましたが、この映画は3つのショートムービーからなるオムニバス。

つまり3つの話が描け、少なくとも3つは見せ方が変えられるはずなのに、

ストーリーは違うけど基本的な話の流れは一緒。

主人公が怖いものに遭遇→ピンチ→なんとか助かった→実は助かってなかった。

物語の展開としてはこれが3回続くだけ。

キャストや話が変わっただけで展開が一緒なんだもん、つまらないよね。


展開も一緒なら、見せ方も同じ。

ゆっくり振り向くとか恐怖を引っ張るのはホラー映画では大切な技術だけど、

ショートムービーのくせにどんなけひっぱるんだって思うし、

ゆっくり振り向く途中ですでにもう顔が爛れてるとか、

「結果がすでに分かっている」のに、さらにまだゆっくり振り向いている。

いやいや、もう見えてるしって。

そういう表現が1度や2度ならまだしも、何度も、何度も出てくる。

きっと千葉誠治監督は「これがホラーの見せ方なんだろ」って思ってるんですよ。

バカかと。

それもホラー映画の1つの見せ方には違いないが、

それだけやってりゃいいって思ってる段階でホラー映画を舐めている。


浅はかだなって思うし、少なくとも自分で作った映画を見返したのかなって。

以前、映画「エコエコアザラク R-page」という酷い映画の感想で、

監督は一度でも見返したのかと疑問をもったのだけど、

今回もそれには匹敵はしないけれど近い感覚を持った。

一度でも見返したら、さすがに短時間にあの見せ方が続くと微妙なのは分かるはず。

見返してないなら仕事を舐めてるし、見返してるんなら仕事を舐めてるんだと思う。

…まあ、舐めてるんでしょうね。


さて、ネタバレは極力しない様にしていきますが、

ところどころでオチみたいなものにも言及してしまうので、

何も知らずに観たいって人は、まずはここまで。



で、まず話が始まる前のちょっとしたムービー。

ツッコミどころとしては、転がってくるアイツら。

怖がらそうとしてるのか、笑わせようとしてるのか分からない。

で、この話が始まる前のムービーで、

先ほど書いたゆっくり振り向くけどもう見えてるって演出が出てくる。

始まる前からかよっ!って。

もしくは、これからの映像を予感させるって事なのかもしれないが。


第1話の干瓢。

ハイキングに誘われた主人公の玲音は仕事で1人遅れてくる事に。

しかし先に出発していた友達と合流すると何か様子がおかしい…という感じの話。

雰囲気を出すための手ブレとか基本的に作りは丁寧でした。

山だから置いていた携帯がちょっと汚れるみたいな演出も良いと思う。

本来丁寧に作ってある映画には好感が持てるのだけど、

今回そう思えなかったのは先ほど書いた「舐めてる」姿勢が見えたからだろう。

ALOCSのやかんなんて用意する前に、話を練りこめと思うのだが、

この1話目の肝として、友達が謎の食べ物…いわゆる干瓢を食べているのだが、

実はこれは死体らしきものだったという展開がある。

ここまでは悪くないのだが、それが分かった直後、

主人公はその死体なのか、別のものなのか分からないがゾンビ的なものに襲われる。

違うだろ、と。

友達が食べていたものは死体だった!という展開だとしたら、

主人公を襲うのは友達であるべきでしょ!

山で見つけた死体を食べたら凄く美味しくて、

主人公の問いかけにも「いいんだよ」って狂ってしまうほどに。

それ以来死体を食べ続けるようになりましたって話を匂わせたのなら、

主人公を襲うのは友達以外にいないだろって思うけど、

よくわからいゾンビ的なヤツなんですよね…クオリティ高くないゾンビ…残念。

夜までどう過ごしたってツッコミもなくはない。


第2話の教育実習。

ホラー映画というのは不条理な方が良いってのはその通りだと思う。

全く悪くない人、それどころか良い人がとんでもない目に合うとか、

関係ない憎悪だったり呪いだったりに巻き込まれる方が観客は怖い。

それはそうなんだけど、学校が午前中の授業だったからって、

他の先生が全くいなくて教育実習生だけしか学校に残ってない状況はおかしい。

もうちょっと話に入り込みやすいストーリー作れただろと思う。

今回もゆっくり顔を上げるんだけど、もうえぐれてるの見えてるから。

血ですべって頭を打つのは分かるけど、

誰が教室まで運んだんでしょうね。

あの自殺した生徒がせっせと運んだのでしょうか。

ちょっとこれについては大好きな映画「DETH FOREST 恐怖の森2」を思い出した。

殺すだけならその場で良いのに、わざわざ教室まで運んでいるというね。

話しかけただけで呪われるってのは不条理で良いと思うけど、

あの自殺した生徒の霊から血がトボトボと吐き出されるのが、

「ホラーの演出ってこういうのでしょ」ってだけな気がして嫌。

主演の女の子のリアクションがちょっと可愛いのと、

体が動かなくてケータイに出られない時に、

もしiPhoneだったら「へい、シリ!お母さんに電話」って言えば繋がる気がした。


第3話は廃墟。

てっきりタイトルは立ち入り禁止だと思った。

立ち入り禁止の看板の裏に「死ね」ってストレートに書いてあって笑えた。

ド直球だよね、死ねって。

友達の男のびびんなよ!とかのウザさが、

男が実際に幽霊にあった時のショック時とのコントラストがあって良いのだけど、

そんな悲しそうな目をしてるけどお前のせいだからな!って。

今回もためるけどもう見えてるって演出にはうんざり。

「ぐすんとーじん」という謎の呪いの言葉が出てくるんだけど、

これがなんなのか分からない。

例えば代表的なのでいうと「redrum」とか、

レッドラムってなんだろうって思ってたら、

逆から読んだら「人殺し」って意味の「murder」だったりとか、

何か意味がある言葉だったら良いんだけど、

これたぶんないよね…少なくとも映画を観ただけでは分からない。

で、この映画の一番の見所である仁科あいの入浴シーン。

股を開いた状態で入浴していて疲れのためか寝てしまう。

…そこへ霊的なものが登場するのですが、

なんと股のところから手とか顔とか出てくるんですよ。

股のところに顔て…もうこれク○ニじゃん…。

しかもお風呂で襲われる理由が全くなくて、

仮にお風呂のシーンをバッサりカットしても話はつながる。

ただ監督がクン○シーンを撮りたかっただけだよね。

分かるよ、分かる、分かる。

廃墟のシーンと家でのシーンのメイクというか雰囲気が違いすぎて、

最初でている主人公が一緒の人なのか分からなかったのと、

何故か霊がわざわざ向こうをむいていて、

首だけクルっと回るのだけど明らかにその時の首が作り物。

1話目のゾンビもだけど、クオリティが高くないんだからしっかり見せなくてもいいのに。

ヘッドバッドはちょっと意外で面白かった。


そんな感じかな。

繰り返しになっちゃうけど、決して雑ではない作りなのに好感が持てないのは、

千葉誠治監督が「ホラーってこんなんでしょ」って舐めてる姿勢が見えるから。

こんなんでしょって作られたものを3連続で見せられたら不快だよねえ。


ある程度、ホラー映画の肝だったり見せ方が出来ているだけに、

余計に舐めてる感じがするんですよね…。

なんか千葉誠治監督は映画「「超」怖い話2 」なるものも監督されてるそうで、

そっちではちゃんとホラー映画に向き合ってくれてたら良いんだけどなあ。

観る前に書くのは良くないけど、

少し出来る人ほど、熱心に向き合うってできない傾向があるよなあ。

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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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