2017年08月31日
映画「ランド・オブ・ザ・デッド」の感想…ゾンビという存在が一般化したからこその映画。
今日は映画「ランド・オブ・ザ・デッド」の感想です。
なかなか使えていない「Hulu」を少しでも使わねば、と、
何か映画ないかなと探していて目が止まったのがこの映画。
監督のジョージ・A・ロメロが今年亡くなったという事もあり、
ジョージ・A・ロメロ作品を見返すのも良いかなと。
という事で、HuluをChromecastを使ってテレビでの鑑賞。
映画「ランド・オブ・ザ・デッド」は2005年公開、先ほども名前を出しましたがジョージ・A・ロメロ監督作品。
ゾンビ映画、いや、映画に限らずゾンビという存在に大きな影響を与えたジョージ・A・ロメロ監督。
自分はそこまでゾンビ映画フリークではありませんが、好きなジャンルの1つです。
もちろんロメロ作品も好きですが、2月4日生まれと監督と誕生月日が一緒なので、
勝手に少し親近感を持っている…というどうでも良い情報。
さて、映画「ランド・オブ・デッド」ですが、
もうゾンビという存在がいるというのが前提の世界での物語。
生き延びている人々は川に囲まれた島で暮らしをしていたが、
そこでは高層ビルで生活する裕福層とスラム化した街で暮らす貧困層に分かれていた。
ライリーはゾンビで溢れた地域に出て物資を回収する仕事のリーダーをしていたが、
リーダーを辞め車で他の地域に出て行くことを考えていた。
しかし、街に戻ると買ったはずの車がないことに気づく。
一方、ライリーの部下であったチョロは貯めたお金で裕福層の住む高層ビルに家を買うはずだったが、
カウフマンに良い様に使われたいただけだと知り、
高層ビルを壊す事もできるミサイルを積んだデッド・リコニング号を奪う。
時を同じくして、自我に目覚めつつある大量のゾンビ達が街に向かっているのであった…みたいな話。
キャストですが、主人公のライリーを演じるのはサイモン・ベイカー 。
なんかやってくれそうな顔つきは主役に合いそうですが、意外に主演映画が少ない。
アメリカ映画の初主演は映画「L.A.コンフィデンシャル」だったと知り、
久々にこっちも見返したいなあと思いました。
ライバル的な存在のチョロを演じるのはジョン・レグイザモ。
映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」でナイスな助手マーティンのアイツです。
某映画ではルイージ役とかもやっている彼ですが、
なんか良い奴感がありますよね…今回は基本的には悪いヤツなのだが、
やっぱ憎めない感じが役にあってて良いですね。
そして街の実力者カウフマンを演じるのはデニス・ホッパー。
数々の映画で存在感を発揮している彼も某映画ではクッパ役なんてしていたりしますが、
今回も良い味を出しています。
彼が亡くなってからもう7年ですか…早いですね。
映画「ランド・オブ・ザ・デッド」の感想ですが、傑作って訳ではないですが、
良いゾンビ映画だと思います。
ナレーションで世界観を説明する冒頭は、
まさにジョージ・A・ロメロ監督が今までに世界に与えたゾンビの概念があったからこそ、
さらっとナレーションでも納得できる展開になっていると思います。
映画によってはゾンビ映画はゾンビの始まり方も大事な気がしますが、
ナレーションだけでも世界観に入っていけるぐらいのゾンビの知識が観る側にあるって事ですよね。
始まってすぐに楽器を何となく使っているゾンビを出させたりして、
「ある程度の知恵」があるのかなって臭わせる演出はさりげないけど効果的ですよね。
実際にその後、ゾンビは銃を撃つようになったり道具を使うようになっていく訳ですが、
ここら辺もゾンビという存在が世界的に、
「歩くのが遅い、人を襲う、知恵はない」というところから、
今回のゾンビは知恵がついきはじめてるぞって展開にワクワクを感じさせます。
演出と言えば「花火」ついて。
あんまりネタバレになるので書きませんが、
映画の序盤でとてもゾンビに効果のあった花火、
これが映画終盤でもう1度使われる時に「これで助かった」と思わせてからの展開が上手い。
望みが絶たれるとかいて「絶望」ですが、あれこそ絶望ですわ。
それに、「ゾンビを入れないため」に作ったはずのフェンスが、
「そのフェンスのせいでゾンビから逃げられない」とかいう展開はワクワクしますね。
細かいところでは、ゾンビのアイツがレバーを引くという事を何となく覚え、
最終的にそれがガソリンのレバーにつながっていくってのがなんか良い。
豪華な高層ビルとスラム化した街を交互に見せての対比とかも、
普通と言えば普通だけど、良い見せ方だと思います。
ゾンビ達が目指す遠くに見える高層ビルが目的地というのも分かりやすい。
そんな訳でまあ楽しい映画でした。
もちろんツッコミどころはいっぱいあるのがゾンビ映画。
噛まれたらゾンビになるっていうけど、ゾンビ達は襲った人の内臓とか引き出して喰ってたりするから、
ゾンビが増える前に襲われた人達って死んじゃうよなあとか。
頭が撃破されたら動かなくなるって事はゾンビになっても脳が大事だって事なんだろうけど、
そうだったら水の中を歩いていくのは厳しいのではないだろうかとかとか。
まあ、そんな事どうでも良いんだけどね。
物語の展開として気になるのはあんな状況なので、
高層ビルというか、今の世界観が壊れるなら、
お金なんて持ち出しても仕方がないと思うのだが。
他の街でもちゃんとあのお金は使えるのだろうか。
そもそもあのお金はどこが発行してるのか…システムとしてお金って成り立たない気がするのだが。
まあ金なんて意味がないといわんばかりに金が燃え散る演出のためなんだろうけど。
人間の手が割けるチーズみたいになるところはなんか笑えます。
ああ、この映像作りたかったんだろうなって…。
そんな訳で楽しく観れるゾンビ映画でした。
車の後ろのハシゴにしがみついていたアイツがどうなるのかって、
観てる人みんなが気になる様に見せていて、最後のあの展開は微笑ましい。
「死の報い号」って、強引に和訳しなくても良いかなって思いますが。
「ゾンビも行き場を探している」、
これから出てくるゾンビ映画のゾンビはどのような存在になっていくのか、
ほんと楽しみですよね。
なかなか使えていない「Hulu」を少しでも使わねば、と、
何か映画ないかなと探していて目が止まったのがこの映画。
監督のジョージ・A・ロメロが今年亡くなったという事もあり、
ジョージ・A・ロメロ作品を見返すのも良いかなと。
という事で、HuluをChromecastを使ってテレビでの鑑賞。
映画「ランド・オブ・ザ・デッド」は2005年公開、先ほども名前を出しましたがジョージ・A・ロメロ監督作品。
ゾンビ映画、いや、映画に限らずゾンビという存在に大きな影響を与えたジョージ・A・ロメロ監督。
自分はそこまでゾンビ映画フリークではありませんが、好きなジャンルの1つです。
もちろんロメロ作品も好きですが、2月4日生まれと監督と誕生月日が一緒なので、
勝手に少し親近感を持っている…というどうでも良い情報。
さて、映画「ランド・オブ・デッド」ですが、
もうゾンビという存在がいるというのが前提の世界での物語。
生き延びている人々は川に囲まれた島で暮らしをしていたが、
そこでは高層ビルで生活する裕福層とスラム化した街で暮らす貧困層に分かれていた。
ライリーはゾンビで溢れた地域に出て物資を回収する仕事のリーダーをしていたが、
リーダーを辞め車で他の地域に出て行くことを考えていた。
しかし、街に戻ると買ったはずの車がないことに気づく。
一方、ライリーの部下であったチョロは貯めたお金で裕福層の住む高層ビルに家を買うはずだったが、
カウフマンに良い様に使われたいただけだと知り、
高層ビルを壊す事もできるミサイルを積んだデッド・リコニング号を奪う。
時を同じくして、自我に目覚めつつある大量のゾンビ達が街に向かっているのであった…みたいな話。
キャストですが、主人公のライリーを演じるのはサイモン・ベイカー 。
なんかやってくれそうな顔つきは主役に合いそうですが、意外に主演映画が少ない。
アメリカ映画の初主演は映画「L.A.コンフィデンシャル」だったと知り、
久々にこっちも見返したいなあと思いました。
ライバル的な存在のチョロを演じるのはジョン・レグイザモ。
映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」でナイスな助手マーティンのアイツです。
某映画ではルイージ役とかもやっている彼ですが、
なんか良い奴感がありますよね…今回は基本的には悪いヤツなのだが、
やっぱ憎めない感じが役にあってて良いですね。
そして街の実力者カウフマンを演じるのはデニス・ホッパー。
数々の映画で存在感を発揮している彼も某映画ではクッパ役なんてしていたりしますが、
今回も良い味を出しています。
彼が亡くなってからもう7年ですか…早いですね。
映画「ランド・オブ・ザ・デッド」の感想ですが、傑作って訳ではないですが、
良いゾンビ映画だと思います。
ナレーションで世界観を説明する冒頭は、
まさにジョージ・A・ロメロ監督が今までに世界に与えたゾンビの概念があったからこそ、
さらっとナレーションでも納得できる展開になっていると思います。
映画によってはゾンビ映画はゾンビの始まり方も大事な気がしますが、
ナレーションだけでも世界観に入っていけるぐらいのゾンビの知識が観る側にあるって事ですよね。
始まってすぐに楽器を何となく使っているゾンビを出させたりして、
「ある程度の知恵」があるのかなって臭わせる演出はさりげないけど効果的ですよね。
実際にその後、ゾンビは銃を撃つようになったり道具を使うようになっていく訳ですが、
ここら辺もゾンビという存在が世界的に、
「歩くのが遅い、人を襲う、知恵はない」というところから、
今回のゾンビは知恵がついきはじめてるぞって展開にワクワクを感じさせます。
演出と言えば「花火」ついて。
あんまりネタバレになるので書きませんが、
映画の序盤でとてもゾンビに効果のあった花火、
これが映画終盤でもう1度使われる時に「これで助かった」と思わせてからの展開が上手い。
望みが絶たれるとかいて「絶望」ですが、あれこそ絶望ですわ。
それに、「ゾンビを入れないため」に作ったはずのフェンスが、
「そのフェンスのせいでゾンビから逃げられない」とかいう展開はワクワクしますね。
細かいところでは、ゾンビのアイツがレバーを引くという事を何となく覚え、
最終的にそれがガソリンのレバーにつながっていくってのがなんか良い。
豪華な高層ビルとスラム化した街を交互に見せての対比とかも、
普通と言えば普通だけど、良い見せ方だと思います。
ゾンビ達が目指す遠くに見える高層ビルが目的地というのも分かりやすい。
そんな訳でまあ楽しい映画でした。
もちろんツッコミどころはいっぱいあるのがゾンビ映画。
噛まれたらゾンビになるっていうけど、ゾンビ達は襲った人の内臓とか引き出して喰ってたりするから、
ゾンビが増える前に襲われた人達って死んじゃうよなあとか。
頭が撃破されたら動かなくなるって事はゾンビになっても脳が大事だって事なんだろうけど、
そうだったら水の中を歩いていくのは厳しいのではないだろうかとかとか。
まあ、そんな事どうでも良いんだけどね。
物語の展開として気になるのはあんな状況なので、
高層ビルというか、今の世界観が壊れるなら、
お金なんて持ち出しても仕方がないと思うのだが。
他の街でもちゃんとあのお金は使えるのだろうか。
そもそもあのお金はどこが発行してるのか…システムとしてお金って成り立たない気がするのだが。
まあ金なんて意味がないといわんばかりに金が燃え散る演出のためなんだろうけど。
人間の手が割けるチーズみたいになるところはなんか笑えます。
ああ、この映像作りたかったんだろうなって…。
そんな訳で楽しく観れるゾンビ映画でした。
車の後ろのハシゴにしがみついていたアイツがどうなるのかって、
観てる人みんなが気になる様に見せていて、最後のあの展開は微笑ましい。
「死の報い号」って、強引に和訳しなくても良いかなって思いますが。
「ゾンビも行き場を探している」、
これから出てくるゾンビ映画のゾンビはどのような存在になっていくのか、
ほんと楽しみですよね。
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