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2019年07月18日

衰退する花火大会(後編)

現場で雑踏(殺到?)警備に従事する隊員さん。
彼らは酔っ払いやモラルの欠けた方も相手に
しなければならない過酷な業務です。



事件に発展しなくても、どんなに丁寧に対応
しても筋が通らない方はいらっしゃいます。



警備会社は、従業員である隊員を守り切るのは
難しい。



警備会社という立場として個人を訴える
わけにもいかない。暴力や暴言を受けたと
しても請求ができない。



この辺りが変わらなければ受注単価を上げて、
隊員さんに少しでも多く危険手当などを付ける
しかない。



だから警備料金が高いのは当然といった
コメントがSNSにありました。



上記の会社は現場隊員の苦労に報いよう
とする公明正大な会社だと思います。
しかしそうでない会社が多すぎる現実。



警備費用が高騰しても隊員に還元されず、
スズメの涙程度の手当が付くだけ。これでは
やってられないでしょう。



僕が言いたいのは、こんな理不尽な環境で
責任感だけをモチベーションに従事している
警備員さんたちの実態を知って欲しかった。



もう一つ、今後も花火大会等を楽しみたければ
上記のような警備員さんたちの気持ちを
折らないで欲しいのです。



こういった現場のエースたる隊員は、クレームの
矢面に立たされる場面が多いです。責任者として
従事する事もあるでしょう。



緊急度にもよりますが、クレームは主催者側
(〇〇花火大会実行委員会等)に直接通報
する方が良いでしょう。



業務を警備側に丸投げする主催者側ほど、
面くらいます。それでも立場が下の警備業者に
責任転嫁するようなら、花火大会はやめるべき。



暴行や暴言は論外ですが、理不尽なクレームで
気持ちを折られれば警備の仕事自体が嫌になります。
警備員はイベントの奴隷ではない。



そう、僕が警備を嫌になったプロセスが見えます。



彼らはとことん追い詰められれば火事場の
ナントカを発揮して、警備以外の仕事でも
やっていくポテンシャルを持っています。



彼らに警備業界を去られれば、ますます
雑踏警備、イベント警備が出来る人が
減っていく。



すると警備会社としても受けられない、
という事態に陥る可能性大です。



花火大会に必要な警備業者が集まらない、
なんて事に。



楽しいイベントの裏方である警備員のブラック
労働に想いを馳せ、配慮する事が規模縮小しても
花火大会が存続するカギだと考えます。

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sui

2019年07月20日

しょぼい弁当

今管理している港湾施設で働く警備員さん達は
朝が早いので、会社が弁当を業者に注文して
現場に配達します。



元警備会社幹部であった同僚がその弁当を見て
「これは300円位の価値しかない」と喝破。



「警備員さん達から500円取っているなら、
お茶くらいつけるべき。差額分を専務や部長
がせしめているに違いない」と語る。



それからしばらくして、警備員さんたちの
しょぼかった弁当が改善されました。誰かが
抗議したのでしょうか。



施設警備であっても、早朝からで長時間勤務と
なれば、食事が唯一の楽しみでモチベーション
を左右します。



僕が勤めたA社市役所警備ですが、労働時間は
長く精神的にも厳しい面がありました。しかし
評価される程活躍できたのは、食事に恵まれて
いたのは否めません。(参考記事:役所ランチ)



警備員さんたちにとって、昼食の500円は
大きいです。それをあんなしょぼい弁当では
食べる気すらなくなる、と警備員さんの一人
が語っていました。



前出の同僚は「警備員さんは社畜ではないの
だから」と言い、なぜこんな事になって
しまったのか、原因をズバリ指摘。



「選ぶ立場の人間が自分で食べないから」
新しく制服を選ぶ時なども同様で、自分で
着ないと現場での使い勝手が解りません。
(参考記事:それ、合服ですか?)



警備業から垣間見た弁当や制服の扱い。これは
警備業に限った事ではなく、幹部が従業員を
どう思っているか測るリトマス試験紙ですね。

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2019年07月26日

終身雇用崩壊でも(前編)

経団連やトヨタが、終身雇用を維持できないと
ギブアップのニュースが流れていましたが、
警備業界はそれを先取り?した姿かも。



警備員の質資向上、もっと教育して欲しい
というのがクライアント側の求める事の
最大公約数でしょう。



では、教育したら警備員は質資向上するの
でしょうか?



教育だけではない問題が横たわっていたの
です。全国CMを流す大手ならともかく、
地場警備会社は雇用が安定しません。



比較的安定した施設警備でも、入札に負ければ
仕事を失う不安が常に付きまといます。
交通誘導なら尚更です。



募集には正社員と謳っていても、日給月給
制の契約(非正規)社員が雇用の実態です。



GWや年末年始・2月など、勤務日数が少ない
と収入に直撃します。いわゆる非正規雇用の
弱点を包含した雇用実態です。



そんな環境で、勉強して進歩しろと言われても
するわけがない。下手をすると僕がカテゴリ
「施設警備3〜ブラック企業編」のB社で
されたように、やりがい搾取の標的になる。



警備員の質資向上を求めるなら、終身雇用とは
いかなくても、ある程度安心して働ける環境が
不可欠です。



上記B社では、実質1年単位の契約社員ながら
一方的に質資向上ばかり求めてきました。



地元では破格の時給でしたが、入札で敗北=
失業の不安が一年単位でやってきます。
加えて責任者は平隊員のミスを振られクビに
怯える日々。



そのきつさの延長に何があるのか、という事です。
給料が上がるのか?雇用が保証されるのか?
そういった担保なしで、馬車馬よろしく走らせよう
とは使う側も虫が良すぎ・・・



そんなB社の結末はこれまで書いた通りですが、
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」D社
も会社然としながら、日雇いの延長待遇でした。



結論として、地場警備会社で終身雇用を期待して
入社する人間はまずいない。しかし質資向上を
期待するなら、ある程度の雇用を担保した
「安心感」がベースにないと逃げられます。

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2019年07月27日

終身雇用崩壊でも(後編)

カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
B社のように、目先の待遇は地元では破格でした。



しかし、安心して働ける環境でなかったため、
以前記した結末になってしまいました。B社は
全国規模のビル管理会社でしたが、お粗末な。



入札で現場を失う=失業の図式が隊員の士気、
いわゆるモチベーションを下げていたのは否め
ません。



地元では唯一の現場であったため、異動となれば
東京まで赴任するのは現実的ではない訳です。



背景には会社側の「この程度の従業員だから、
この程度の待遇で十分」という、思惑が透けて
見えます。地元時給は破格でも、1年単位の
契約社員。



で、終身雇用時代と同様の質資向上を求めて
来ます。特に責任者にはそうです。



終身雇用され、年功賃金で退職金もあるなら
従う理もありますが、いずれもない環境で
旧態依然とした指揮命令権を用いるのは
「割に合わない」不満が募るばかり。



使う側はAL〇OK警備隊のようにしたいと、
階級章まで作る分不相応ぶり。それに見合った
労働環境ですか?



「警察ごっこやめろ」という同僚の揶揄も。
かくして現場から崩壊していくB社警備隊。



日本人の過労死も厭わぬ頑張りは、世界一
厳しい指揮命令権とセットになった終身雇用
・年功賃金
があってこそでした。



なので終身雇用の考えが基本的にない警備業界
(超大手以外)では、指揮命令権の乱用は組織
崩壊につながります。(脅しではなく現実です)



それでなくても、これはという隊員に辞められて
「臍(ほぞ)を嚙む」リスクもあります。



警備に限らず、労働環境に見合った指揮命令権
の制限が、良い人材を集めるカギになりそうです。
精神論で押し切る旧態依然としている警備会社は
厳しくなりますね。



最後に、関東で立ち食いそばチェーンを展開
し、成功している創業者の言葉を紹介します。



精神的な圧迫が人間には一番悪いと思う。(中略)
給料安いからごまかすし、働かない。みんな
(従業員)計算するのよ。給料が安すぎたら、
たとえ力を持っていても100%の力を出さないよ。

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2019年07月29日

それでも会社は回る

以前の記事「警備業界からの追放」でC社
常務であった同僚が、警備業法違反で会社
はもとより、業界からも実質追放となった
話を紹介しました。



彼曰く、幹部は仕事をしない。営業面でも
自分がほとんど動いた。3年くらい休みが
なかった。



C社の屋台骨を背負い八面六臂の大活躍といった
ところでしたが、彼が辞めてもC社は回って
います。多少の減益はあったかもしれませんが。



カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」の
D社で、青果市場警備へ強引な異動を命じられた
時に「君には期待している」



結局その後半年でで僕はD社を退職しました。
キャリアパスも示さないのでは、奴隷契約と
変わりません。



やりがい搾取の一環として「お前しかいない」
とカマをかけてくるケースがあります。



その背景を想像して、使う側の思惑は何か?
と考える事も良いでしょう。その頑張った延長
に何があるのか?



信頼できる組織や上司ならば、成果に対して
見返りを担保してくれるケースもあります。
カテゴリ「プロローグ〜交通誘導警備編」の
A社K部長はまさにそうでした。



交通誘導警備で辛抱して、施設が空いたら
異動させてくれる。有言実行の鏡でしたね。



しかしそのK部長以外、業界で信頼できる上司
に巡り合っていません。逆にいえば、最初に
仕えた上司がK部長でラッキーでした。



しかし、そのK部長もA社幹部と揉め、カテゴリ
「施設警備2〜市役所迷走編」の背景となり
ました。K部長退職後もA社は回っています。



上記の2人の上司(常務・部長)に共通して
いるのは外様であった事。地元中小警備会社
では、いざという時は創業者一族の利益が
優先される現実。



組織は理不尽で幼稚なものですが、余りにも
度を越している(法に触れている)場合は、
環境を変えた方が良いかもしれません。
これはブラック企業問題にも通じます。



終身雇用崩壊で、組織に対して無限に尽くす
働き方は時代遅れになっていくかもしれません。

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2019年08月07日

手当削って職場崩壊

カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
B社について、今日は労務管理の話です。



東京本社のビル管理会社であるB社は、地元
では破格の待遇でした。手当を取ってみても
隊長手当:月5万・副隊長手当:月2万。



僕が入社する直前、1人の副隊長が退職し
代わりに「班長」を置くことに。ちなみに
隊長はシフトに入らず、平日の日勤のみ。



班長に就任した隊員が経験不足との口実で
手当を1/4の5千円に減額。職責は変わら
ないのに。



その流れで僕も班長になりましたが、退職まで
手当は5千円のまま。残る1人の副隊長がクビ
になり、今度は手当なしの班長代理を置きます。



僕が退職して、班長1名と班長代理2名の体制
になりました。手当のない班長代理を降りる
隊員が出て、責任者不在のシフト発生。



副隊長3人の時代はかかっていた手当6万円
を1/6にするダンピングぶり。所長&隊長の
リストラ手腕が光ります(参考記事あり)。



班長&代理は時間帯責任者と名前を変え、輪番
制となったようですが、仕事をしないブラック
隊員は相変わらずで、業者交代まで続きます。



手当にはそれなりの根拠があり、副隊長手当の
2万円は当務1回分の日給よりやや多い設定
でした。



平日夜間と休日は隊長に代わり、責任者として
勤務します。隊長1人の勤務時間と副隊長3人
が責任者として勤務する時間はほぼ同じ。



平隊員は面倒な事は責任者に振ります。
責任を取らされてクビになるのは班長です。



僕が辞める時、後任の班長に手を挙げる者は
なく、班長代理に指名された隊員は後に
降りました。



上記の背景と、職責に見合わぬ手当。尚隊長
手当5万はそのまま。経費削減に成功しても、
職場自体が崩壊するのは当然の結果でしょう。



手当を削減したから職場崩壊したのではなく、
そもそもブラック組織だったから、崩壊する
過程で手当が削減されたという見方もあり。



警備に限らず、日本人の賃金が国際的にも
深刻な状態にあるようです。日経新聞が
取り上げて
います。

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2019年08月08日

やりがい搾取のメカニズム

上記タイトルにちなんで、やりがい搾取に
関する記事
を見つけました。



記事の内容を少し紹介すると、「労働者にとって
仕事をすること自体が報酬だ」「やる気のある
労働者なら、たとえ命じられなくても自分から
仕事を買ってでるだろう」という暗黙の了解が。



上記の心理的メカニズムがやりがい搾取を
生んでいる、と突き止められていました。



翻って僕の警備時代どうだったか?
カテゴリ「施設警備〜市役所葛藤編」で
市役所警備に投げ込まれたA社警備隊。



管財課係長からミスの度に「警備会社を
変える」「来年の契約はおぼつかない」
と初年度言われていました。



仕事なのでミスをする方が悪いのですが、
施設警備素人集団であった僕らが警備隊
として形になったのは、来年度の仕事を
得ることがモチベーションでした。



もっと言えば、交通誘導に行きたくない
ので前業者より2割も安い給料と職員に
揶揄されながら、形にした。



施設警備(安いけど安定した収入)を続ける
事が報酬となっていたのです。変な
モチベーション(2019‐7‐19記事)でした。



続くカテゴリ「施設警備2〜市役所葛藤編」
では、立ち上がって形になった市役所警備隊
をY課長が私物化するプロセスでの搾取でした。



Y課長の腹心であったI隊長が就任すると、他
現場(主に雑踏)に駆り出すようになります。



月250時間勤務からさらに駆り出す事に、
市職員からもあんまりだという声が。しかし
応援を志願しない隊員はY課長、ひいては
会社の方針に従わぬ不良隊員だ。



これで僕は肩身が狭くなる一方、副隊長という
責任だけ押し付けられる事に。応援で無理を
強いるならそれなりの手当を付けるべき。



かくしてY課長&その腹心I隊長のやりたい放題
で6年間に亘る市役所警備隊は幕を閉じました。



そんなY課長の末路についてはカテゴリ
「施設警備3〜ブラック企業編」の冒頭に
書きましたが、僕を始めやりがい搾取された
隊員は仕事がなく辞めていきます。



「報酬」となる次の仕事現場がない時点で、
やりがい搾取の矛盾が明らかになり、
詰んでしまったのでしょう。

クリアな毎日へ!アイケアサプリ・めなり










2019年08月14日

同じ現場なのに

2019‐6‐21記事で紹介した公営ギャンブル場
施設警備ですが、ぶっつけ本番の中奮闘した
隊員によって立ち上がったそうです。



これにより、前業者から約20名移籍してくる
事になり人手不足は解消されました。



前業者は、新業者が現場を立ち上げきれず
再入札になる事をを目論み、隊員を一か月
遊ばせていた。(最低賃金で待機を命ず)



しかし現場が立ち上がって、取り返すチャンス
が消滅し余剰人員となった隊員を手放す運びに。



前業者から移籍してきた隊員には、数万円ですが
入社祝い金が支給され、時給が約100円UP。
昼食時以外の休憩時間も前業者は労働時間から
引かれていたが、今度から労働時間に。



こうなると1か月2万円は違ってくるはずです。
これはデカい。移籍して良かった、と思える
ような嬉しい待遇改善ですね。



カテゴリ「施設警備〜市役所葛藤編」で市役所
警備を安く落札したA社は、前業者より2割低い
給料設定にしたのとは対照的です。



待遇UPは隊員のモチベーションが違ってきます。
前業者が来年取り返しても、残りたいとは
思わないでしょう。



移籍してきた隊員は検定資格を持っていない。
前業者の検定持ちは移籍させず、他の現場に
異動させたそうです。



移籍して来た筋のいい隊員には検定受験の話が
来るでしょう。前業者は地元では大手の部類に
入りますが、教育に力は入れない・最低賃金で
使えばいいという意識が見え見えです。



警備に限らずそんな会社は衰退して当然だし、
従業員の質や待遇で競争すべきなのです。



移籍してきた隊員さん達も検定を取るチャンス
ですね。検定受験の声がかかるのは、普段の
勤務態度等が評価されての事なので自信を
持ちましょう。



1兵卒として警備業界を渡り歩くにしても、
検定2級があればグンと有利になります。



但し、費用が会社持ちだと落ちられないと
いうプレッシャーがあります。また、検定
合格後に御礼奉公?を要求してくる会社も
あります。



例えば検定取得後2年以内に自己都合退職
した場合は、検定にかかった費用を自己負担
とするといった誓約をさせる会社も。



自費で受験すれば、上記のようなしがらみは
無いのですが如何せん受験料が高いですからね。
検定2級で約7万円かかりますから。

A8.net



2019年08月28日

補充はどうする(前編)

警備業は労務管理、特に1号(施設)では
クライアントの目もあり気を付けなければ
いけない事です。



しかし蔑ろにされているケースも少なくない。
先日1号指導教育責任者のベテラン警備員さん
から話を聞きました。



ある施設警備の現場で、1人急病で帰った。
補充を行わず居る隊員でお互い休憩時間を
削ってしのいだ。



良くある話です。しかし、この後が問題でした。
クライアント(占有者)側にこの事を隠して
闇で行ったというもの。



厳しい占有者なら「補充はどうする?」と
追及して来たでしょう。警備費用を払っている
のだからパフォーマンスの低下は困ります。
契約違反だ、と突っ込まれたらどうするのか。



頻繁にある事ではないので、その場を無事に
やり過ごせば、結果オーライというの会社の
スタンスが透けて見えます。



それが看過できないのが前出のベテラン警備員。
「本格的な(箱物)施設警備をやってないから
こんな事がまかり通る。ウチの隊長は交通誘導
からきたのでその辺が分かっていない」



確かに24時間常駐警備の施設であれば、誰か
が急に休めば夜勤か当務明けの隊員を引っ張る
事になります。



業務遂行のためにやむなく行う時でも、占有者
側の理解を求める努力を怠っていてはいけない。
信頼関係にヒビが入り、お前たちの会社の労務
管理はどうなっているのかと揶揄される羽目に。



これはカテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」で
実際に起こっていた事です。こうしてA社は市役所
委託警備業者としての信用を失って行ったのかなぁ。



これば僕の持論ですが「施設警備は労務管理から
崩れていく」事後報告の形であっても、占有者
側の理解を得る努力をせず、現場で勝手に勤務を
いじるのは組織崩壊の序曲です。



上記を既成事実としてさらに勤務改悪を促進する
、即ち警備の価値を自ら下げる労働力ダンピング
にエスカレートすれば先は見えています。

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2019年08月29日

補充はどうする(後編)

昨日記事は組織から見たマクロな視点でしたが、
労務管理の問題をミクロな視点、つまり現場
隊員サイドから見たらどうなるか。



施設警備で誰かが急に休む。代わりに無理して
勤務しなければならない。おそらく責任者か
それに準じる立場の人が犠牲になるでしょう。



問題は、その犠牲(責任感)に見合った対価が
払われているか?僕がこれまで勤めた警備会社は
無いに等しいものでした。



なけなしの手当と引き換えではあまりにも
侘しすぎる。滅私奉公ではあるまいし、不満の
砂漠が心の中に広がって行きます。



この手の不満が積もり積もって退職となり、
辞められた方は「何で?」となるでしょうが
遅すぎる。管理者として失格ですね。



責任感を搾取すればこうなるのは分かり切った
話です。警備業はその辺の意識が希薄すぎると
いうか、責任感に対する扱いが適当過ぎます。
あくまで、僕の勤めた範囲での所見ですが。



客観的に、のっぴきならない事情があれば
業務中であれど帰るのもやぶさかでない、と
考えます。急に出勤できなくなるのと同じです。



カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」で
起こった事はまさにそれでした。人の命と時給
700円(当時)の仕事のどっちが大切なのか。



交代が来るまで業務に従事すべきという意見も
ありますが、急病やケガで業務続行不可になる
場合もあるのです。組織の労務管理の問題です。
加えて警備会社なら危機管理のプロのはず。



(2019‐3‐9記事)のようにA社交通誘導警備の
現場で、組んだ隊員同士が喧嘩になり1人が
職場放棄して帰ってしまう事案もありました。



カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
C社では、隊員が突然出勤しなくなりそのまま
退職する「飛ぶ」といった事がちらほら。



上記2件の事案は、使う側のスタンスが不服で
使われる側のボイコットに近いもの。舐められて
いるとも言えましょう。



結論として、旧態依然とした滅私奉公の意識
で隊員を使う会社は、(警備に限りませんが)
有為な人材に見限られ人が集まらず、回らなく
なって行くのではないでしょうか。

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亡社のイージス
かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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