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2015年07月03日
演劇本Brian Bates「The Way of the Actor」A path to knowledge & Power 01
演劇本Brian Bates「The Way of the Actor」A path to knowledge & Power 01
Dawn Langmanが人智学演劇本「The Art of Acting」 で 俳優のための霊的成長 を扱った
唯一の本であろう と紹介しておりました
前回より 導入部の意訳を試みております
introduction - the actor's way
Alec Guinness は偶然レストランで Deanと同席することになる その折 James の新車をみせられるのだが
彼はその車に強い恐怖と嫌悪を それのみか 一週間以内に交通事故で命を奪う と確たる悪意を 直感する
果たして それから正確に7日後 あの事故は起こった
RADAでは参加学生の同意のもと 第6感覚の有無の試みを いくつものワークショップで体験した
その内の一つ 幽体離脱の試みにおいて ある感覚の優れた俳優は 本人は目を閉じ 床に横になり
じっとしてあるのだが 彼の 魂/アストラル体 部屋から出 建物の屋上より ロンドンの通りを眺め また
建物の詳細を語った
Shirley MacLaine は 映画のキャラクターは現身の彼女を選び転生を成す その存在を深く感じ入る
それらは 想像上のキャラクターでも 興行のための単なる作り物でもない かつてこの世に生存した人々の
霊魂の本質だ 我々と共に在る為に 俳優の身体をもって転生し 私たちに語りかける と云います
これらの注目に値する体験は 現代科学ではまだまだ不明な 底知れない人間性の神秘である
が それは多くのある特定な重要性を共通している
以上は 自己認識と能力への道程としての 俳優の奥義 への序論です
超常現象が唯一の答えではないが 多くの俳優は 生命の延長された先にあって ある強力な体験をしている
Glenda Jackson は 魂が抜き取られ死に絶えるのではないか そんな生死の境に足を踏み入れる危険を
感じながらステージに立った と云う
演じることは危険な行為であるゆえ 勇気を求められる
Charlton Heston は シェークスピア劇に取り組む際 猟師が獲物を求め 身の安全の限界ギリギリまで
自身を駆り立てるに似た 危険と背中合わせにあることを感じた と云う
Antony Sherは 愛する誰かが自身の日常生活に溶け込むように 芝居のキャラクターは 常に 彼の近くに
共に在ることを感じる
上演中 彼自身のコアは在りながらも そのキャラクターは 絶えず試し 調査し 表現し続ける と云う
Liv Ullmann は演技中 彼女の核心に遭遇し 彼女の思考 感情 恐れ が明らかに カメラに捕らえられた
これらは彼女自身のものではない もう一つの存在 彼女を所有しているキャラクター
俳優と観客により共有される霊魂 だと云う
これらの経験には 特定の重要性がすべてにある ある存在は俳優の内にあって秘密の錠を開ける
それを我々はかろうじて理解するだけだ
かつて この事実は歴然として認めらた
伝統を未だ失わない社会では 俳優は将来の起こるであろう出来事を予告する
彼らは 自身の肉体の境界を越え出でる 魂転生の神秘
生死を危険を冒したパフォーマンス 未知なるものを捜すため
愛し 最も深いレベルで他と交信をする霊なるコア を解明する
数千年の間も 俳優は叡智の守護者と考えられていた
俳優の奥義は 自己認識と能力への道程だった
実は私は それは 未だ代わらないという結論に至ったのだ
俳優の奥義の洞察は すべての伝統的社会に知られていたが 近世 合理性の追求により 足下にも及ばない
この直観的/第6感な心理学は 我々の中で認められていなくて 俳優業では今日も健在である
それは 再発見されて 見直す必要のある能力だ
何故なら 俳優の奥義は 人間認識と能力への新しい道筋に違いないから
と たのしい演劇の日々
Dawn Langmanが人智学演劇本「The Art of Acting」 で 俳優のための霊的成長 を扱った
唯一の本であろう と紹介しておりました
前回より 導入部の意訳を試みております
introduction - the actor's way
Alec Guinness は偶然レストランで Deanと同席することになる その折 James の新車をみせられるのだが
彼はその車に強い恐怖と嫌悪を それのみか 一週間以内に交通事故で命を奪う と確たる悪意を 直感する
果たして それから正確に7日後 あの事故は起こった
RADAでは参加学生の同意のもと 第6感覚の有無の試みを いくつものワークショップで体験した
その内の一つ 幽体離脱の試みにおいて ある感覚の優れた俳優は 本人は目を閉じ 床に横になり
じっとしてあるのだが 彼の 魂/アストラル体 部屋から出 建物の屋上より ロンドンの通りを眺め また
建物の詳細を語った
Shirley MacLaine は 映画のキャラクターは現身の彼女を選び転生を成す その存在を深く感じ入る
それらは 想像上のキャラクターでも 興行のための単なる作り物でもない かつてこの世に生存した人々の
霊魂の本質だ 我々と共に在る為に 俳優の身体をもって転生し 私たちに語りかける と云います
これらの注目に値する体験は 現代科学ではまだまだ不明な 底知れない人間性の神秘である
が それは多くのある特定な重要性を共通している
以上は 自己認識と能力への道程としての 俳優の奥義 への序論です
超常現象が唯一の答えではないが 多くの俳優は 生命の延長された先にあって ある強力な体験をしている
Glenda Jackson は 魂が抜き取られ死に絶えるのではないか そんな生死の境に足を踏み入れる危険を
感じながらステージに立った と云う
演じることは危険な行為であるゆえ 勇気を求められる
Charlton Heston は シェークスピア劇に取り組む際 猟師が獲物を求め 身の安全の限界ギリギリまで
自身を駆り立てるに似た 危険と背中合わせにあることを感じた と云う
Antony Sherは 愛する誰かが自身の日常生活に溶け込むように 芝居のキャラクターは 常に 彼の近くに
共に在ることを感じる
上演中 彼自身のコアは在りながらも そのキャラクターは 絶えず試し 調査し 表現し続ける と云う
Liv Ullmann は演技中 彼女の核心に遭遇し 彼女の思考 感情 恐れ が明らかに カメラに捕らえられた
これらは彼女自身のものではない もう一つの存在 彼女を所有しているキャラクター
俳優と観客により共有される霊魂 だと云う
これらの経験には 特定の重要性がすべてにある ある存在は俳優の内にあって秘密の錠を開ける
それを我々はかろうじて理解するだけだ
かつて この事実は歴然として認めらた
伝統を未だ失わない社会では 俳優は将来の起こるであろう出来事を予告する
彼らは 自身の肉体の境界を越え出でる 魂転生の神秘
生死を危険を冒したパフォーマンス 未知なるものを捜すため
愛し 最も深いレベルで他と交信をする霊なるコア を解明する
数千年の間も 俳優は叡智の守護者と考えられていた
俳優の奥義は 自己認識と能力への道程だった
実は私は それは 未だ代わらないという結論に至ったのだ
俳優の奥義の洞察は すべての伝統的社会に知られていたが 近世 合理性の追求により 足下にも及ばない
この直観的/第6感な心理学は 我々の中で認められていなくて 俳優業では今日も健在である
それは 再発見されて 見直す必要のある能力だ
何故なら 俳優の奥義は 人間認識と能力への新しい道筋に違いないから
と たのしい演劇の日々
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2015年06月28日
演劇本「The Way of the Actor」A path to knowledge & Power by Brian Bates00
演劇本「The Way of the Actor」A path to knowledge & Power by Brian Bates00
人智学演劇本「The Art of Acting」 by Dawn Langmanが 其の中で
俳優のための霊的成長 を扱った唯一の本として 紹介しておりましたもの 大変興味深く読めました
気になる箇所の意訳を試みたいと思います
まずは この本が書かれた背景について 導入部より
introduction - the actor's way
The book
それは 10年前のこと RADAで心理学を教授をすることとなり 初めて俳優たちに遭遇した
RADAは 世界の主要な俳優トレーニング センターの1つであり その卒業生の多くは 主要な国際舞台
映画界等で活躍している
私は 俳優に関連するでだろう主題を扱い 講義を始た
しばらくして 狂気の心理に関する講義を行っていたおり
『狂気とは何か それを理解する為に 先ず演じてみよう』と 行動することが天性の俳優たちの要求により
中断された 私は それが好きであったが…
それから ワークショップを続け 俳優たちのそれによる経験に基づくプロジェクトを発足
それは上演の為の作品へと展開し 結局 私は脚本を書き 演出をした
それらの全ては 俳優に心理学を教授する という最初の意図からは非常に遠かった
しかし 俳優とは直観的 創造的な心理学者である と私はすぐに気づいた
心理学 - 人間を理解しようと試みる科学 は研究所 或いは診療所 の中でのみ有効と 私は思わない
人間性が調査される処ならどこでも 心理学者は必要なのだ
私はRADAで ワークショップ 個別指導 修士課程 カウンセリング 面接 舞台稽古 を俳優たちと過ごし
新しくまた永遠でもある自己認識の方法について学んだ
それは 俳優が役創りの過程でどのように人間性を理解するかという研究であった
私は シャーマニズム 他の伝統的な方法による 自己認識について調査した
そしてその結果 俳優とは 現在のシャーマンの生活例であると理解し 結論するのに長くは掛からなかった
さらに 俳優のシャーマン的背景 (彼らが何を知り得て 体現するか)について理解し研究することは
彼らが我々の為に何をするのかを明らかにした
残念ながら 昨今 俳優に関する一般の理解は 彼らがどんな俳優訓練を受け
役作りは創造的か解説的か 神経過敏で賛辞を求める不安定な人々か と云ったものであるので
社会における俳優の伝統的役割りが どう失われたかを知ることも課題である
映画「蜘蛛女のキス」でアカデミー受賞した ウィリアム ハートの言葉 俳優の仕事は『霊能力の探検家』
それは この本のテーマ 自己認識の過程と能力 を正に 言い当てている
と たのしい演劇の日々
2015年06月23日
シュタイナー神秘劇 Daniel Hafner13
シュタイナー神秘劇「Outline of the Mystery Drama」 Daniel Hafner13
シュタイナー神秘劇 第1「秘儀参入の門」 第2「魂の試練」は シュタイナーを通し 霊界よりのメッセージが
戯曲を書かせたと云われておりますが そのメッセンジャーと云われます 女性
Maria von Strauch-Spettini(1847-1904) が紹介されております
彼女は 16歳の時 女優を夢み 家を出 ある上演団体に参加を志望する が 彼女が望んだ役は
すでに配役されており しかし 帰途への資金も無く 代役を勤めることで その劇団に留まることが許される
が 直に 彼女の才能は 世紀で最も偉大な演出家の眼に留まり ファウスト グレートヒェン の役を得る また
彼女の名前も Speckien(「ポーク脂肪」)からSpettini と改名される その後は 成功への道を歩む
彼女はドイツ帝国劇場の主演女優として 1883年引退まで勤めた
彼女は神智学協会と関係があり やはり女優を目指す マリー シュタイナー Marie von Sivers に
演技と朗誦の指導をする Marie von Sivers はStrauch-Spettini をシュタイナーを紹介し シュタイナーは
ゲーテの物語を二人に解説している
Strauchは シュタイナー神秘劇 第1「秘儀参入の門」 第2「魂の試練」 のための 守護天使のような
役割りを担い 作品完成に向け働きかけた が後に伝えられいる
「ルドルフ・シュタイナーを通して」とはこのことである
シュタイナーは UNDERSTANDING THE SPIRITUAL WORLD(PART TWO) GA154 Berlin, May 12, 1914
講演中 彼女の存在について語っておりますので 以下意訳でご紹介します
尚 この講演は「The Presence of the Dead on the Spiritual Path」として出版されております
我々の神秘劇創造過程における勤めの1つは 我々の霊界観を どのように神秘劇に表すか と云うことだった
霊的事実を 一般共通の表現を用い表現される為には 身体的な舞台表現に映されなければならない
そのような舞台芸術は 従来のものと比較して新しい手法を必要とする
長年に渡り 我々は これまでになく 大きな努力が求められた
しかし 私が今ここで意味するものは 起こることのすべてがすでにそこにあるという
オカルト作用についてである
アントロポゾフィ運動の初期の頃 或る女性(Maria von Strauch-Spettini )が我々を訪ねてきた
彼女は 手始めに提示しなければならなかった 我々の新しい運動のための教えに対し
深くて心温かい関心をあらわしたばかりか 素晴らしい芸術性も染み込みませ しかもそれは
彼女の個性と完全に融和していた
我々がアントロポゾフィについて語る 全てに 彼女は速く同化した
しかし 我々の神秘劇への創作を始めた年 彼女は物質界を去った
それから数年 彼女は 人間が死後に至る 魂の潜在的な深みで働き 彼女の芸術的な感受性を用い
アントロポゾフィについて学んだものを集積した
アントロポゾフィへの実り或る見解 彼女の親切で精力的で 芸術精神への共感 この事実をして
彼女を守護霊として私たちの下へ現した
ミュンヘン上演で 内部の問題についての決定をしなければならなかったときは 私は常に彼女が
出来事のすべてを見下ろしていることに 気づいていた
もちろん そのような存在がどのようにするべきかについて 我々に話すというのは本当でない
我々は 我々自身 問題解決の能力がなければならない しかし
彼女の存在は 天の恵みとして 我々に勇気を与える
彼女の輝ける霊的な眼差し 暖かく 誠実な関心が 我々の上演に注がれていることを感じることができる
と たのしい演劇の日々
2015年06月19日
観劇「Lessness(short story)」 by Samuel Beckett
観劇「Lessness(short story)」 by Samuel Beckett
バービカン劇場 国際ベケットシーズン 今回はアイルランドより Lessness です
Olwen Fouere のパンフレットには
あらゆる認識は それ自身の影を持つ そして 非常にしばしば 我々が捜すものは認識ではなく
その影が投げかける 幻影にすぎない
認識の内奥を喚起する言葉の 多様な屈折を通し 破滅の只中か隠れ家かに 立ったまま固定された
我々の小さな身体を垣間見る Lessnessは我々を途方も無い砂漠に 浮遊させる
とあります
1969年フランス語で書いたものを 言葉の元存在ににこだわるベケット自身が 英語へ翻訳
作品創作の過程には ジョン.ケージなどの実験音楽等の影響があるのだそうです
Ken Campbell (1941−2008実験演劇を展開した)は ベケットの「Lessness」について
「もし無に無を加えれば それは更なる無か あるいは 無以下か 兎も角 ここに 全宇宙は存在する」
と言ったとのことです
各文節 素数の 769文字で収められた ベケットの小品「Lessness 」は上演用に掛かれたものではない
のだそうです それを Olwen Fouere は 朗誦いたしました
日本の早口言葉 じゅげむじゅげむ を思い起こします 意味不明の言葉群 が30分続くのです
Olwen Fouere の語りは そのアメリカンインディアンの血を思わせる 神秘的な顔立ちもあり
深く澄み渡った 太古より存在する湖から響くような清らかな声で 書かれた言葉から
宇宙マントラの謎を解き明かし 唱えることで
聴衆を遥かギャラクシーの果てへと誘います
シュタイナーの求めた言語造形の完成された形を
Olwen Fouere は ベケットのLessness マントラ朗誦 により成した と思いました
と たのしい演劇の日々
2015年06月17日
演技訓練「道化にみる芸術性」Lucy Hopkins
演技訓練「道化にみる芸術性」 講師 Lucy Hopkins - Actors Centre London
キャラクターも小道具も物語もない さらに言葉を一切使わない
観客を前に そこに居るのは あなた自身 あなたは驚くほどに愉快な存在 それは芸術ともいえる
道化 は観衆を面白がらせるキャラクター わざと可笑しな言動 行動で笑いをかいます
このコースは その一切のわざとらしさを排除いたしまして 生の自身でいろと云うのです 何故なら
その状態が 実はとても面白く味わい深く 観衆から思わず笑いが起こる程にです
という事実を体験する試みでありました
ニュートラルな心身状態 を維持しつつ そして 道化劇の要 観衆とのアイコンタクトを取り続けます
このアイコンタクトにより 観衆の笑いの琴線が刺激を受けます
ワークショップ中 言葉を一切使わない 為 講師はルールの説明にジェスチャーを使わなくてはなりません
シンプルなものから 複雑なものまで 全てジェスチャーのみ それに応える役者たちも
発語は許されませんので ジェスチャーで対応いたします この 無言の4時間
生まれ始めての体験でありましたが 信じられないほどの集中力でダイナミックに集団を結びつけ
大変有益な体験でありました
役者のニュートラル状態は ここActors Centre London で演技訓練を受け始めて以来
それがシェークスピア劇であろうと また 映像演技 であろうと
演じる身体の基本状態であるように習っておりまして これは西欧演劇における 演技文化なのでしょうか?
クラウン/道化 のプロは 笑いを誘う為のお決まりの型が その長年のキャリアから身についており
中々大変な作業であったろう と思われましたが
其の内の一人は その道化キャラを脱ぎ捨てる試みの作業を 観衆に披露し すると 流石プロです
天性の愛嬌が現れて 心地よく笑いを誘いました
身体は役者の楽器であります 皆ジム等へ通い日々の身体訓練は欠かせい故
見のこなしはどの役者も美しいのです
お一人 身体は日常生活レベル 定年退職後に役者業を始めたと云う年配の女性は 天性の道化
でありましょう? 顔の表情が実に可笑しい 多少型通りの嫌いはあるものの
おそらく道化の型を習ったのでありましょう それでも 人生の酸いも甘い知り抜いた 疲れ気味の佇まい
が笑いを誘うのでありました
ジェスチャーには文化の違いがあり 日本人独特の顔面に現れる表情は 西欧の役者たちには新鮮で
不思議な印象を与えるようです オリエンタルといえば白人文化の中で その存在は歴史的に道化であり
残念ながらの人種差別ですが それが文化として白人の物の観方を作ってきました
それも手伝い オリエンタルの役者が出てくるだけで 笑いが興るもようです
Lucy Hopkins 芸術学を大学で収めた後 パリへ渡り パントマイム またルコック学校で
仮面 マイムを学びますが 講師の「君は面白くない」の言葉に 世界へと飛び出します
旅公演を続けながら 現在のキャリアを築き上げ 数々の賞を受けている 道化師/アーティスト です
鍛え抜かれたしなやかな身体とそのキャリアで 自信に満ちており 輝いております
ワークショップの運びも上手く 参加者皆をしっかりつなぎ止め飽きさせません
4時間の集中訓練の後 最後の30分 プロローグと書いた紙切れを取り出し
声をいよいよ使う段に入るのですが 休憩なし4時間集中後の これが途方も無く新鮮な体験で
また彼女の声のやわらかさにも嬉しさを覚え いつか彼女のショーも観に行きたいと思います
と たのしい演劇の日々
2015年06月15日
観劇「Waiting for Godot/ゴドーを待ちながら」by Samuel Beckett
観劇「Waiting for Godot」by Samuel Beckett
バービカン劇場で開催されております サミュエル.ベケット国際上演シーズン まだまだ続いておりますが
今回はSydney Theater Company/オーストラリアより
シドニー劇場 の「Waiting for Godot」 観て参りました
パンフレットに劇団によります作品解説がありましたので 意訳でお届けします
Waiting for Godo/ゴドーを待ちながら –
「ゴドーを待ちながら」とは 2人の旧友、ウラジミールとエストラゴンが ゴドーと呼ばれる誰かを待っている劇だ
しかし ポッツォとラッキーと呼ばれる 二人の人物の登場により そのゴドーを待っているという彼らの日常は
乱される
ピーター・ホール(ロンドン初演の際の演出家)は リハーサル初日 『私はこの劇を理解できない 更に
それを理解する為に 我々の時間を無駄にするつもりもない』と 皆に明言した
女優ビビアン・ライトは1995年に作品を観たおり「それは 関係と哲学と要と人々の対応について書かれた
演劇である」と云い
ドロシー・ハウイット女史は「劇に描かれるテーマの内の1つは 2人の年をとった浮浪者が 自らを慰めるため
絶えず欲求する事を描いている と不満をもらした
批評家Vivian Mercier ヴィヴィアン・メルシェの「何も起こらない演劇 しかも二度も」は有名な言葉だ
舞台『ゴドーを待ちながら』は 多くの大騒ぎを引き起こした .
ロンドン初演の折 英国政府によって検閲を受け いくつかの台詞 例えば『araseケツ』『pissおしっこ』
、『privates兵卒』と『flyハエ』は 無難な言葉に変えられた
ロンドン公演では ブーイングが起こり 1つの忘れがたい観衆による野次に
『そういうわけで 我々は植民地を失ったのだ!』がある
だがしかし 観衆はその独特なスタイルにすぐ慣れ そのデビュー・シーズンは延長され大成功を収めた
と云うのも 戯曲のあり様が 既存のそれとは違う形式であることが明かされたからだ
Absurd/不条理演劇(しばしばサミュエル・ベケットの劇に適用される語)は 自然主義演劇に見られる
スタイル(例えば イプセン チェーホフ)の演劇 に疑問を投じた
不条理演劇は そのルーツをシェークスピア時代の寄席演芸 チャーリー・チャップリンにまで遡ることができる
そして それは、ハロルド・ピンター トム・ストッパードの戯曲に またウディ・アレンとモンティー・パイソンの
コメディに受け継がれている
Richard Roxburgh /リチャード・ロクスバラは『おそらく 現代劇中 もっとも演劇界に変革をもたらした劇作家で
あり それは 演劇の祖形である物語の構造を再想像し 物語 筋と対話 その全てに先行する予想
を不可視とした』と言っている
我々の予想に逆らう劇を作成することによって 自身の結論を引き出し 我々自身の意味を見つけ
我々自身のゴドーを待とうと ベケットは我々を誘う
登場人物の紹介
Estragon/ エストラゴン スペイン語の『タラゴン』 劇中 一度も言及されない
ウラジミールは、彼をGogo(フランス語 単純 簡単に騙される人をさす名前)と呼ぶ
又は パリ ナイトクラブの娼婦 を連想される
Vladimir/ウラジミール 多数のバリエーション(オリジナルは『世界の支配者』を意味し)のある
スラブの名前。 エストラゴン同様 幕開き後に一回名前を聞くだけ である
.エストラゴンは彼をDidiと呼び、男の子はアルバートさんと呼ぶ
Didiはアイルランドの俗語で『乳首』を意味し フランスの俗語では、それは『赤ちゃん』、『指』または『つま先』
を意味する
Pozzo/ポッツォ イタリア語の『よい』手段、『春』、『シャフト』。
フランスに住んでいたベケットのドイツ人知人の夫の名前を使っている
lucky/ラッキー 英語の「幸運」を意味するが 他の意味「召使」とも読める
ベケットのインスピレーションによると 風変わりな駅のポーターだった
ところで ゴドーとは?
英語の「神」が連想される事に ベケットは「ゴドー」と呼ぶことを後悔していると報告している
名前の由来はフランス語のgodassesまたはgodillots(ブーツの俗語)であり 更に 自転車レース
(見物人は自転車競技者・ゴドーのゴールを待っていた)とも云っている
俳優のイマジネーションとそれを表現する力量が 大いに物をいう 不条理演劇、
Hugo Weaving 映画ではよくみかけます 舞台演技は始めたでした
本来 舞台俳優ですので 存在感のある ウラジミールを演じておりました
と たのしい演劇の日々
2015年06月05日
シュタイナー神秘劇 Daniel Hafner12
写真:人類の典型の像 の為のモデル粘土像から(Rudolf Steiner and Edith Maryonによる)
シュタイナー神秘劇「Outline of the Mystery Dramas 」by Daniel Hafner12
登場人物紹介 残すところは 今回のルシファーと 次回のアーリマンです
ダニエルのテキストを意訳しながら これまでの研究で知りえた事を書き加えております
Lucifer/ルシファ
霊存在 彼により 人類は自己尊大の妄想に溺れる呪いを受ける
第4神秘劇 古代エジプト期の秘儀神殿の場で 智天使の様相を際立たせる青いスフィンクスとして
客席より見て右手 人類を取り巻く外界が現される に位置する
転換期を向かえて後は 客席より見て 左手 人類の内面が現される に位置する
ルシファは その豪奢な赤い衣装 絶えざる上昇の気の流れ 母音に対する偏愛で判別される
第3神秘劇 3幕 ルシファの領域 の段
写真 ルシファのギャラリーより
人工の壁でなく植物様 動物様 のファンタジー外観によって作られた壁境を有す
ルシファの美への力を現して 紀元前に創られた芸術の傑作品の数々のイメージが 前面に浮かび上がる
カペシアス教授(そこで罠にかけられる)は、「私」という語と彼の地上の身体を追放する
ベネディクトゥスが赤と白の礼服を纏い ルシファ領域に現れるとき
キリスト教芸術の傑作品の数々のイメージが前面に浮かび上がる
ヨハネスのダブルがテオドラに情熱的に恋をするよう仕向ける
ルシファを前に マリアはその認識する力をもって神へ献身的に仕えると誓うことにより ルシファに対する
代役でルシファを演じた時のことです 台詞を喋りはじめるや
呼吸の都度 弾みとなって 気が上昇を続けます それは上昇気流となり 留まることはありません
気持ちも高揚しますし 身体も伸び上がり続けます
ルシファを演じるに オイリュトミーは役作りに役立ちますが 公演に必要な
役者の意思と身体を舞台に確かに在らせる為には ボートマ体操は必須訓練でありましょう
と たのしい演劇の日々
2015年06月01日
シュタイナー神秘劇 Daniel Hafner11
シュタイナー神秘劇「Outline of the Mystery Drama」 by Daniel Hafner11
登場人物紹介を続けます 今回は12人の農民/市民
村の農夫 1 Casper Sturmer/Stormer?/どなりちらす/狂信的
2 Bernhard Redlich/Honest/公正
3 Michael Edelmann/Noble/高潔
4 Friedrich Geist/Spirit霊魂傾倒的
5 Georg Wahrmund/True-Mouth?/誠実
6 Ferdinand Reinecke/Fox/狡猾
村の農婦 1 Marie Kuhne/Bold/大胆
2 Franziska Demut/Humility/謙遜
3 Maria Treufels/faithful Rock/忠実
4 Luise Furchtegott/Fear God/敬虔な信者
5 Hermine Hauser/Houser?/いなか者
6 Kathrina Ratsam/Advisable/賢明
ダニエルの使う英語は 時に辞書に無く 或いは 英語と日本語辞書で微妙に訳が違ったため
ハンス.プッシュ Working together on R.S Mystery Drama の見解を添えました
12人の市民は 星座十二宮に対する彼らの配列により多様に描かれる.
彼らは、性を変えることなく転生している
若干の例外はあるが 第2神秘劇中世期 サイモン(ストラダの前世)と騎士団を拒絶 そして
第3神秘劇中 より批判的である が 薔薇十字団またはストラダを肯定する市民は 暖かい色の衣装を着用
秘儀教会を本来的に否定する市民は 寒色の衣装を纏う
第3神秘劇 8幕 睡眠下 魂がアーリマン王国を訪れる件 オイルトミー的状態 其々が纏う衣装の色は
1幕と違う
第1神秘劇では もう一人のマリア 第2神秘劇中 中世期では ベルタ キーン夫妻(バルデ前世)の娘
ベルダは サイモン(ストラダの前世)を騎士団の手下であり 悪魔だと思っているが
母が語る騎士団のおとぎ話は好む
第4神秘劇 現代の転生において 看護婦 母 未亡人である アントロポゾフィを学び強さを得る
ストラダの仕事を評価して 彼の死の床を見守る看護婦は彼女である
すみれ色のドレスに長い肩衣を纏う 彼女の原型は 愛の魂/化身
Ferdinand Reinecke,
第2神秘劇中 中世期では 騎士団に反対する農民の扇動家
第4神秘劇では アーリマンの支配下にあり ストラダの描く新たな労働のあり方への思いを徐々に蝕み
それによって 秘儀教団の行動を阻止する男として転生する
中世期転生では身体的に 現転生では精神的に 全意識的な世界観を有するアントロポゾフィを憎悪し
攻撃したライネッケ アーリマンは次の転生において利用する予定
Fredrich Geist
来し方に対し特別な敬意を払う百姓
第4神秘劇では ヒラリウスの秘書として転生 神秘主義に関心もつ
以下の人物たちは シュタイナーも12人との転生云々しておりませんが
登場人物は皆 12の星座の影響下にありますし また登場人物が皆 何れかの転生において
関連をもっておりますので こちらに加えました
Hilarius's business manager
第4神秘劇では 経営者ヒラリウスが信頼を置くマネージャ しかしヒレリアスの神秘主義を導入するプランに
反駁し あくまで実務実際的な工場経営を望む
彼はロマヌスを尊重しており それは彼自身の神秘学教育の始まりをもたらす
Helena
第1神秘劇 魂の姿で現れるヘレナは マリアを慕いアントロポゾフィへ傾倒するヨハネスに捨てられ
死亡した女性 アントロポゾフィへは世辞を払う 新世代ウェルネスの権威であるが
安易な神秘主義を指導している
彼女の原型はルシファーである
Sophia
神秘劇に参加しているアントロポゾフィ協会のメンバー 音楽家
アントロポゾフィ的思考により高めた洞察と真意の助けを得 彼女は息子と娘を育てた
明るいピンクのドレスに長い肩衣を纏う
Estella
ソフィアの幼馴染 は同情心のある、教養がある女性 アントロポゾフィには懐疑的
青緑色のドレス、短いケープに帽子をかぶる
登場人物中 唯一 現代のシトー派修道会の肩衣の形をしたパネルを纏わない女性
と たのしい演劇の日々
2015年05月28日
シュタイナー神秘劇「Outline of the Mystery Drama」 by Daniel Hafner10
写真は ゲーテ「緑の蛇とユリ姫」 ヘルマン リンデ(1863−1923) 地下神殿での四人の王
シュタイナー神秘劇「Outline of the Mystery Drama」 by Daniel Hafner10
人物紹介を続けます 今回も導師たちです 意訳に加え 今までに得た情報も書き足しております
ロマヌス/トラウトマン
第1神秘劇では ゲーテ「緑の蛇とユリ姫」で描かれる意思を司どる銅の王
第4神秘劇 古代エジプト期 秘儀入会式において大地の守護者
第2神秘劇 古代中世期へ転生の幕 薔薇十字騎士団の自信に満ちた第2マスター
死後 来世では 力強い赤い翼を持ち そのオウラは頭部を赤く照らし 外輪は青色へと至る
腰まの姿で現われる
そこで彼は 他の魂が土星期間の出来事を理解す手助けをする
第4神秘劇 彼は成功した企業家と伝統的なバラ十字会員のメンバーとして転生している
彼は 暗い赤茶色のダブルスーツを着ている
第3神秘劇 秘儀同盟の神殿では 行為力の具現者として西側の祭壇に ストラダと共に位置する
セオドシウス/トルカトゥス
第1神秘劇では ゲーテ「緑の蛇とユリ姫」で描かれる感情を司る銀の王
第4神秘劇 古代エジプト期 秘儀入会式において水の守護者
第2神秘劇 中世期では 薔薇騎士団の憤慨を顕にする第1マスター
死後来世では 青いオウラに緑の翼を持ち胸までの姿で現れ ロマヌス/トラウトマンが
優しさと同情をもつのを助ける
.第4神秘劇 彼は伝統的なバラ十字会に属し 灰色がかった紫色のダブルのスーツを着ている
第3神秘劇 秘儀同盟の神殿では愛の具現者として南側の祭壇に位置する
ゲルマン/マグヌス
第1神秘劇 6幕 地球の頭脳の具現者
第4神秘劇 古代エジプト期 秘儀入会式において空気の守護者
第2神秘劇 中世期 薔薇十字騎士団の傲慢な教師
死後来世では 青っぽいスミレ色のオウラに青緑の翼を持ち 胸までの姿で現れる
第4神秘劇 伝統的なバラ十字会員に属し 秘儀同盟の教会で 南側の祭壇に位置する
レタウドゥス
第1神秘劇 ゲーテ「緑の蛇とユリ姫」で描かれる混合の王
人間の精神の目ざめを遅らせるために働いている 太陽神殿北部に位置する
第2神秘劇 もう一人のフィリアとして転生する
以上の導師たち は サブキャラクターです シュタイナー神秘劇を読んでおりますと
サブキャラクターの描かれ方に曖昧な点が多くあることを知ります
演じる際には確かな足取りを組み立てる必要がありますが 身近な見解では
シュタイナー自身に混乱があったのであろう となっております
テキスト等をあさり辻褄合わせを致します折には
シュタイナーと霊的コンタクトをとり スッキリしたい思いに駆られます
と たのしい演劇の日々
2015年05月20日
「Outline of the Mystery Drama」 by Daniel Hafner09
写真はWEBより拝借いたしました テンプル騎士団
「Outline of the Mystery Drama」 by Daniel Hafner09
Daniel Hafnerによる登場人物紹介を続けます
今回はHilarius Gottgetreu
第4神秘劇で描かれる メインキャラクターの前世 古代エジプト期
彼は秘儀の神殿における言葉の守護者/Recorderである
第4神秘劇8幕 秘儀参入者(マリアの前世)の為の入会儀式が冒涜されたとき
彼は秘儀の司祭(カペシウスの前世)の不手際に激怒する
第4神秘劇8幕 秘儀入会式 彼は 祭壇の近く 秘儀の司祭長(ベネディクトゥス)対する場に位置する
第2神秘劇中 カペシウスの前世体験 14世紀初期 実在した テンプル騎士団
当時のフランス王フィリップ4世により 総長Jacques de Molayの火刑に処された1314 後
グランドマスターとして描かれたており 騎士団壊滅を静かに直面する
死後の霊界で 彼はノーム(大地を司る精霊)を知っており 彼に似ている の前に立っていてる
写真は 第3神秘劇で 西に位置するヒラリアス Goetheanum2003 and 1995
現世おいて、彼は伝統的なバラ十字秘儀団を統轄する
第3神秘劇終幕で 彼はヴェネディクタスと共に 東側の祭壇に位置する
第4神秘劇では 彼は評判が高い製材場を受け継いぎ
芸術と機能を一体とした新たな流通機構を開始するために 必要な減退を受け入れる
彼の魂は、彼の妻によって明らかにされる。
シュタイナー第1神秘劇1幕 ベネディクトゥスの講義に集まる登場人物 更に 第4神秘劇
古代エジプト期 秘儀の開始(4人の無名の聖職者を数えない)に関係する登場人物等は
ベネディクタスを取り巻く12星座と読み取れる がそこに ヒラリウスは含まれていない
と たのしい演劇の日々