アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2015年11月23日

俳優訓練「Working with Fear/恐れと取り組む」Actors center London

fear00.jpg


                 写真はWEBより拝借いたしました                    



俳優訓練「Working with Fear/恐れと取り組む」Actors center London

Kate Budgen によります このコースの紹介文を意訳いたしますと

俳優を仕事とするには 

自己決定する能力 情動の弾力性 強い信念 を持ち合わせていなけえればならない

しかし 恐れ は度々その行く手に立ちはだかる

恐れは  オーディション 演出家 プロデューサーへの恐怖  舞台 カメラの前での怖気 失業等  

絶えず 失敗 拒否への恐怖 ネガティブ情動を発生させ 俳優を苦しめる

しかし それをポジティブなエナジーへの踏み台にできないか?

Open Space Technology の技法を用い 構造的討論と実践的な演習を行い 恐れとは何かについて

客観的理解を試みたい そして  恐れは俳優の仕事にどう影響し

 この避けられない存在とどう付き合ってゆくのか それを受け入れ 

ポジティブなエナジーへと導くために 皆で探っていきたい

 


Kate Budgen は MFA(Master of Fine Arts)2007年に修了後 数々の演出を手掛けたのち

National Theatre Studio Director Course/ 国立劇場演出家コースを2010年に修め 

現在  新作の為の劇場 Bush Theatre で活躍しております

大変魅力的で女性演出家で 一人一人の俳優の在り様を短い時間で取り入れながら

 効率よくワークショップを進めましたが 十か条のどう恐れを乗り切るかの締め が期待外れでして 

心身症を患う俳優のためのカウンセリングセッションでは終わって欲しくなかったので もう少し 

恐れについて 調べてみました

何故なら シュタイナーの第3神秘劇6幕で アーリマン存在は 自身のパワーが人間へ向かうとき それは

 恐れ となって現れる とあるからです



聖書研究サイトによりますと 

悪魔存在は中東においてパワフルな霊として存在したそうです 

イスラエルの民は その存在へ 子供を生贄として捧げたとあります 

さらにそれ以前の世代では 恐れ は存在しなかった 新たな存在なのだ ともあります  

聖書にその存在についての記録はないそうです が アッシリア バビロニアに残る信仰の記録によりますと

Shedu. 恐れ の起源ではないか と云うことです.

旧約聖書によると ローマ人は その存在は一人旅をする人類に恐れをもたらすものとして 信じられていた

 とあり

さらに この存在への儀式には ギリシャ神話にある  ディオニソス信仰との類似性

酒を好み 快楽に酔いしれ 歌舞に興じる とあります



「俳優」と「恐れ」 は 同類の存在として旧約聖書以前より在った 俳優は恐れ その者であり 

恐れと余興は表裏一体 なのですね これは面白い発見です




と たのしい演劇の日々

2015年11月05日

人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speech」08

Ah00.jpg



                        写真はWEBより拝借いたしました     




Dawn Langman 「The Art of Speech」

Dawn によります アントロポゾフィ演劇書 「The Art of Speech」より 少しづつでありますが 

読み進めながら気になる箇所の意訳を試みております 


今回は実際英文節を使った母音の練習です


日本語を母国語とする俳優の場合 RP/Received PronunciationいわゆるBBC英語 指導の資格を持つ

プロ俳優でもある 話し方の先生に台詞を読んで頂き 録音したものを聞き続け練習いたします 

観客に言っていることが伝わらなければ仕事になりません なのでこれは稽古に入る前の基礎準備であり

こちらの Dawnによりますシュタイナー言語造形練習も 厳密に音と向き合いますから まず 

RPで発声することができる段階まで練習し それから始めたいものです



母音の練習

母音は我々の魂に潜む何かを現す

その事実を自覚し母音を発するとき 何か暴露めいた感じを覚え それを隠したい思いにかられるかもしれない

ところが 子音は この母音を覆う役割を果たすのだ そのことを学べば  

この魂の一番奥に潜む存在と直面する事は たいして苦痛とは思われない

この機会を利用し この母音を支える子音と共に宇宙へむけ発声をする方法を学ぶ



/a/ /stɑːr/ star

THE PARCEL/ˈpɑː.səl/ MASTER/ˈmɑː.stər/ ASKS/ɑːsks/ MAIL/meɪl/

RATHER/ˈrɑː.ðər/ MARSHAL/ˈmɑː.ʃəl/ CRAFTY/ˈkrɑːf.ti/ KARL/kɑ́:l/

各々の行は 進行中の /a;/ の流れへと合流する

節の内容はPARCEL/ˈpɑː.səl/ から始まるので 最初の音THE/ðə/ は重要でないかのようだ

しかし 第1行の流れは 一つの纏まりとして有るべきで  その火のような有声音

 THE/特定の小包を意味する によって開始される 必要がある

THEは第1節にとって不可欠な要素なので 口中に取り残されてはいけない

母音を宇宙へ投入する発声行為とは 一番最初の音から始められると云う事実を我々に教えている 

それから 直ぐ後に続くP/p/は 相方の母音/a:/  音のチャネル 開き 続く音節 CEL/səl/ へと流れ出でる

各々の子音は それに接続している 相方の母音 /a:/ を取り巻きつつ 母音に潜む魂の陰影 を放出する

 故に在るがままに任せる


学習者はまず 子音の活動がいかに 母音を抱きつつ そして共に宇宙へ 発声となって放出されるかを 学ぶ

 そうなれば  子音より独立してある 母音 と取り組むことができる

それは 第1行の ASKS/ɑːsks/ により体験する 


先立った3っつの音 THE PARCEL/ˈpɑː.səl/ MASTER/ˈmɑː.stər/  によって準備されたチャネルに

はっきりしたASKS/a;/ が流れ込み 第2音節 子音/sk/ によってその流れを保守する


/a:/PARCELから /ei/MAILへの流れの変化は 

最終的な二重母音/ei/を/a:/の音感に染める  あるいは

一つの流れの内で 単母音から二重母音までの変化を所作と共に体験する


第2節は 第1節とは完全に異なる空気のような /r/ RATHER を体験する

/a:/音の連鎖 が空間を通り光に満ちた滝のように流れ出でるのに任せる




と たのしい演劇の日々

2015年10月27日

観劇 Abi Morgan 「Splendour」 DonmarWarehouse

Splemdpur00.JPG







観劇 Abi Morgan 「Splendour」 Donmar

Donmar Wearhouse劇場 はコベントガーデンに位置します 

250席の小さな劇場 TVや映画で見知った俳優の舞台演技を 安価なお値段で楽しむことができます 


作家Abi Morgan  マスター オブ プレイと称され 英国人気TV番組の脚本を多く手掛けており

Emmy と BAFTA  も受賞しております 


Splendour/華麗 光輝 75分 休憩なしの短い舞台でした

台本は英語ですが 場所の設定は英語兼外 東欧の或る国 革命前夜の首相官邸 接客室 

英国人報道写真家Genevie O'Reillyは 政府崩壊目前の首相とその妻を写真に収めるために訪ねており 

彼女の通訳Zawa Ashton 首相夫人Sinead Cusack と 首相夫人の友達Michelle Fairley 

女性4人が 首相帰宅を待っています その間 女性4人が自身の身の上話を展開するのです

舞台終盤では革命軍により官邸は包囲された演出になっていたようです 


夫々の身の上話が連綿と続く舞台です しかも その会話中 観客に向かって 本音を吐き続けます

 また同じシーンを何度も重ねながら 焦点となる一人の本音を際立だせます

が それらの本音とは 実は夫との最初の肉体関係でウンザリしていた であるとか  

親友と呼びながらも 嫌々一緒に要ることの方が多い であるとか ボスのアレンジの悪さにウンザリし

 同僚の手際の悪さに悪態を付き 恋人もいないのに要ると偽り と この万国共通 

極々日常的な女性の井戸端会議が連綿と続くわけです

革命前夜 首相官邸 という設定と この余りにありきたりな日常性のギャップの大きさを埋めることはできません

さらに TV映画で多く仕事をする俳優は 舞台演技に必要なエナジーを増幅させるのに苦慮するのでありますが

 今回の女優4名も パワー不足です 

俳優一人一人の輝き オーラを舞台上に発せません 

4人の女優による絢爛豪華なオーラ大饗宴を生じきれないのです 

もちろん 終幕革命軍蜂起雄叫びをバックグラウンドに置いても 緊張感は舞台上に創り出されません

観客は 俳優に誘われ 共に異界へと旅するべく チケットを購入し劇場へと脚を運ぶのではないでしょうか 

才能豊かな俳優たちを 生かせきれない演出力Robert Hastieの弱さも見えます


女優4人による 舞台です

日本もそうですが 英国でも もっともっとと女性力パワーアップ運動が盛んになっております

劇評も大概4つ星を得 チケット売り切れ状態の 興行成績も良好な模様であります


Actors Centor Londonでワークショップを受けた或る日のこと 講師が ハリウッドの俳優は関心するほど

トレーニングを欠かせないが 英国の俳優は仕事がトレーニングにもなるからと云い 仕事が取れるようになると

 怠けると言っておりました 

英国演劇界も 保守党政権後の緊縮財政が悪く影響をしているようで 気掛かりです



と たのしい演劇の日々 

2015年10月26日

観劇 Euripides/エウリピデス Bakkhai/バッコスの信女 Almeida劇場


Bakkai01.jpg



                  写真はWEBより拝借いたしました


観劇 Euripides/エウリピデス Bakkhai/バッコスの信女 Almeida劇場


久々のAlmeida劇場でした 現在ギリシャ悲劇の数々を上演しております

Almeida劇場での公演が成功しますと スポンサーを得て英国演劇興行の中心部West Endへと移り 

更に上演を続けることとなります 

なのでこれらの小振り劇場での上演群と劇場を Off West End と呼んでいるようです


今回はAnne Carsonによります 新訳 です 如何せん シカゴ大学本を持っておりますが 

もし之を旧訳とするならば 新訳と旧訳を味わい比べる程の英語力には及ばす しかも やはり 

台本は読むものでなく 演じるものですから 演じてみて 身体と魂で味わって 

新旧訳の違いが解る類のもの 何とも申せません


Orlando Goughによる 信女のコーラスは 英国アントロポゾフィ音楽に馴染み深い 

民謡風でリズムとハーモニーを聞かせます 


ディオニソスをBen Whishawが演じますが 

ユーロソングコンテストの優勝者 Conchita Wurst を思い起こしました

 鬚ずらにクリーム色のドレス ゲイの女役風の身のこなしで 人間の姿を取っています

残念ながら 信女を狂わせるに足るカリスマ性 ディオニソスは神ゼウスの子供 その神々しさ

とエナジーを体現できておりません 
 

Kevin Harvey 演じるカドモスを観 アンロトポゾフィ演劇人 Danniel Skiner の演劇ワークショップを

 RSH(Rudlf Steiner House London)で この バッコスの信女(カナダ大学訳本)を使い 

1年受けた時のことを思い出しました

 コーラス部分はシュタイナー云いますところの 四代元素 地水空気火を身体表現いたしますのに

大変優れてたテキストであります このコーラス部分だけで 一学期はたっぷり使いました

 Danniel は 個々のキャラクター作りに 仮面を利用したのでしたが 俳優がカドモスを演じる際にと

 選んだ仮面を身に付けますや 身体が 区の字に曲がり 正面を見るためには

首を持ち上げなければなりません 脚も膝から曲がり 真直ぐ体を伸ばして立ち上がることは不可能でした

 正に それと同様な身なりでKevin Harveyのカドモスは舞台に現れたのであります

 BC400エウリピデスの描いたカドモスの姿が2015年転生したのです 

優れた俳優はそれを可能にし観客に現します 


ペンテウスとその母アガペ 二役を演じた Bertie Carvel は優れた俳優です 

彼を観るためならチケットを買い劇場へ行って悔いは残らないでしょう 

彼が女装をし 信女たちの森へと向かう 徐々にディオニソスの魔力に魂を侵され 

狂気へと移るその変化を見事に そして いよいよ 正気を失い 狂乱する姿は凄まじく

 彼は境界を越え 舞台演技の霊   を観客に現したのです その瞬間背筋がゾクゾク致しました

 こうして ギリシャ悲劇は誕生し そして現在に至るのでしょう 



と たのしい演劇の日々 

2015年09月18日

演技訓練「Laban Movement Analysis」 Sarah Perry01 Actors Centre London

Laban-kinesphere00.jpg



           写真はWEBより拝借いたしました ラバン運動のイメージです




演技訓練「Laban Movement Analysis」 Sarah Perry01

Sarahによりますと

何故 俳優の為のラバン動作表現を学ぶのか?


無意識レベルの演技所作を意識レベルまで上げる

所作言語を読み取る

個々の所作の有する 個別のテンポを体感する

違う視点を体験することで 俳優の想像力は刺激を得る

俳優自身の基本的動作様態を知り ラバン動作にその類似性と反類似性を見出す

キャラクターの基本動作様態を体験する

所作が変われば 心理も変化することを体感する

演者自身を知る

所作の可能性を拡大する

そして 所作に表現力と想像力をより加える


と云うことで 

Effor//推進力 衝動/感情の要素 より 

重さ 強い 軽く優しい

時間 突発 ゆったり

空間 直進 回り道

流れ 自由な 束縛された はすべての要素を含んでいる

ラバンの8っつの基本身体動作を体験いたします
   

押す – 強い, ゆっくり, 直進

軽く叩く –軽くやさしい, 突発的, 直進

ポンと弾く – 軽くやさしい, 突発的 , 回り道で

漂い流れる – 軽くやさしい, ゆっくりと, 回り道で

滑る – 軽くやさしく, ゆっくり, 直進

殴る– 強い, 突発的 , 直進

ねじる – 強い, ゆっくり, 回り道で

切りつける – 強い, 突発的, 回り道で



これら ラバンの8っの所作は 人間誰もが持つ基本的身体性です


Sarahの誘導で 俳優は 台詞を発しながら この基本的8っ所作を演じます 

俳優の基本身体状態は 自由な流れに スウィチしており 一つ一つの所作を全身で 楽しんで演じ 

次の所作の指示の入る事は忘れ 今現在進行中の所作に集中します が 指示が出されましたら

 瞬時に指示の所作へと移るのです Sarahの誘導に 俳優の想像力は刺激を受け

 呼吸 テンポ 身体の在り様は変化いたしますから それに身を任せ それにより 

台詞回しも当然変化しておりますから 只ひたすら その変化に身を委ね 自由気ままに演じ続けます 

一通り8っの所作を体験しましたら 身体をリリースいたします(身体を水を弾く犬の様にブルブル振るう等)

 した後 キャラクターに戻って台詞を喋り演じるのですが 

8通りに演じることができることを体験してしまった後 キャラクターとは何であったか 戸惑いを覚えるでしょう

 しかし 兎も角演じてみるのです すると 新たなキャラクターの感情 思考 を体感することとなります


Sarahのクラスには 正解はありません 

ラバンを体験することによる 創造性の拡大を求めているのです 

キャラクターを膨らます 或いは深めることができれは それは よい体験と言えるでしょう




と たのしい演劇の日々
 

2015年09月15日

演技訓練「Laban Movement Analysis」Sarah Perry00 Actors Centre London


laban's drawings 00.JPG



写真はWEBより拝借いたしました ラバン本人による運動のスケッチです






演技訓練「Laban Movement Analysis」Sarah Perry00 Actors Centre London

Actors Centre LondonでSarah PerryによるLaban Movement Analysis/LMA ラバン身体論のクラス

を受けてまいりました 初回は昨年の9月でしたから 1年振りとなりました 


俳優は 訓練により 仕事での役作りの取り組みの日々により 書かれた言葉/記号 その魂の謳歌を 

俳優自身の魂が受け止める故 その身体表現は役を生きることとなります

俳優の身体/魂は言葉に対し とても柔軟に敏感に感応します


今回ラバンのクラスを取り 俳優の行動をラバンのエフォートへと正しく導く為には 

言葉を正しく選択する必要のあることに気づき そのことを Brigid Panet が ラバン研究テキスト

 桜井久直訳 で言及しておりますから 紹介しましょう

このテキストを書き上げた当時のBrigid Panet はRADAで 英国演劇映画界を代表することになるだろう

才能豊かな若い俳優たちを養成する 演技指導の教師でありました 

なのでこのテキストはラバンを学ぶ俳優には大いなる資産であります



言葉と行動について

ラバンのMovement/Effort/推進力 衝動/動きの元となる内的働き/行動 と4つの要素

Weight/重さ Space/空間  Time/時間  Flow/流れ の内 Weightには言葉選択に問題があらわれている

Weight/重さ

Strength/行為の強さ

Energy/エネルギー

Power/力

Force/物理的強さ


ラバンはWeight/重さ と呼ぶが Strength/行為の強さ と呼ぶことを好むラバン研究家もいる

 しかしこれだとGravity重力 という重要な側面を失ってします

事実はStrong Weight/強烈な重さ Indulging-in gravity/重力に身を任せる と呼びたいが

これを 正しく身体表現するには技術的に最も難しい

激しく崩れ落ちたり 余分な筋肉の緊張なしに 重力と結びついた大きな力とエネルギーを使うためには

 想像力と練習が必要だからだ


また 強さの反対の性質を持つ Lightness/軽さ あるいは 重力にさからう/Fight-against gravity はやさしいが

 焦点が定まらずひらひら跳び回る危険性を秘める

ラバンはFine Touch/繊細な感触 Lightness とFirm Touch/硬い感触 Strength と呼んでいる



Weight/重さ/ Strength/行為の強さ は4っの側面を持つ

1. 身をゆだねたり逆らったりするために重力に引かれる

Lightnessは もがくように感じる必要はない 鳥が風に乗り舞うように タンポポの綿毛が風に運ばれるよう

 重力から自由なものとして体験する


2. 空間の中で体を動かすための動的力 強いか弱いかのどちら


3. 内面の静的力 強いか弱いか

身体的精神的緊張の度合いを意味する

静的力は 役の行動目的に対する内的障害を演じる際に現れる

芸術家としての俳優の内的状態はLightness/軽く 繊細な感触 に違いない 最小限の支えで 

限りなく自由に身体 声 精神を保つのが重要であるから


4. エネルギーの適度な使用を通し 打ち勝つべき外的抵抗 重要な障害に対しては強く 軽い障害には軽く

抵抗は物を移動するさいの抵抗にかなった力だ 

演技において 抵抗は 障害に打ち勝ち 目的を成し遂げるために必要な心理的努力強さに関係する

時に不適当な努力が物理的心理的に注がれるが これが喜劇のからくりなのだ 
 


10段階のスケールを作りWeight重さ/Strength行為の強さ を演じ分ける


シーンの中で時々に変動するエネルギーレベルを意識できることは 俳優にとって有用である

 エネルギーレベルを理解したうえで演技に臨めば パニックになったり 過度の緊張を避け 

シーンコントロールを可能にする





と たのしい演劇の日々

2015年09月14日

映画興行「All That Remains」永井隆医師の記録




戦後70年を記して朝日新聞でも紹介されました 

 長崎で被爆された 永井隆医師の記録映画を 英国人Ian と Dominic Higgins 兄弟の 

Major Oak Entertainment により制作され ただ今仕上げ作業に入っているとのことです


この映画は グリーンスクリーンをバックに俳優は演技し CG合成によりシーンの完成する映画です

原爆投下後の長崎の様子は CGでグロテスクに描かれております


そんな中 上に転載した youtube は 原爆搭載機が長崎上空に現れ まさに原爆が今投下さろようとしている

その時  永井博士の妻を囲み 親族 友人が これが最後となるだろう

死への不安を掻き消さんとし談笑しています まばゆいほどの 満開の向日葵畑の中で 

向日葵の花言葉は 「愛慕」「崇拝」とあり  美しくも哀しいシーンです

永井医師と共に敬虔なクリスチャンの多くが被爆した 長崎でした




合掌



そして 演劇の日々



2015年09月04日

人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speech」07


speech00.jpg



                  写真はWEBより拝借いたしました


人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speech」07


前回より母音をみております 

Dawnの体験が練習への導入として紹介されておりますので 要点の意訳を試みてみましょう 

今回はその前書きです

Dawnは あくまでそれらは彼女自身の体験であり 学習者自身が 練習を重ねながら 

自身の身体楽器を磨き上げ 母音と身体宇宙の相関関係を知覚することを促します



1.  母音を正確に発声するための口の構成を繰り返し練習しながれ

 注意深く その体験を味わう

2. マイケルチエホフメソッドを活用し 夫々の母音発声による 魂のゆらぎを知覚する

3. その魂の目覚め ゆらぎに身を任せ 母音発声を全身で味わい それに感応する身体動作 

身体内宇宙の躍動 を楽しむ

4. 夫々の母音発声により生じた この魂の体験を 思索し 意識化してゆく

いくつかの母音はオイリュトミーをすることで体験できるが 要は 自身の身体楽器を磨き

 魂の宿る身体宇宙 それは大宇宙/霊界 と通じる を 学習者それぞれが体験し 知覚することにある 


それそれの母音は ある感情の琴線にふれ 情動を生じる 

母音はまた ある所作と共にあり 世界へと働きかける それは情動をも伴う

所作は確かな感情 情動と共にある 

それは動作とは 行動するとは 特定の感情 情動の領域を刺激する ということだろう

そうなれば 身体楽器 は 感情 情動 を伴う特定の母音所作を使い分けることで 

無限の表現を可能にするよう正しく調音することができる

マイケルチエホフメソッドを使うことで それを豊かに端的に体験する





次回より

 瞑想するように母音を発声し 小宇宙の所作を探索する Dawnのいくつかの体験例をみてゆきます




と たのしい演劇の日々

2015年09月03日

人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speecch」06


vowel00.jpg



                       写真はWEBより拝借いたしました



人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speecch」06

要点の意訳を試みております 今回は母音について 

ドイツ語より生まれたシュタイナー言語造形を 英語へ翻訳に際し IPS(国際音声記号)を利用したDawn は 

英語を母国語としない しかも ゲルマン ラテンを元としない学習者にとって画期的であります しかし

 豪英語のDawn の区分けは 英国英語のものとも違いのあることを心にとめておきましょう 



母音の音階

音楽家が確かな音のピッチを調整する様に 母音の確かなピッチの連続 8度の音階 それは 

人類の魂の所作を含む を体験する

細かな感受性を 訓練により 英語の持つ多様性 を知覚する

連続する母音は 人類の魂の連続体である

母音の物理的型を観察し そこから 霊的認識を得る


母音の音階は 以下の 舌と唇 そして 息の流れの結果より生じる

舌の口腔内での位置 高低 前後ろ

舌の形状 アーチを作るか平坦か 力み加減

顎の位置  舌の動きによる上下

唇の形 横に開く すぼめる 突き出す 丸める 大きく開く 力み加減


連続する8つの基本母音

1. /ʌ/  /ɑː/
2. /æ/
3. /e/
4. /ɪ/  /iː/
5. /ɔ/  /ɔː/
6.独schön  標準英語にない音 英語/ə/  に近い
7.独müde   標準英語にない音 英語/ju/  強いて言えば近い
8. /ʊ/  /uː/



英語での母音音階は IPS(国際音声記号)を使い確認できる 

マイケル チエホフメソッドは これらの母音魂の連続 を意識して理解することを導く 

身体は各音が発する確かな刺激を体験する

俳優の身体楽器の一部である 口蓋 顎 舌 歯 唇の相互作用による発音 を磨き 感受性を育てる

そして 音声魂は宇宙の魂に感応し それは 手足へ 身体全体へと 及ぶ

子音母音 それぞれの音声に注意を払うなら 人類に宿る小さな宇宙 の刺激を体感することを知る

身体に宿る小さな宇宙 を発声している という理解は 抽象的観念 を言葉へと発展させる




と たのしい演劇の日々

2015年08月25日

人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speech」05


earth sound03.jpg



                   写真はWEBより拝借いたしました



人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speech」05

四大要素より 今回は 大地の音声について 要点の意訳を試みます

西欧人の身体の中心は胸チャクラにあるが 日本人は 大地のチャクラにあるため 

大地の発声は得意だと感じています 



大地のイメージ 密度が濃く硬い その濃度は変化する

大地を表現する子音は 破裂音 だ

発声器官は息の流れを完全に遮断し解放する

その結果 圧力は音声を固め それを固体化をする

大地要素の子音を発声するとき エナジーは圧縮され物質へ変化する

そして 我々の地球のように その密度と触感は多岐である


密度の非常に濃い子音

以下の3つの子音 有声 息は音に吸収される故に 息の姿をとどめない

この事実により 固体としての音 を知覚する

それは 創造霊の炎が 息を通し表現され 生息し そして固体へと凝縮されるのだ


/b/ 有声両唇破裂音
 唇を軽く閉じ 排気で一気に唇中央を押し開ける 破裂音  【注 日本語バ行と同じ】

/d/ 有声歯茎破裂音
 舌端を歯茎に当て 排気で舌を押し開ける 破裂音 声帯振動  【注 日本語ダ行と同じ】

/g/ 有声軟口蓋破裂音
  後舌面で軟口蓋を閉じ 排気で押し開ける破裂音 声帯振動を伴う 【注 日本語のガ ゴと同じ】


上記の3っの子音と同様な構成で 声帯を振動させない無声の破裂音 これらの子音に

 全質変化 《聖餐(せいさん)のパンとぶどう酒とをキリストの肉と血とに変化させること》を体験す

/p/ 無声両唇破裂音
 唇を閉じ 排気で一気に唇中央をこじあける破裂音  【注 日本語パ ポ と同じ】

/t/ 無声歯茎破裂音
 舌端で歯茎を閉じ 排気で押し開けるる破裂音  【注 日本語のタ テ ト と同じ】

/k/ 無声軟口蓋破裂音
  後舌面で軟口蓋を閉じ 排気で押し開ける破裂音  【注 日本語のカ コと同じ】


練習には 有声から無声の変化を 自在に身体による所作で試みる

例えば /b/ は固体化への所作を   /p/ は 空間へ射出する所作を

音は固体性を有しつつ 大地の性質を表す明確な形を持つ 霊の炎と同時に 息は聞こえるが 声となり失う

/p/ /k/  霊の炎は放たれ 物質より解放される

一方 /t/ は 霊の炎は目覚め 地球に留まり型を成す


大地の音声も 固体の密度 液体との混合具合により 多様である

鼻濁音 に 柔軟性を持つ固体溶質を知覚する

破裂音は一瞬型を成すが 息は口蓋と鼻腔により邪魔され 

また 鼻濁音は 口腔で邪魔されるが 鼻腔で解放される

/m/ 両唇鼻音
 唇を閉じ、口蓋帆を下げて鼻から声を出す 【注 日本語マ行と同じ】

/n/ 歯茎鼻音
 舌端を歯茎に付け 口蓋帆を下げて鼻から声を出す 【注 日本語のナ ノ と同じ】

/ŋ / 軟口蓋鼻音
 後舌を軟口蓋に付け 口蓋帆を下げ鼻から声をだす 【注 日本語の鼻濁音】


/m/ /n/  はそのポジションにより 二つの違った響きを有する 

音節語尾では 流れるような 液体を多く含んだ音 

音節の最初にある場合 断音で 鋭い刃のよう

/ŋ / は /n/ を含む故に 断音/g/を作りづらい が 粘着性のある 大地の音である




と たのしい演劇の日々
<< 2024年09月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
月別アーカイブ
2024年09月(1)
2024年06月(1)
2024年05月(2)
2024年02月(1)
2024年01月(2)
2023年11月(1)
2023年10月(1)
2023年09月(4)
2023年08月(7)
2023年07月(4)
2023年06月(2)
2023年05月(2)
2023年04月(2)
2023年03月(3)
2023年02月(6)
2023年01月(4)
2022年12月(3)
2022年11月(1)
2022年10月(2)
2022年09月(4)
2022年08月(5)
2022年07月(4)
2022年06月(3)
2022年05月(1)
2022年04月(3)
2022年03月(2)
2022年02月(2)
2022年01月(3)
2021年12月(8)
2021年11月(5)
2021年10月(8)
2021年09月(10)
2021年08月(25)
2021年07月(9)
2021年06月(12)
2021年05月(16)
2021年04月(11)
2021年03月(11)
2021年02月(13)
2021年01月(11)
2020年12月(10)
2020年11月(7)
2020年10月(11)
2020年09月(9)
2020年08月(8)
2020年07月(15)
2020年06月(11)
2020年05月(27)
2020年04月(15)
2020年03月(11)
2020年02月(10)
2020年01月(6)
2019年12月(16)
2019年11月(12)
2019年10月(17)
2019年09月(5)
2019年08月(18)
2019年07月(11)
2019年06月(18)
2019年05月(14)
2019年04月(14)
2019年03月(14)
2019年02月(14)
2019年01月(19)
2018年12月(21)
2018年11月(22)
2018年10月(30)
2018年09月(23)
2018年08月(20)
2018年07月(14)
2018年06月(13)
2018年05月(11)
2018年04月(7)
2018年03月(14)
2018年02月(7)
2018年01月(10)
2017年12月(13)
2017年11月(3)
2017年10月(12)
2017年09月(2)
2017年08月(14)
2017年07月(10)
2017年06月(5)
2017年05月(5)
2017年04月(16)
2017年03月(5)
2017年02月(5)
2017年01月(4)
2016年12月(8)
2016年11月(5)
2016年10月(8)
2016年09月(13)
2016年08月(6)
2016年07月(12)
2016年06月(11)
2016年05月(11)
2016年04月(4)
2016年03月(11)
2016年02月(6)
2016年01月(6)
最新記事
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。