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2015年09月15日

演技訓練「Laban Movement Analysis」Sarah Perry00 Actors Centre London


laban's drawings 00.JPG



写真はWEBより拝借いたしました ラバン本人による運動のスケッチです






演技訓練「Laban Movement Analysis」Sarah Perry00 Actors Centre London

Actors Centre LondonでSarah PerryによるLaban Movement Analysis/LMA ラバン身体論のクラス

を受けてまいりました 初回は昨年の9月でしたから 1年振りとなりました 


俳優は 訓練により 仕事での役作りの取り組みの日々により 書かれた言葉/記号 その魂の謳歌を 

俳優自身の魂が受け止める故 その身体表現は役を生きることとなります

俳優の身体/魂は言葉に対し とても柔軟に敏感に感応します


今回ラバンのクラスを取り 俳優の行動をラバンのエフォートへと正しく導く為には 

言葉を正しく選択する必要のあることに気づき そのことを Brigid Panet が ラバン研究テキスト

 桜井久直訳 で言及しておりますから 紹介しましょう

このテキストを書き上げた当時のBrigid Panet はRADAで 英国演劇映画界を代表することになるだろう

才能豊かな若い俳優たちを養成する 演技指導の教師でありました 

なのでこのテキストはラバンを学ぶ俳優には大いなる資産であります



言葉と行動について

ラバンのMovement/Effort/推進力 衝動/動きの元となる内的働き/行動 と4つの要素

Weight/重さ Space/空間  Time/時間  Flow/流れ の内 Weightには言葉選択に問題があらわれている

Weight/重さ

Strength/行為の強さ

Energy/エネルギー

Power/力

Force/物理的強さ


ラバンはWeight/重さ と呼ぶが Strength/行為の強さ と呼ぶことを好むラバン研究家もいる

 しかしこれだとGravity重力 という重要な側面を失ってします

事実はStrong Weight/強烈な重さ Indulging-in gravity/重力に身を任せる と呼びたいが

これを 正しく身体表現するには技術的に最も難しい

激しく崩れ落ちたり 余分な筋肉の緊張なしに 重力と結びついた大きな力とエネルギーを使うためには

 想像力と練習が必要だからだ


また 強さの反対の性質を持つ Lightness/軽さ あるいは 重力にさからう/Fight-against gravity はやさしいが

 焦点が定まらずひらひら跳び回る危険性を秘める

ラバンはFine Touch/繊細な感触 Lightness とFirm Touch/硬い感触 Strength と呼んでいる



Weight/重さ/ Strength/行為の強さ は4っの側面を持つ

1. 身をゆだねたり逆らったりするために重力に引かれる

Lightnessは もがくように感じる必要はない 鳥が風に乗り舞うように タンポポの綿毛が風に運ばれるよう

 重力から自由なものとして体験する


2. 空間の中で体を動かすための動的力 強いか弱いかのどちら


3. 内面の静的力 強いか弱いか

身体的精神的緊張の度合いを意味する

静的力は 役の行動目的に対する内的障害を演じる際に現れる

芸術家としての俳優の内的状態はLightness/軽く 繊細な感触 に違いない 最小限の支えで 

限りなく自由に身体 声 精神を保つのが重要であるから


4. エネルギーの適度な使用を通し 打ち勝つべき外的抵抗 重要な障害に対しては強く 軽い障害には軽く

抵抗は物を移動するさいの抵抗にかなった力だ 

演技において 抵抗は 障害に打ち勝ち 目的を成し遂げるために必要な心理的努力強さに関係する

時に不適当な努力が物理的心理的に注がれるが これが喜劇のからくりなのだ 
 


10段階のスケールを作りWeight重さ/Strength行為の強さ を演じ分ける


シーンの中で時々に変動するエネルギーレベルを意識できることは 俳優にとって有用である

 エネルギーレベルを理解したうえで演技に臨めば パニックになったり 過度の緊張を避け 

シーンコントロールを可能にする





と たのしい演劇の日々
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