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2015年11月05日

人智学演劇本Dawn Langman 「The Art of Speech」08

Ah00.jpg



                        写真はWEBより拝借いたしました     




Dawn Langman 「The Art of Speech」

Dawn によります アントロポゾフィ演劇書 「The Art of Speech」より 少しづつでありますが 

読み進めながら気になる箇所の意訳を試みております 


今回は実際英文節を使った母音の練習です


日本語を母国語とする俳優の場合 RP/Received PronunciationいわゆるBBC英語 指導の資格を持つ

プロ俳優でもある 話し方の先生に台詞を読んで頂き 録音したものを聞き続け練習いたします 

観客に言っていることが伝わらなければ仕事になりません なのでこれは稽古に入る前の基礎準備であり

こちらの Dawnによりますシュタイナー言語造形練習も 厳密に音と向き合いますから まず 

RPで発声することができる段階まで練習し それから始めたいものです



母音の練習

母音は我々の魂に潜む何かを現す

その事実を自覚し母音を発するとき 何か暴露めいた感じを覚え それを隠したい思いにかられるかもしれない

ところが 子音は この母音を覆う役割を果たすのだ そのことを学べば  

この魂の一番奥に潜む存在と直面する事は たいして苦痛とは思われない

この機会を利用し この母音を支える子音と共に宇宙へむけ発声をする方法を学ぶ



/a/ /stɑːr/ star

THE PARCEL/ˈpɑː.səl/ MASTER/ˈmɑː.stər/ ASKS/ɑːsks/ MAIL/meɪl/

RATHER/ˈrɑː.ðər/ MARSHAL/ˈmɑː.ʃəl/ CRAFTY/ˈkrɑːf.ti/ KARL/kɑ́:l/

各々の行は 進行中の /a;/ の流れへと合流する

節の内容はPARCEL/ˈpɑː.səl/ から始まるので 最初の音THE/ðə/ は重要でないかのようだ

しかし 第1行の流れは 一つの纏まりとして有るべきで  その火のような有声音

 THE/特定の小包を意味する によって開始される 必要がある

THEは第1節にとって不可欠な要素なので 口中に取り残されてはいけない

母音を宇宙へ投入する発声行為とは 一番最初の音から始められると云う事実を我々に教えている 

それから 直ぐ後に続くP/p/は 相方の母音/a:/  音のチャネル 開き 続く音節 CEL/səl/ へと流れ出でる

各々の子音は それに接続している 相方の母音 /a:/ を取り巻きつつ 母音に潜む魂の陰影 を放出する

 故に在るがままに任せる


学習者はまず 子音の活動がいかに 母音を抱きつつ そして共に宇宙へ 発声となって放出されるかを 学ぶ

 そうなれば  子音より独立してある 母音 と取り組むことができる

それは 第1行の ASKS/ɑːsks/ により体験する 


先立った3っつの音 THE PARCEL/ˈpɑː.səl/ MASTER/ˈmɑː.stər/  によって準備されたチャネルに

はっきりしたASKS/a;/ が流れ込み 第2音節 子音/sk/ によってその流れを保守する


/a:/PARCELから /ei/MAILへの流れの変化は 

最終的な二重母音/ei/を/a:/の音感に染める  あるいは

一つの流れの内で 単母音から二重母音までの変化を所作と共に体験する


第2節は 第1節とは完全に異なる空気のような /r/ RATHER を体験する

/a:/音の連鎖 が空間を通り光に満ちた滝のように流れ出でるのに任せる




と たのしい演劇の日々
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