2015年06月15日
観劇「Waiting for Godot/ゴドーを待ちながら」by Samuel Beckett
観劇「Waiting for Godot」by Samuel Beckett
バービカン劇場で開催されております サミュエル.ベケット国際上演シーズン まだまだ続いておりますが
今回はSydney Theater Company/オーストラリアより
シドニー劇場 の「Waiting for Godot」 観て参りました
パンフレットに劇団によります作品解説がありましたので 意訳でお届けします
Waiting for Godo/ゴドーを待ちながら –
「ゴドーを待ちながら」とは 2人の旧友、ウラジミールとエストラゴンが ゴドーと呼ばれる誰かを待っている劇だ
しかし ポッツォとラッキーと呼ばれる 二人の人物の登場により そのゴドーを待っているという彼らの日常は
乱される
ピーター・ホール(ロンドン初演の際の演出家)は リハーサル初日 『私はこの劇を理解できない 更に
それを理解する為に 我々の時間を無駄にするつもりもない』と 皆に明言した
女優ビビアン・ライトは1995年に作品を観たおり「それは 関係と哲学と要と人々の対応について書かれた
演劇である」と云い
ドロシー・ハウイット女史は「劇に描かれるテーマの内の1つは 2人の年をとった浮浪者が 自らを慰めるため
絶えず欲求する事を描いている と不満をもらした
批評家Vivian Mercier ヴィヴィアン・メルシェの「何も起こらない演劇 しかも二度も」は有名な言葉だ
舞台『ゴドーを待ちながら』は 多くの大騒ぎを引き起こした .
ロンドン初演の折 英国政府によって検閲を受け いくつかの台詞 例えば『araseケツ』『pissおしっこ』
、『privates兵卒』と『flyハエ』は 無難な言葉に変えられた
ロンドン公演では ブーイングが起こり 1つの忘れがたい観衆による野次に
『そういうわけで 我々は植民地を失ったのだ!』がある
だがしかし 観衆はその独特なスタイルにすぐ慣れ そのデビュー・シーズンは延長され大成功を収めた
と云うのも 戯曲のあり様が 既存のそれとは違う形式であることが明かされたからだ
Absurd/不条理演劇(しばしばサミュエル・ベケットの劇に適用される語)は 自然主義演劇に見られる
スタイル(例えば イプセン チェーホフ)の演劇 に疑問を投じた
不条理演劇は そのルーツをシェークスピア時代の寄席演芸 チャーリー・チャップリンにまで遡ることができる
そして それは、ハロルド・ピンター トム・ストッパードの戯曲に またウディ・アレンとモンティー・パイソンの
コメディに受け継がれている
Richard Roxburgh /リチャード・ロクスバラは『おそらく 現代劇中 もっとも演劇界に変革をもたらした劇作家で
あり それは 演劇の祖形である物語の構造を再想像し 物語 筋と対話 その全てに先行する予想
を不可視とした』と言っている
我々の予想に逆らう劇を作成することによって 自身の結論を引き出し 我々自身の意味を見つけ
我々自身のゴドーを待とうと ベケットは我々を誘う
登場人物の紹介
Estragon/ エストラゴン スペイン語の『タラゴン』 劇中 一度も言及されない
ウラジミールは、彼をGogo(フランス語 単純 簡単に騙される人をさす名前)と呼ぶ
又は パリ ナイトクラブの娼婦 を連想される
Vladimir/ウラジミール 多数のバリエーション(オリジナルは『世界の支配者』を意味し)のある
スラブの名前。 エストラゴン同様 幕開き後に一回名前を聞くだけ である
.エストラゴンは彼をDidiと呼び、男の子はアルバートさんと呼ぶ
Didiはアイルランドの俗語で『乳首』を意味し フランスの俗語では、それは『赤ちゃん』、『指』または『つま先』
を意味する
Pozzo/ポッツォ イタリア語の『よい』手段、『春』、『シャフト』。
フランスに住んでいたベケットのドイツ人知人の夫の名前を使っている
lucky/ラッキー 英語の「幸運」を意味するが 他の意味「召使」とも読める
ベケットのインスピレーションによると 風変わりな駅のポーターだった
ところで ゴドーとは?
英語の「神」が連想される事に ベケットは「ゴドー」と呼ぶことを後悔していると報告している
名前の由来はフランス語のgodassesまたはgodillots(ブーツの俗語)であり 更に 自転車レース
(見物人は自転車競技者・ゴドーのゴールを待っていた)とも云っている
俳優のイマジネーションとそれを表現する力量が 大いに物をいう 不条理演劇、
Hugo Weaving 映画ではよくみかけます 舞台演技は始めたでした
本来 舞台俳優ですので 存在感のある ウラジミールを演じておりました
と たのしい演劇の日々
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