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2016年10月15日

新たな神秘劇の領域は開かれんとする/Opening The Realm of New Mystery Drama 00

New mystery play.JPG









新たな神秘劇の領域は開かれんとする/Opening The Realm of New Mystery Drama 00

劇作Michael Burton

制作 Lemniscate Atrs と Mark Levene



2012年1月と2月にこちらで紹介しました USA拠点 Lemniscate Atrs によります 

シュタイナー神秘劇 2018年世界旅公演を目指します

作家 俳優 言語造形のセラピストであるMichael Burton が担っておりました

 新作神秘劇 が形となり この春よりUSA UKで読み合わせ会の発表をおこなっております 

WEBページも刷新したもよです http://www.inthespiritofsteiner.com/


このホームページに プロデューサー Mark Levene の 

芸術運動に掛ける思いが書いてありますので 意訳を試みました


この共同社会に 多種多用に渡る現代文化の またあらゆる側面を帯びた小道を見出すであろう

児童教育 成人教育 経済 生産 医学 農業 社会福祉 出版 舞台芸術 造形 建築

自身の携わる仕事に新たな刺激を生み出そうと内心では思い試みながらも 

日々の務めを習慣的に手際よくこなす専門家/労働者により 

手つかずの現代人なるものは事実存在しえない 

この任務と挑戦の実践には 長期にわたる見通しと 

過酷であろう運命への飽くなき邁進が求められるのだ

それを形にし成すには 霊魂の担うカルマと転生の関係への生きた知識

 キリストへの畏敬 と実践 によりもたらされる


と たのしい演劇の日々


2016年10月09日

Dawn Langman「The Art of Speech」 47

Dawn Langman「The Art of Speech」 47


8章Chapter8/
英語/On the English Language
英語の進化/Reflections on the evolution of the English Language

英語「I/わたし」への瞑想//Meditation on the first person pronoun: I/aɪ/ 



Dawn はここで Michael Chekhov(1891-1955) のPsycho-Physical テクニックを利用して

独逸語「Ich」  から英語「I/aɪ/  」 への変換の旅を時空を越え 追体験を試みます

独逸語のIch に 騎士の勇猛な攻撃性を感じ取った彼女は そこへ 男女の愛/love が加わったことで

 愛しる淑女を前にして剣を収める 騎士の従僕なマナーにより「I/aɪ/  」が生れたと云います

 Queen of Aquitaine, Eleanor, の英語進化を成した存在の大きさを「I/aɪ/  」 につなげるのです

  英語「I」は1430 Chancery Standard には使われています

英中部の West Midlands 南部の Kent では未だ 土地の人々の会話の中にごくわずか /Ich /

 は残ると言われております




自我/神/キリスト//Yes to myself, I AM

シュタイナーの宇宙論は ブラバツキー婦人 /Blavatsky (1831–1891) のアカシャ霊知によりますが

 これは ヒンズー教宇宙観 Loka/宇宙を起源としているようです 

それによると 宇宙は7つの進化の段階に分けられます

そこへ グノーシス主義の影響を受けた 新プラトン主義の流出説も加わり 

完全なる一者より流出した理性が万物を発生させ それは末端へ行くほど 未発達であるから

 逆流/上昇を目指すことで 善なる進化を果たす というのですが

Dawnは オクターブを含む母音 /a:/ は 神秘学宇宙観により 

人類に意識が生じた段階に発声され /ɪ/  /i:/ はその倍の宇宙時間が掛かったのなら

 英語の「I/aɪ/  」は丁度その中間点にあり どのように発生したのであろう と問います

 まるでビッグバンの様ではありませんか

神秘学宇宙論によれば それぞれの意識進化のステージで新たな音が発生するのだそうです

キリスト教グノーシス主義は救済者キリスト/aeonを求め 

真の自我と合一し 完全なる一者 を憧憬します 

  



と たのしい演劇の日々


2016年10月02日

観劇 Blarus Free Theatre「Burning Doors」01

Burning Door01.JPG



               写真はプログラムより



観劇 Blarus Free Theatre「Burning Doors」01 SOHO theatre


「Burning Doors」プログラムよりPeter Pavlensky の論説意訳を試みます


Peter Pavlensky(1984-)は 2012年の Pussy Riot のパフォーマンスを 

自身も自身の口を赤糸で縫い付け会場である教会へ出向き サポートしたことで知られます

また 2015年ロシア連邦保安庁のドアに着火/Lubydnka's Burning Door パフォーマンスは

youtubeで世界発信されました 

この劇作品のタイトル「Burning Doors」は彼のこの芸術表現によります  




英雄指向/HEROISM

政治目的のための芸術表現は 私はキリストだ 神の声を聴いた と突然な自己声明する

或いは物静かに英雄役を受け入れる彼らを 虚飾なエゴイズムだとは言えるだろうか

 それは 注意深く見てゆく必要がある


名詞 英雄は 色々な意味で使われる 

まず 一般には 軍事活動に関連付けられ用いられる

この世は戦争動機の宝庫であり 特権と地位 金がうねり 腫瘍の様にはびこり 

しかし決して巣窟を離れはしない そして今 軍隊は大方の国に常備されている

また同様のひな形と褒美により もっと日常的 英雄的行為にも云う 

英雄は 国家による統制とはその為の演出として古くから知られている



古代ギリシャに英雄を観る

神ではないが 神の力の宿る特別な人間たち 神と人間の血の流れる子たち 雑種 私生児である 

不確かさと全能力への渇望は神々を侵害し ギリシャ悲劇は英雄を描いた フロイトは云う 

悲劇の英雄は苦難と共に在る! それは英雄を英雄たらしめる 神々への背反に負うから

コーラスは 共感 抑制 警告 受難を嘆く 


ここで明らかなのは 当局への反逆に対し等化の罰を受けるということ 

英雄の悲劇は それこそ役割なのだ

彼はいつも 引き裂かれ あることを主張する人になることはない

英雄に複数の意味を観る

奉仕 召使 犠牲 被害者 罪悪感 苦悩 復讐 義務 役割と場

歴史的に これらの言葉は専門職の活動 兵士 俳優 生贄の羊と関連があった

いや 兵士 俳優 羊 キリスト ヘラクレス ニーチェの超人 は芸術家ではない

芸術家は 英雄にはなれない なぜなら 英雄は 飽くことを知らない当局へ投げだされる犠牲者だ


私の仕事は政治的芸術の形とその表現限界を認める過程の中にある

政治的芸術にとって 芸術は楽器ではない

政治的統制を超え 監督し 芸術を成就することを探る

生活を文章表現することは 芸術唯一の目的とも云える

芸術は意味と共にあり  それらの意味を形にする

それらには 英雄も犠牲者も存在しない

私は自身を犠牲にしたことは無いし 何も犠牲にはしない

日常生活に捕えられているという意識と 当局の監視下にあるという事実とは

二つの不自由の間に それを隔て区別しまた融合する意識は

私が志向する芸術の意味にとても近い 

英雄の方向性は 深い淵にはまり 政治的芸術より乖離する





と 楽しい演劇の日々





2016年10月01日

観劇 Blarus Free Theatre「Burning Doors」00 SOHO theatre

Burning Doors.JPG




観劇 Blarus Free Theatre「Burning Doors」00 SOHO theatre


「Burning Doors」は 2012年3月モスクワの救世主ハリストス大聖堂で 

同年2月ロシアのプーチン/Vladimir Putinが再選したことへの抗議活動のため  無許可演奏を行い

「フーリガン行為」の咎で メンバー内3人が逮捕された プッシーライオット/Pussy Riot 

その3人の内 釈放された一人 マリア アリョーナ/Maria Alyokhina 

の刑務所内での実体験を描いた作品です マリア本人も出演します 


Belarus Free Theatreは 

プーチン政権に追われたベラルーシからの難民による英国初の劇団だそうです

 彼らは 芸術家の自由と人権保護を 演劇活動を手段として訴え続けています 

そして 彼らは 観衆が 劇場は革命の為の芸術の場である ことを思い起こすことを切望し

 演じ続けます


ロシア革命後 スターリン政権下での ロシアの偉大な演劇人 

メイエルホリドVsevolod Emilevich Meyerhold(1874–1940) の革命演劇を思います  

メイエルホリドは 彼の求める革命演劇実践の為に 独自のメソッド ビオメハニカ/Biomechanics

スタニフラフスキーKonstantin Sergeievich Stanislavski (1863–1938) の内面重視の役創りに反し

身体表現に重きを置いた俳優訓練法を生み出し 彼の求める演劇を成立させる質の高い俳優を育てました


表現の手段として演劇を選んだ場合 演出 戯曲 もですが 

それらを観客に直接訴える俳優の 質の高さ 才能は必須なのです 

でなくては アマチュアの余興で終わります

伝えたいことが真摯であれば 有るほど 上質な俳優を選ばなくては

 観客と時空間を共有する祭儀としての演劇は成立しません 



と 楽しい演劇の日々





2016年09月27日

観劇 Ben Jonsonの「The Alchemist 」RSC 

Alchemist.JPG






観劇 Ben Jonsonの「The Alchemist 」RSC    barbican 劇場


Ben Jonson(1572-1623) 英国詩人 戯作家 俳優 の The Alchemist(,1610)

三一致の法則 /Classical unities アリストテレス/Aristotleの「詩学/Poetics」に云う

「時」「場」「筋」の一致 劇時間で 1日のうちに 1つの場所で 1つの行為だけが完結する

劇作上の 約束のこと を遵守した作品だ と 

サミュエル・テイラー・コールリッジ Samuel Taylor Coleridge (1772–1834) は絶賛します 

また気質喜劇(起源はアリストパネス/ Aristophanes 446– 386 BC 

四大気質「 choleric;気むずかしい(黄胆汁質)」「melancholic憂鬱(黒胆汁質)」

「sanguine楽天的(血液質)」「 phlegmatic鈍重(粘液質)」を役に書き表し 動的関係性を創る)

を更に前進させた 深み個性を強めた役表現により 高い評価を得 

Ben Jonson は ルネッサンス期の英国を代表する劇作家にも加えられます 




お話は 主人の留守に 下男 詐欺師(錬金術師)街の娼婦 三人で徒党を組み

 貪欲な貴族 僧侶(清教徒)から 霊能商法を使い 金を巻き上げる企て が主人の帰還で幕切れ

 しかも 下男の悪智恵で裁きはなし どころか 

この金は 全てRSC が着服した 

とネタを晴らしながら 舞台衣装を脱ぎ捨てるや Tシャツ姿の青年俳優 

カーテンコールも皆 普段着で現れ 観客を大いに沸かせました


戯作はいつも市井の民と共に在る と云うことらしいのです


流石に RSC どの俳優もしっかりした演技基礎に加え 面白い個性 四大気質+ 「α」

 を気わ立たせ 些細な所作に面白味を加える よく計算された演技でありました

古い芝居は 役の型がしっかりあり それを其の儘遣っても観客には面白くありません

 力のある俳優は それに個性の味を加え 古い役を 今に甦えらせることをします

 それは全く素晴らしい才能です


と たのしい演劇の日々



2016年09月25日

観劇 BAZ Productions 「dreamplay」

Dramplay.JPG






観劇 BAZ Productions 「dreamplay」
演出sarah bedi

原作はストリントベリ/August Strindberg(1849–1912)

A Dream Play(1901初演スットクホルム/Stockholm 1907)

ストリントベリは神智学  Emanuel Swedenborg (1688–1772). 派オカルティストで 

この芝居は表現主義と超現実主義の先駆けだと言われます

この作品は バラモン教の神インドラの娘 アグネス/Agnes が地上に降り立ち 人間の身体を宿し

 人類が抱える恐怖 苦悩の源を知り また 天界へ戻ってゆくお話しで

キリスト教にはありませんが インド宗教観の 輪廻転生と業を 夢の中で観る のです


劇場となっているTHE VAULTS, WATERLOO /ウォータールー駅一階部分の巨大な空き空間を

 場面に拠って仕切り 観客移動型観劇法を取ります 

上演中何度も頭上線路を走る電車の音が入りますが 煩くなく 

むしろ夢と現実の狭間に置かれたようで 効果的です


俳優は皆さん達者で RSCとも仕事をしています 嬉しい限りでした
 
物語があって無いような話を 観客に 本当の事だ 嘘と思わせない 演技で語るには

 俳優が役を真実生きていなくては成立しません (Chris New違う!というでしょう  

彼には才能がありますから 舞台に立つだけで役として生き存在するのです)

俳優の創造性が試さる役です


次作も気になる俳優陣は

Michelle Luther  身体表現が 途絶えることなく溢れ 観客を圧倒します

Jack Wilkinson  はMTA賞候補に上がった経歴も持ち 才能が光ります 

観客を物語に惹きつけ 取り込み離しません 時間を忘れさせます 

次回の作品も逃せない BAZでした



と たのしい演劇の日々







2016年09月24日

演技 英語発音 Michael Hill の「CVT」 Actors Centre London

演技 英語発音 Michael Hill の「CVT」 Actors Centre London

 

音声学研究者 Cathrine Sadolin(スウェーデン生れ)が25年に渡り 

人間が発するあらゆる音声を 音声学の医者 セラピスト 等のアドバイスの元  

発声機能器官の働きを科学的に研究し 健康的に発声する方法編出した

これは歌手の為に開発されたものですが 応用しMichael Hill は俳優の為のVCTを試みております


CVTは 兎に角 健康な発声法 を目指した 現在もフィードバックを受け良い方へ進化中

 もちろん 聴衆に向かい語りを仕事とする者は誰にとっても有効でしょう

そのWEBによりますと オペラ以外の歌い手たちに 歌唱法は確立されず 

自身で見つけ出すしかなかった歴史があるようで その為にSadolinは研究を続けたもようです 

俳優の為の発声法も かつては日本古典芸能から師匠を真似て習う といったものでした

 最近はどうなっておるのでしょう? 

ところで Michaelのクラス案内によりますと 肝心要は 

自身の筋肉が覚えている発音/muscle memory を知り それを 

目指す英語の発音へ修正する方法を見出すこと

正に もうかれこれウン十年 この舌が覚えた日本語発音の為の筋肉使いを

英語仕様に書き換えることの難しさを味わっております故 

CVTに何かヒントを見いだせないものかと 期待したのでした

筋肉の記憶の書き換えは 年齢の若いほど 宜しい訳です

CathrineはそのWEBで母音を100%欲しい発音へと書き換えることをしなさい と書いております

母音は音の基礎なのです 母音が完璧な音を作るなら 英語でも他の西欧言語も手に入ります

練習で Sara Pary をやりました 

このSara/ /saːra/ と発音記号がつき 舌は日本語の「サラ」を出すために動きます しかし

これは日本語の「サラ」ではなく 「s a: re」と分けて発音する方が 英人の耳に馴染むのです

事に 日本人の苦手な「r」 これに「a」を付けると「ラ」になり 英人には「la」と聞こえる

 自身の舌の動きを鏡で観察しましたら 舌は日本語の「ラ」の動きをしております

しからばと Cathrineの云う母音にポイントを置き 「re」としてみたらば 正解により近かった

 と言うわけです 日本語は母音付随で子音を成しますから 手間のかかる作業です



と たのしい演劇の日々





2016年09月20日

人智学演劇本 Dawn Langman「The Art of Speech」46

Dawn Langman 「The Art of Speech」 46

8章Chapter8/

英語/On the English Language

英語の進化/Reflections on the evolution of the English Language


起源/Origin

言語の進化は複雑だ 幾世紀を跨ぎ 人の移動 天才の偉業により 未だ進化の過程である

オカルト見解によると 進化し続ける言語は 作為的作用なしにはあり得ない

 文明 民族魂 土着言語 に宿る存在/Beingが それを導いている と考える 

英語はさながら大鍋で煮られるスープで それは歴史の流れの中でスパイスが加味され 


じっくり今もコトコトと煮詰められている


起源はケルト部族にある 彼らは西欧に住まった 55BCローマ人はブリトンを征服する

ケルト部族はしかし生き延び 健在も土着言語を維持している ラテンとの混合は見られない

 ローマ人はフランス ゴール人も征服し ラテン語は浸透する それがフランス語である 

そして これは 後英語に流入する


5AD 英語はゲルマン大移動の恩恵を受け ドイツ語源を加えた 古英語が定着する


6AD ローマカトリックのラテン語 は 霊的言語とみなされ 

僧侶たちにより教義を学び流布されるため発展し それが ブリテンへ伝道者により流入する


8AD デンマーク ノルウェーのバイキングによるブリテン侵攻を受け 

878AD ウェドモーの和議 これより アングロサクソン英語 が定着する 


1066AD ノルマン征服 ラテンの加味されたフランス語が流入し 

政界 法曹界はフランス語が使われ ここに中英語への変化が生じる 


ラテン英語 ローマカトリック教会教義学究用言語

ノルマン-フランス英語 支配者層の言語 

アングロサクソン英語 下層 非支配者の言語 土地 宇宙の要素 人間の意志と関係する



さて Dawnは 婦人を英語進化の立役者 に置いております このDawnのシリーズ本読みながら

 シュタイナーも他の歴史家同様 人類=男性 として読めます

それに対して女性の重要性を表舞台に持ってくる試みが ここにもハッキリ現れます

この時期 11-13ADフランス叙情詩 愛の詩 が騎士/男性性の象徴 によって多く詠まれ

 人類の感性進化をもたらす 英語にその要素加わる と解釈します

その 立役者は アリエノール・ダキテーヌ /Eleanor, Queen of Aquitaine( 1122 – 1204) ,

ブリトン王Henry U(在位1154-89) の妻です 

                              次回へと続きます



と たのしい演劇の日々


2016年09月17日

Dawn Langman 「The Art of Speech」 45

Dawn Langman 「The Art of Speech」 45


Flexibility/可動性


Dawn は Declamation/能弁 +叙事詩 抒情詩 演劇

     Recitation/詠唱 +叙事詩 抒情詩 演劇

の為の フレーズ(英語の韻文)を組み合わせ 呼吸の練習を取り上げます

目的は 表現者に求められる 楽器としての呼吸 自在で表現豊か を練り上げるためです


1.  息は 演者の意志を音に直結し 芸術的情熱を飛翔させる

2. 韻脚の型に縛り付け 芸術的情熱の発露を抑え込む しかし

    息は定型に音を結びつけ 芸術家の情熱を容にし飛翔させる


 芸術家の情熱 拡張した思索 を 可視可能なイメージと変換する スムースに流れる息 

それを培養し最大限活かす能力が求められる   

 

さて この章最後に Dawn もシュタイナー言語造形の習得は 語り芸術の技術であり

 演劇表現に必要な 役作り には別の技術を持ってすることを 書き加えています

 このシリーズ最後の「The Intagrated Actor 」が書かれなくてはいけなかった訳です



朗誦と能弁を加えた呼吸法の習得 それを演劇で使いこなすことと 役創り に必要な技術は

 取って代われない

ここで案内した呼吸法と技能の習得のみにより シェークスピア劇に描かれる

キャラクター/役 の複雑な意識状態を明らかにし 役を存在させる/宿らせる は起こり得ない

プラトンは 詩人と俳優を 彼らの人生周期と個性を観察し 俳優は 

1つ以上の才能に恵まれていると云う

俳優は役を演じている時 役を生き 役創りは喜びである

叙情詩人は 詩人の魂 を人類の魂へ拡張する

物語りの噺家は 物語を客観視する立場をとる

それぞれのスタイルは 互いの違いを知り 補い 高めあう 

Michael Chekhov(1981-1955) 云う 芸術的情熱は多様な表現への可能性を諦めてはいけない



と たのしい演劇の日々

2016年09月16日

Dawn Langman 「The Art of Speech」 44

Dawn Langman 「The Art of Speech」 44


Breath and the archetypal styles/呼吸と原型


Dawn は Declamation と Recitation をここで紹介しておりま 

この二つの語りの違いについて 文学の歴史を研究発表する worldhistory 上に 

歴史的違いをみつけましたので 意訳を試みます

Declamation は法廷弁護士 政治家等 の語り口にみられ 才能に訓練を加え成せる技でしょう 

Recitationは台本が用意されますから プロの噺家のみならず 日常レベルでも使われます
 


Declamation and Recitation/能弁術と朗読

2つの文化的は活動は 当時の文学構成に深く影響を及ぼした


Recitation/ 朗読

悲劇表演の方法に使われた が その訓練は 多くの文学に波及した

とりわけ 作品の構成法 趣意は即時性 そのため 有機的文章の完成や推敲は犠牲にされた

セネカ/Lucius Annaeus Seneca(4BC-65AD) の悲劇の構成の弱さ 哲学論文に また 

こざっぱりと纏まったルカヌス/Marcus Annaeus Lucanus(39-65AD)に表れている




Declamation/雄弁 能弁術 

もともと補佐的役割だった 即興の作り話 

目的は聴衆を巧妙な語り口で魅了することより生まれた表演法

しかし 大概 大仰な美辞麗句 信憑性の薄い批評批判 ウンザリするほど多用な指差し表現 と 

韻脚の使い過ぎ の為 文学のジャンルには加えられなかった また

 表演者自らが残した演出ノートなり 研究した記録も残っていない しかし 

当時 確かに人気を博した能弁者は存在し それは 

弁術室でどんなに興奮してセネカの弁術に聞き惚れたかが 興行記録として残っている

セネカのパイドラ/Pheadra 下女がヒュポリタスを丸め込み そして彼の返事に 女の告発

に 巧みな話術が表現されている

 現在も公共の場での 講釈に多大な影響を残すも

Declamation を育て上げた修辞学訓練が文学研究分野に今日残らなかったのは残念である


と たのしい演劇の日々
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