<ちいさなやしろ>
質素でありながら、素通りしにくい雰囲気を醸し出しています。傍らに説明板が設置されていたので、何が祀られているのかすぐに分かりました。
<説明板>
下記に転記させて頂きます。一部見えにくいところは文脈から推定させて頂きました。
『この社は、大多喜城再築の際に発掘された石垣の石です。何百年も前の戦に散った戦国の武勇武将の功を祭り造築致しました。戦国に散った将兵達は、いまもなお山谷深く眠っています。この世の出来事とは思えぬ戦国の乱期をじっと見つめてきた石垣、生と死を崇拝致し願う次第です。合掌』
<発掘された石垣の石>
形としてはこの石を、そして戦国の世に散った将兵達の魂を祀っているのだと受け止めました。
いうまでもなく、城は戦に備えた軍事施設です。多くの人が苦しんだり、泪したり、亡くなった場所です。城跡巡りを始めた頃は、そういったことを強く意識していたような気がします。しかし慣れてきてしまったのか、最近はまず地形とか、城の構造に気持ちがいってしまいます。そういう意味で、ハッとさせられる説明文でした。現地に到着して、まずこの社に気付けて良かったような気がします。
<合掌>
呼び止めてもらったのかもしれませんね。ありがとうございます。
<駐車場>
石垣の石は駐車場の隅に祀られています。この画像の右手奥の建物(公衆トイレ)の左側になります。
<大多喜城跡>
駐車場からなだらかな坂を上れば、そこはもう大多喜城跡の入り口です。
■訪問:石垣の石を祀った社
(大多喜城跡駐車場)
[千葉県大多喜町大多喜]488
■参考及び出典
現地説明板
お城巡りランキング
タグ:千葉