今回は旧日光街道の栗橋宿を訪ねた時に知った深廣寺の話です。
<深廣寺>じんこうじ
重厚な佇まいです。栗橋宿の開拓に尽力した並木五良平光盛が開基し、無涯閑栄(むがいかんえい)上人が開山しました。
<無涯山>
無涯山単信院深廣寺と号する栗橋を代表する寺院です。
さて
歴史ある寺院をこんな拙ブログで解説することはできませんが、誰が見ても驚くであろう石塔に話を絞ってご紹介させて頂きます。
<六角名号塔>
こちらが久喜市の文化財に指定されている六角名号塔
<南無阿弥陀仏>
南無阿弥陀仏の文字が刻まれています
深廣寺二代目住職の単信(たんしん)上人により建立されました。生ける者が迷いの世界から解放されることを願い、近隣の村々の豊作と繁栄を祈り、数年掛かりで建立した千人供養塔です。高さが約3.6mあるそうです。
言い伝えによれば、単信上人は幕府の許可を得て、実際に石材の産地として知られる伊豆に渡ったそうです。伊豆から内陸地の栗橋までは相当な距離ですが、巨大な石は舟で運ばれ、海を経由して利根川をさかのぼり、栗橋まで運ばれたそうです。これは1654年から1657年頃の話。むかしの日本人は凄いことをしますね。
ということで
栗橋を代表する深廣寺の石塔のご紹介でした。下記に記します久喜市さんのホームページを記しておきますので、ご興味のある方はそちらを参考にして下さい。
■訪問:深廣寺
(六角名号塔)
[埼玉県久喜市栗橋東]3丁目
■参考及び出典
久喜氏ホームページ
>美術広報連載久喜歴史だより>単信上人の祈りが込められた六角名号塔
https://www.city.kuki.lg.jp/miryoku/rekishi_bunkazai/rekishi_dayori/rekishi33.html
2022年06月30日
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