<上麻生隠れ谷公園>かみあさおかくれやと
■新百合ヶ丘駅近く■
今回の目的地である『上麻生隠れ谷公園』は、新百合ヶ丘駅から徒歩圏です。かなり近いです。直線距離では・・・
<小学校裏門>
あら
現地への直進を小学校に阻まれました。しかも、学校そのものが丘になっています。
<現地撮影地図>
抜け道は無く、迂回して行くしかないようですね。まぁ『谷』を目指しているのですから、山もあるでしょう。この地図に従い、小学校の周りを半周する感じで坂を登りました。
<現地到着>
ここですね。右手は小学校の正門、左側が上麻生隠れ谷公園です。
■奇襲で勝利■
北条氏康といえば、自軍の10倍近い8万の連合軍に奇襲で勝利した河越夜戦が有名ですね。これは1546年、氏康が32歳の時でした。今回の訪問地で氏康が戦ったのは1530年、16歳の時の初陣です。父であり当主である北条氏綱より出陣を命じられ、関東での勢力回復を目論む上杉朝興と戦いました。
北条氏康は初戦こそ敗退するものの、拠点としていた小沢城に立て籠ったのち、軍勢を密かに動かして夜営している上杉軍に襲い掛かりました。結果は大勝利。この時に兵を隠した谷が、現在の『上麻生隠れ谷公園』と言われています。
<石碑>
立派な石碑です。気になる地形ですが、なるほど、既に丘陵地帯に足を踏み入れていますが、ここだけ窪地になっています。北条軍には地形を良く知る地元武士も含まれていますので、最適な場所を選んで身を隠し、その時を待ったわけですね。考え過ぎかもしれませんが、平地の川沿いに陣を敷いた上杉軍が万が一気付いたとしても、ここまで来るには丘陵地の斜面を登らなくてはなりません。高所に位置しているのはあくまで北条軍。一戦交えるにしても、交戦しながら退却するにしても有利といえます。
<公園>
住宅地のオアシスのような公園です。地元の方の迷惑にならないよう撮影はしませんが、遊具も沢山ありました。
<谷戸>
谷は公園の先の方まで続いています。公園の名も「タニ」ではなく「ヤト」となっていますので、水の流れが長年かけて丘陵地に刻んだ谷間なのでしょう。水の行き先は低地を流れる麻生川です。
<つわものどもが夢の跡>
北条氏康配下の兵たちは、どんな思いでこの地に身を隠していたのでしょうね。
■訪問:上麻生隠れ谷公園
[神奈川県川崎市麻生区上麻生]3丁目
■参考:Wikipedia:2021/11/5
---------- ( 関連画像 ) ----------
<小沢城址碑>
[川崎市多摩区菅仙谷]
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