桜咲く志村城跡
志村城と出井川については既に記事にさせてもらっているので、今回は本日撮影してきた画像を中心に、春の城跡と暗渠を投稿させて頂きます。
過去記事(クリックで記事に移動します)
2017年03月02日
豊島一族の城跡 志村城
2017年03月03日
暗渠と城跡4 出井川と志村城
このブログでは
「暗渠に気付くアンテナがあると、街の中の城跡巡りが一層楽しくなります。天然の堀だった川のなごりを感じることは、城のなごりを感じるのと同じ。」
そういう楽しみ方を紹介させてもらっています。今回は説明が少な目ですが、趣旨は同じです。
■ 志村到着 ■
<都営三田線志村三丁目駅>
わりと良く来る街です
<駅の地図>
城跡は駅のすぐそば。画像上段の緑色が城跡です
<志村城山公園>
今日はここから登ります
<公園内>
綺麗に整備された公園です
<熊野神社>
ここはかつての二の丸です。社殿の付近に遺構が僅かに残されています。
<社殿裏手>
土塁にも見えますが、そもそもこの社殿が古墳上に建っているらしいので、どういうつもりで土が盛ってあるのかが分りません。
<遺構>
やや窪んだ場所とやや土を盛ったような場所
更に・・・
一段と窪んだ場所。遺構と呼んでよいのやら・・・
<堀跡>
藪のようで分りにくいかも知れませんが、奥が一段と深くなっています。ここは明らかに堀の跡です。
■ 志村城とは ■
ここは豊島氏一族の志村氏が築城した山城です。のちに千葉氏(千葉信胤)の城となり、最後は小田原北条氏の支配下だったことから、秀吉の小田原征伐後に廃城。中世の状態で「放っとかれた城」となりました。23区内とは思えない城跡は、現在は区民の憩いの場所になっています。
さてと、二の丸(熊野神社)を出て、かつての志村城の天然の堀を探索。山城の西側を流れていた出井川へと向かいます。まず坂を下ります。
<本丸跡>
小学校と大型マンションになっています。
<山城らしい高低差>
小学校脇の坂道を下り、出井川を目指します。
■ 出井川とは ■でいがわ
板橋区の「出井の泉公園」が源流。首都高5号線下からここ志村三丁目付近まで流れてきます。かつて志村城があった山の西側を迂回するように通過すると、志村三丁目駅方面に進み、その先の先で新河岸川に合流。全区間が暗渠化されているので、川そのものを見ることはできません。
<出井川発見>
川が首都高を渡って(潜って)すぐの地点。この東には志村城跡の山があるため、避けるように迂回しています。
この区間、主に向かって右手から道が合流してきます。それらも暗渠。つまり言い換えると、主に東側から別の流れが合流してくる。出井川の支流ってことで良いのですかね?
ちなみに
緑道へ下るスロープの脇では、マンホールが突き出した状態。工事に工事を重ねてきたのでしょう。
<暗渠>
暗渠ではよくある光景ですが、周辺より一段高くなっている方が川の跡。この緑道を進んで行くと、つまり川を下って行くと、志村三丁目駅。緑道は駅付近では自転車置き場に姿を変えて、また緑道となってどんどん下っていくと、最後は「新河岸川」と合流します。まぁ今日はそこまでは行きませんでしたが、久しぶりに出井川の暗渠を歩いてみると、周辺は意外と地形が複雑なことになっており、もともとはどんな川だったのだろうと考えさせられました。几帳面にまっすぐな川なんて有り得ませんからね。
ということで、本日の訪問は
『城だった山と川だった道』
でした。
ともに春の花が咲き誇っていました。
■訪問:志村城
[東京都板橋区志村]
お城巡りランキング
----------(追 記)----------
5ケ月後
[2017年9月9日(土曜)]
また志村三丁目を訪問。志村城跡を散歩後、今度は出井川の下流を探索しました。
<出井川の暗渠>
今回は志村三丁目駅より北側へ向かいました(志村城跡は南側です)。
<新河岸川への道>
川跡なので緩やかにカーブ。川の上を歩いているのですから、道に迷うこともない。
<中山道付近>
暗渠が中山道(国道17号線)をくぐる地点(東坂下付近)。さすがに、ここで暗渠を見失うほど初心者ではありません。この光景、出井川が暗渠化される前は普通に橋だったということですね。
<新小袋橋>
川のなごり
<行き止まり>
最後まで行けるかと思ったら、フェンスで仕切られ行き止まり!でもまぁ合流先の「新河岸川」はもうすぐ。ちょっと戻りますかね。
迂回して回り込むと、かなり立派な施設が現れました(右手)。これは巨大な水門ですね。左手の壁の向こうはもう新河岸川。出井川の水は道の下を流れて(右から左へ流れて)新河岸川に注ぎます。
<新河岸川>
合流先です。
<暗渠の出口>
橋の上から撮影。水色が先ほどの水門。赤マルが出口です。
以上。志村三丁目駅付から河口までの暗渠でした。
さてと、どっちから帰りますかね
■お勧め暗渠本■
静かなブームになりつつある『暗渠』に関する本のご紹介です。当ブログでは下記をお勧め致します。
暗渠マニアック ! (柏書房)
著者:吉村生/山英男
※広告掲載期限切れのため書名のみ
2017年04月02日
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