水戸市内の道明橋に建てられた伊奈備前守忠次の銅像です。背景は備前堀。その名の通り、伊奈備前守の指導で造られた治水と利水を兼ねた用水路です。
この堀の始まりは江戸初期。水戸藩主が初代の徳川頼房の時に、近くの千波湖の増水対策として堀が掘削されました。堀の長さは約 12kmにも及び、当時の21の村々を灌漑し、恩恵をもたらしました。そして今も、現役の水路として活かされています。
伊奈忠次は徳川家康の古くからの家臣です。家康の伊賀越えにも同行していますし、合戦にも参加していますが、治水で名を馳せた人物。有名な利根川の流路変更(付け替え)だけではなく、関東各地には忠次やその一族が関わった用水路が今でも残されています。
<道明橋と備前堀>
ここ水戸市内を流れる備前堀もそのひとつ。徳川幕府の関東で基盤造りに貢献した、裏方の英雄のなごりです。
■訪問:道明橋
[茨城県水戸市本町・紺屋町]
当ブログでは、伊奈氏屋敷跡訪問時に忠次ほか伊奈一族の活躍について触れさせて頂いております。拙い説明ですが、お読み頂けたら嬉しいです。
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