こちらは静岡県島田市の茶畑です。幕府崩壊により失業した徳川家の家臣たちが、主の移住先である静岡で茶畑開墾に従事した。有名な話!らしいのですが、恥ずかしながら私は今年の諏訪原城訪問で初めて知りました。
江戸時代はまだ原野だった牧之原台地。
エリアでいうと現在の島田市と牧之原市、そして菊川市にまたがる台地です。高い場所にあることから、水の供給にも事欠いたということでしょうか。地元の農民も手を出さなかった土地に、果敢に挑んだ武士たちがいた。徳川家が幕府から一大名として駿府へ移された背景などを考えると、胸が熱くなる話です。やがて地元農民らによる開墾も加わり、いまでは日本一の製茶地帯です。凄いことですね。
生きる糧を得るための大変な苦労だったかと思いますが、武士たちの挑戦は今に繋がっています。当ブログで初めて知ったという方がいたら嬉しいです。
<堀跡と茶畑>
こちらは牧之原台地の隅を利用して築かれた諏訪原城の堀跡です。向う側に茶畑が見えます。戦国末期に廃城となった城の一部も、茶畑に姿を変えました。
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