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2017年10月03日

(今年も)第3回(2017年)「北海道スイーツライドin北&中そらち」に参加してみた【前編】

近年、全国的に町おこしや地域振興、観光促進、知名度アップなどを狙ったサイクリングイベントを行う市町村が増えている。北海道でもちょくちょく見かけるようになりレース系とサイクリング系を合わせると今年は少なくとも30以上のイベントが開かれる(た)(参考:北海道のイベント一覧)。

このうちサイクリング系は半分程度なのだが特に食べるのをメインとしたイベントも複数あり、このうち管理人は去年参加して好印象だった北中空知のスイーツライドに今年も参加することとした。スイーツライドとはその名のとおりスイーツ(甘いもの)をメインとしたサイクリングイベントで北海道・空知総合振興局(旧空知支庁)の北空知と中空知地域にある有名スイーツを各エイドで食べながらエリア管内をぐるっとまわるもの。管理人の住む旭川市の近くにあり参加もしやすい。

第3回スイーツライド ロングコース.jpg

※ルートラボはこちらを参照

今年はショートコース(50km)とロングコース(100km)の2種類が設定され、消費カロリーや体力的なものを考慮し管理人はロングコースにエントリーした。

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早速当日、自転車を車に乗せて集合地点に出発。隣町の深川市経済センターが集合地点で移動時間は50分程度とかなり近かった。駐車場は市役所裏側に設定され、会場までは1kmほどだろうか。少し移動しての受付となった。集合地点は深川駅のすぐとなりにあり輪行だとかなり良かったかもしれない。

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会場には8:20分程度に到着。受付は8:00から8:30までだったので少しギリギリだった。到着して受付ハガキを提出しゼッケンをもらうとスイーツライド恒例のあれが...

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そう、伝説の第0エイドである。なんと走る前からスイーツ攻め。これは昨年も経験したのだが朝ごはんをガッツリ食べてくると出発前から大変なことに... 物自体は「米粉クレープ」というもので深川市のBecoで販売されているもの。普通のクレープと違って米粉を使っている分周囲の生地が非常にモチモチでとても美味しかった。

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ゼッケンを簡易バックパックに貼って出発を待つ。今年も協賛は北菓楼のようだ。

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受付反対側には深川駅が。

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8:45の開会式の時間になると今年のサポートライダーが登場。北海道科学大学(旧北海道工業大学)の自転車部がボランティアとしてサポート。ちなみに女性は一人だけみかけた。主催(北・中空知ツーリズム推進協議会)のひとつである深川観光協会の会長からの挨拶があり続いてサイクルフロンティアの代表、石塚さんからの挨拶と注意事項などの説明があった。

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9:00になりロングコースがスタート。ゼッケン番号ごとに1〜26が第1グループ。27〜54までが第2グループなど数チームにわけて出発。第4グループまであったのでロングコースの参加者は少なくとも80名以上は居ただろうか。管理人は32番だったため第2グループでスタート。当日会場入りすると自転車で知り合った人が偶然にも同じグループだっため一緒に走ることにした。スタートは経済センターを出て国道233号をまっすぐ進み高速道路(道央自動車道)方面に進む。街中は信号が多いがすばらく進むと

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すぐに郊外っぽくなり路肩の広い道路が続く。先導はサポートライダー(北海道科学大学)の人で最後尾も同じくサポートライダーとではさみ先頭から遅れてしまっても道に迷わない仕組み。写真は旭川に伸びる国道12号と今まで走ってきた国道233号が交差する道の駅深川あたりのもの。

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道の駅を過ぎて交差点を抜けると今回のイベントで最初にして最難関の戸外炉(トトロ)峠に入る。最初は割りと緩やかに見えるが

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この傾斜が結構続く。

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高速道路の入り口を越えても傾斜が続き

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ニップン四季の森も越えて

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まあぶ公園も突き進み(このあたりで坂慣れしていない人は結構キツくなると思われる)

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クラーク記念国際高等学校 北の大地元気の泉キャンパスをも越えてまだまだ登る

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最後のカーブを抜けると

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ようやく第1エイドに到着。約3.5km程度の坂を初っ端から登るハードコース。

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エイド側からさきほどの最後のカーブはこんな感じ。左手にみえるのは廃バスをトトロの猫バス風にペイントしたもの。

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第1エイドはトトロ峠の展望台駐車場に設けられ結構ひろく、またそこからの景色もかなりよかった。

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第1エイドでは深川名物「ウロコダンゴ」と同じく深川のボーダから「黒米むらさきロール」の2種類。特にウロコダンゴは100年前からある老舗銘菓らしくほどよい甘さにモチモチが魅力的なあっさり系スイーツだった。

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エイドでは15分程度滞在して出発。トトロ峠はこの駐車場を越えても同じ程度の距離で傾斜が続く。

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さらにどんどん進み

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進み進み

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気が遠くなりつつ、それでもひたすら進む

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まだまだ登る

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最後の緩やかなカーブを抜けるとようやく下り坂へ。ここからは快速コース。今まで時速10km程度だったのがここからは40〜50kmで下った。下りの途中、T字路を右折し道道79号を進む。いざ芦別方面へ。途中、更科墓地あたりで道道79号から道道4号へ。旭川市のカントリーサインを見たのが記憶に残っているのだがどうやら旭川の端っこを走ってたようで、車で芦別に行くならこの道という道路(北海道道4号旭川芦別線)だった。

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道中はゆるやかな下りだったり

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平地をひたすら進む。

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第2エイドの新城峠にさしかかると上り坂に。ただ、先程のトトロ峠に比べるとかなり楽な坂で割りと走りやすかった。そんなこんなで第2エイドに到着。

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エイドは新城峠駐車公園に設けられていた。

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※一口かじってから写真を思い出しました ごめんなさい


第2エイドでは砂川で有名なナカヤ菓子のアップルパイが振る舞われた。このアップルパイ、甘さが絶妙で多分万人が美味しいといえる完成されたアップルパイだった。一日2000個も売れるそうでその理由も納得。なお、8月に放送された「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」の『絶景富良野から小樽!行くぞ“夏の北海道”』回に出演以降はお店が激混みらしい。

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ここでもエイドでは15分程度だっただろうか。休憩後すぐに出発。第3エイドのスタープラザ芦別を目指す。

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第2エイド後も基本はフラットな道が続いた。交通量も少なく非常に走りやすかった。

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峠とはいかないが、若干の上り坂を越えると道道224号との合流点となるT字路にぶつかった。あとは国道38号の芦別国道に向かって進み道なりに国道を走ると第3エイドの道の駅「スタープラザ芦別」に到着した。

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このエイドも駐車場が広くかつ施設そのものもいい感じのところだった。

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自転車のラックは無いためこのように芝生へ。さすがにロングコースの100kmとあってロードバイクがほとんど。クロスが少しとファットバイクを1台だけみかけた。

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第3エイドでは芦別市のよねた製菓から「モカ大福」、同じく芦別市のゴトウハウスめるもから「シフォンケーキ」、日本酵素産業より「タングロン」が振る舞われた。このうちモカ大福とタングロンを頂いたが、モカ大福は名前の通り中身にモカコーヒーを練り込んだアンコを用いた大福で内側には生クリームが入る。いつものイメージで大福を食べると良い意味で裏切られる不思議な一品。和と洋の合体といったところ。リピートしたい美味しい一品だった。もうひとつ、牛乳パックに入った「タングロン」は昆布酵素エキスを用いた健康保険飲料でイメージ的には昆布とリンゴ入りの清涼飲料水のようなもの。芦別市周辺の学校給食で出ていたらしい。

と、とりあえず写真が多くて長くなりそうなので前編として今回はここまで、第4エイドからゴールまでは次回の後編に続くことにする。
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2017年09月23日

JAFの危険予知トレーニング 自転車編その6

YoutubeにあるJAFの「危険予知トレーニング 自転車編」が久々に更新された。この「危険予知トレーニング 自転車編」は元々クルマのドライバー向けだった「危険予知トレーニング」を自転車目線で作ったもの。JAF会員であれば毎月届く冊子に「危険予知トレーニング」のコーナーがあるが、Youtube上ではこれをわかりやすく動画という形でしかも誰でも無料で見れるようになっている。家庭や学校での自転車教育には非常に有用なため、ぜひとも活用して頂きたい。

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第6回となる「その6」では街中の歩道上を走っている時によくある事故のパターンが取り上げられている。動画では自転車が通行可能な歩道を走っていて、自転車が走るところに歩行者がいたため一旦建物側に回避。このまま信号のない交差点にさしかかったところでシンキングタイムとなる。

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結果はというと...交差点に差し掛かったところで左手方向から進んできた自動車が停止線を越えて直進。あわや接触しかけた。このケースのポイントは街中の信号のない交差点では上の画像のように建物や塀、木々などで自転車からは左手方向の交差点の様子がわかりずらいことが多い。この場合自転車側からも自動車側からも互いに発見が遅れて交差点に入ったところではじめてその存在に気付いて急ブレーキとなってしまう。最悪はこれで接触して自転車側が怪我をするケースもあるため意外と危ないパターンなのである。

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別アングルから見るとこんな感じ。反対側から見るとわかりやすいが塀が大きな死角となりともに発見が遅れる大きな要因となっている。こういったケースを避けるため歩道上を走る際は法律通り「常に車道寄りを徐行する」必要がある。車道よりであれば塀の死角から自転車が見える位置までに余裕が生まれボンネットの幅程度のタイミングが遅らせることが可能だ。

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さらにこのような見通しの悪い交差点では過去に接触事故が起きているケースが多く、注意喚起のための看板やミラーが設置されているケースがある。これらを見つけた場合はミラーを活用し死角から車が来ていないかなど特に注意してほしい。

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また、動画内では歩道上でスピードをあげているがこれもご法度で特に死角がある場合は徐行し今回のように突然交差点で出会うようなケースでもブレーキで接触を避けれるようなスピードで走る必要がある。自転車安全利用五則の「自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません」とはまさにこのケースを想定しての決まりなのである。歩道上は一見安全のように思えるがこのような街中の歩道では逆に死角による危険が潜んでおり、それは子供であっても危険予測や徐行などが欠かせない。

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なお、最後にクルマ側の対応も指摘されていてこれは良いと感じた。今回のケースのように交差点の先が見えない場合は3段階停止という3つの動作が必要と述べられていた。具体的には

1.停止線で一時停止
2.車の先端を少し出して停止
3.目視できる位置で再び停止

の3つ。このように止まると死角となっている交差点の歩道にいる歩行者や自転車に車の存在を知らせることができ、安全向上につながる。また、2の動作では細かく左右を確認しながら前に出るといいだろう。なぜなら自転車は歩道上での進行方向に決まりがなく、交差点の右からも左からも出てくるためである。さらにスピードは歩行者よりも断然速いのでゆっくりとが肝心だ。最後に3で交差点が完全に目視できる位置で再び左右確認でようやく完了。非常に面倒に感じるが歩道を自転車が走る状況ではこれが最善策で、逆にこれをやらないと今回のような交差点で事故をおこすと思うのでドライバーの人は要注意してほしいと思う。

最後にこれらの動画リンクを。

2017年09月21日

2017年秋の交通安全運動がスタート

今年も秋の交通安全運動の季節がやってきた。ここ数年の傾向として自転車対策が重点項目としてあげられているが今回も慣例のごとく重点項目に盛り込まれている。

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以下、内閣府のHPより
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1 全国重点
(1) 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止
(2) 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
(3) 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
(4) 飲酒運転の根絶
【趣旨】 全国重点を4点とする趣旨は以下のとおりである。
(1) 次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守ることが重要であるにもかかわらず,依然として道路において子供が危険にさらされていること,また,高齢者の交通事故死者数が,交通事故死者数全体の半数以上を占め,その減少が強く求められていること,高齢運転者による重大交通事故が発生していること
(2) 秋口における日没時間の急激な早まりとともに,例年,夕暮れ時や夜間には,重大事故につながるおそれのある交通事故が多発し,歩行中・自転車乗用中の死亡事故が増加すること
(3) 自動車乗車中における後部座席シートベルトの着用率やチャイルドシートの使用率がいまだ低調であること
(4) 重大事故の原因となる飲酒運転による悲惨な交通事故が依然として後を絶たないこと

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となっている。また、交通安全運動中に起きた死亡事故実態をみると…

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【地形別】市街地は交差点、郊外はカーブでの発生が多い
【類型別】車両単独事故、車両と歩行者の衝突事故が多い
【年齢別】40代の運転者が多い
【違反別】前方不注意による発生が多い

となっていて、これらを合体すると「市街地の交差点または郊外のカーブで40代運転者による前方不注意での単独事故または対歩行者の衝突事故が多い」となる。秋という季節柄からも日暮れが早くなる時期で、特に通勤・通学時間帯で周囲が薄暗くヘッドライトの効果が薄く相手(歩行者や自転車)の発見が遅れて事故となるケースが多そうだ。



自動車のドライバーは薄暗い時間帯では歩行者や(無灯火の)自転車によく注意し、交差点では減速し安全確認をいつもよりもおおめにとること。また、歩行者や自転車側もクルマが自分に気づいていいないことを前提に行動した方が良いだろう。歩行者や自転車はイラストにもあるように反射材のほか、後ろに赤の点滅ライト、前に白の点滅ライト、腕にランナー用のLEDセーフティーバンドなど自ら発光して相手に自分の存在を知らせるアイテムを用いるとより安全が高まる。上記以外にもLEDフラッシュライトを1本持つだけでも違うので夕方や夜間に外出することがある場合は試してみてほしい。

秋の交通安全運動は9月21日から9月30日まで。死亡事故は1日の中で17時台〜19時台に最も多く発生するため要注意されたい。

2017年08月15日

中国のシェアサイクル「モバイク(Mobike)」 北海道・札幌でサービス開始

近年、世界的にシェアサイクルが増えている。特に中国ではそれが顕著で「かつての中国」を彷彿とさせる風景が帰ってきたような感じだ。その中国でサービスを展開するシェアサイクルの「モバイク」が日本でもサービスを展開するとの報道があった。世界展開としては中国、シンガポール、イギリス、イタリアに次ぐ5番目の国となる。地域は福岡と札幌で当初は福岡の方が先に開始となっていたが後に札幌が先(第1弾)に変更となった。

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シェアサイクルと似たものにレンタルサイクルがあるが、レンタルサイクルはほぼ一箇所で借りるのに対しレンタルサイクルは特定かつ複数の設置場所からどれでも借りれて返す場所も一箇所では無い点が異なる。また自転車そのものも1種類がほとんどで、同じ車種の自転車をシェアするといったところ。プラスして中国で展開されているシェアサイクルはこの設置場所が決められて無くどこでも借りれてどこでも返せる(※ここ最近は規制がかかってきている)という特徴がある。また借りる際もスマートフォンで身分証明書の写真をアップロードして新規登録に3時間程度。あとはアプリから支払いとカギの解錠が出来る仕掛けだ。

日本で展開するにあたってはさすがに設置場所を設けないわけにはいかないため、札幌においては地元企業のコンビニ、「セイコーマート(セコマ)」やドラッグストアーの「サッポロドラッグストアー」、白い恋人の「石屋製菓」、ビル・不動産管理の「株式会社藤井ビル」などの協力を得て設置スペースを確保するようで、コンビニ前やドラッグストアーなどでモバイクのレンタル&返却ができそうだ。

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※札幌市内のセイコーマートの位置


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※サッポロドラッグストアーの位置


実際の店舗の位置をグーグルマップにしてみたが(クリックで画像拡大)、この2つだけでも市街地を中心にまんべんなくありそうなので、利便性は確保できそうな気がする。8月22日には札幌市北3条広場「アカプラ」にてローチンイベントを開催。もうまもなくサービス自体もスタートとなる。

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参照元:CNETジャパン チェーンレスのドライブシャフト方式にエアレスタイヤを装備



札幌には数年前よりシェアサイクルとしてサービスを展開する「ポロクル」があるが、確実にモバイクの方が見た目やデザイン、機能性が上な感じがする。これはライバルどころかシェアを奪われちゃうかも?

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※ポロクルの自転車 モバイクとは異なりママチャリ風の外観&チェーンドライブ方式


肝心の利用料金は地下鉄やバスを踏まえた価格帯にするとのこと。札幌は観光客(外国人含む)も多いので、そういった需要に対しても(他の海外で展開している実績とスマートフォンによるシステムの)モバイクは有利に働きそうだ。

2017年07月16日

北海道開発局 自転車観光用の広域ルート5つを決定

読売オンラインに載っていた記事で面白いものがあったので紹介。

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タイトルにもあるように北海道開発局の検討委員会で北海道における観光サイクリング用のモデルルートを決定したというもの。近年、世界的に高まりつつあるサイクリングによる観光、「サイクルツーリズム」を北海道でも推進しようと北海道総合開発計画が平成28年3月に閣議決定。平成29年2月には「北海道のサイクルツーリズム推進に向けた検討委員会」が北海道開発局で初足した。

これまでに3回検討委員会が実施され今夏に実施するモデルルートが整理された。それが上の絵の5つのルートで道北地方の「きた北海道ルート」、道北から道央にかけての「石狩川流域圏ルート」、北の国からで有名な富良野を中心とした「富良野・占冠ルート」、道南の帯広を主体した「トプカチ400」、道東の「阿寒・摩周・釧路湿原ルート」の全5ルートとなる。

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この後は実際にルートの試行を行い、ルート付近での受け入れ環境の改善、情報提供、自転車走行環境の改善、持続性を持たせるための体制・役割分担などを行うとしている。なお、管理人が知る限りでは富良野エリアではサイクリングロードではないものの、道道の左端に自転車が走るというペイントを行いドライバーへの注意喚起やルートそのものを示すような取り組みが既に行われている。

河川敷の走行空間を使う「石狩川流域圏ルート」以外は既存の道道をメインとするためちょっと初心者向けではないのだが、この手の長距離サイクリングを行う人は中級〜上級者がほとんどのためまぁ問題はないだろう。サイクリングによる観光開発、上手くいけば降雪期以外の新たな観光資源ともなりえる潜在能力を秘めているためこの機になんとかものになってほしい。

2017年06月22日

自転車旅をしてみたい都道府県、1位は北海道。その一方で問題も...

マイナビが運営する「マイナビニュース」で面白い記事が載っていた。内容はというとマイナビニュースの会員向けアンケートで「自転車旅行してみたい都道府県は?」と聞いてみたところ、なんと北海道が他の都道府県を大きく突き放して第1位となっている点だ。以下、順位を転載。

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Q.自転車旅をしてみたい都道府県を教えてください(複数回答可)
1位「北海道」 44.7%
2位「沖縄県」 11.2%
3位「愛媛県」 9.4%
4位「東京都」 5.4%
4位「広島県」 5.4%
4位「香川県」 5.4%
4位「高知県」 5.4%
8位「京都府」 4.8%
9位「徳島県」 4.5%
10位「長野県」 4.2%
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個人的にはサイクリストの聖地とされる「しまなみ海道」がある愛媛県あたりが1位に来るのではと思っていたのだが、嬉しいカタチで裏切られた。その得票数は半分近くで圧倒的第1位。その北海道に投票した人の意見は次のようになっている。

-----------------------------------------------------------------
・「自転車旅のテレビで見て、行ってみたいと思いました。とにかく自然を満喫したい」(39歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「広くてまっすぐな道を思い切り自転車で走りまわりながら観光してまわりたいです」(58歳女性/埼玉県/医療用機器・医療関連/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「広い高原が多そうなので、大自然の中がすごく気持ち良さそうだから」(28歳女性/茨城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「北海道の富良野市に行って、『北の国から』の舞台となった地を走ってみたいです」(49歳男性/富山県/その他/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「夏休みに温泉やグルメも兼ねて、北海道の雄大な景色を満喫しながら自転車で旅してみたいです」(50歳女性/福島県/サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「涼しい、広くてまっすぐな道がたくさんあるし、自然を感じられるから」(32歳女性/千葉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
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一般的な北海道のイメージである「車が少ない」、「道が広い」、「涼しい」、「景色が良い」、「食べ物が美味しい」などが主な内容だが、北の国から舞台となった「富良野市」、「自転車旅のテレビ」などこれ以外にもその理由としてあり、北海道のサイクリングが魅力的である理由がわかる結果となっている。

北海道の自治体では近年、サイクリングを観光源のひとつにしようと活動するところが増えてきている。管理人の知るところの近隣市町村では剣淵町、中川町、東川町、下川町などがこれに該当する。これら自治体ではスポーツタイプのレンタルサイクルを用意し、現地で気軽に借りれるようにしたり、市内の飲食店などにサイクルラックを設けたり、サイクリスト向けのライドイベントを企画したりと確実にサイクリングが盛り上がりつつある。
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※中川町観光協会のレンタルサイクル


特に町や観光協会などが運営するレンタルサイクルはかなり良心的なレンタル料金となっているので、利用しやすいと思おう。元々はインバウンド観光を見据えた長期的な観光資源の模索にあると思うのだが、今回のアンケート結果から国内需要としてもその潜在能力がありそうな感じがする。ただ、北海道のネックはその観光地までのアクセス距離。基本的に本州からの旅行客は、目的地までは飛行機がメインとなると思うが、手頃なLCCはほぼ新千歳空港のみに集中し、富良野や美瑛など今回取り上げた上川地方のアクセスに便利な旭川空港では国内LCCは未就航と、上川周辺やその上の地域では本州からのサイクリング観光客が来やすい環境とは言いづらい部分がある。函館市はちょっと例外で新幹線開業効果もあり函館空港にバニラエアが就航するなど北海道でのサイクリングが手頃な感じもするが、人気の西部地区は坂が多く電動アシスト自転車のレンタルサイクルがメインとなり、他の地域にあるスポーツタイプの自転車のレンタルサイクルは無いので持ち込みがメインとなるだろう。

マイナビニュースのアンケート結果から見えてきた北海道サイクリング観光の潜在能力。その高い人気と裏腹に国内線は新千歳空港と函館以外はLCCが未就航の状況下にあるなど、本州から観光客を呼び込む玄関口でボトルネックがあることがわかった。観光地となる自治体で環境を整えるはもちろんだが、より手頃なLCCを道内の各空港に就航させる必要があるなどまだまだ課題はありそうである。



ちなみに今回2位の沖縄県は、ピーチエアラインがサイクリングモデルコースを企画し、サイクリング観光を特集したページを設けている。飛行機を電車のように使い、離島であっても気軽に短時間で移動できるLCCは本州から潜在的なサイクリストを呼び込むことが出来るツールになるのではないかと予想している。

2017年06月13日

第0回(プレ大会) 東川町キトウシサイクリングに参加してみた その2

キトウシサイクリングのレビューの続き。天人峡温泉から折り返し忠別湖へ向かう。

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大きな橋を通りさきほどの暗めなトンネルへ。

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第0回(プレ大会) 東川町キトウシサイクリングに参加してみた その1

春先の3月の記事でも扱った東川町の「キトウシサイクリング」に参加してきた。当日は天気予報だと曇りの微妙な天気となり、家からの出発前まで雨も降ったりと決していい天気とは言えないコンディションだったがせっかく参加費も払ったし初の試みはどんなものかと気になっていた点もあったので意を決して出発。集合会場は東川町にある「キトウシ森林公園家族旅行村」というところで、スキー場の「キャンモアスキービレッジ」のとなりとえいばわかりやすいだろうか。会場まではそんなに遠くないため自宅から自走することにした。ルートは河川敷から東川町に入る方法と一般道路を使う2パターンを考えたが、河川敷では目的地までおおきく迂回して時間がかかるため一般道路を選択。平均25km/hで家からは50分程度で到着した。

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集合場所、キトウシ森林公園家族旅行村の管理棟。これが一番大きな建物でメイン会場はこの向かいの駐車場となっていた。

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2017年05月20日

北海道中川町でグラベルロードサイクリング

先日の北海道新聞(道北)の記事に面白いものが載っていた。最近流行りの「グラベルロード」を活用したサイクリングツアーやイベントの検討に関してである。

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まずはじめにグラベルロードについて簡単に説明すると、ロードバイクをベースにMTBのような性能をもたせた自転車のこと。「グラベル」という言葉は「砂利」や「砂利道」。モータースポーツ界では「非舗装路面」という意味もある。一般的なロードバイクよりも太い28Cから35C程度のオフロード用タイヤにドロップハンドル、アップライトなポジション、ディスクブレーキ、頑丈なフレーム設計が特徴でとにかくスピードを求めるロードバイクとは異なり、舗装路面はもちろんちょっとした悪路も乗れるゆる〜い感じの自転車といったところ。雪道でも乗れるファットバイクのようにここ数年で出てきた新ジャンルの自転車である(※コンセプト的にはかつてのランドナーに似ている)。

この手の自転車は現在、海外で人気となっており特にロードレースのイメージが強いヨーロッパのイタリアでも今までのスピードを競うイベントからグラベルロードを使った長い距離と景色を楽しむイベントにシフトしつつあるとのこと(サイクリストより)。こういった海外情勢を背景に、日本へ自転車観光に訪れる外国人観光客向けのオフロードツアーを検討するため、今回の視察となったのではないかと思われる。

視察を行なったのは北海道のサイクリングツアーの企画で有名な「サイクルフロンティア」の社長、石塚裕也さんと同社のイギリス人ガイドのデビッド・バーネットさん、元ロードレーサーで自転車製造や選手育成にかかわる三浦恭資さんの3人。結果的には中川町の山道は太鼓判で、景色の良さと雄大な自然が評価されたようだ。

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※中川町観光協会のFacebookページより


日本で既に自転車観光で有名となっている「しまなみ海道」は北海道経済産業局が発表している「平成27年度北海道における自転車利用環境に関する検討業務 」によれば自転車が好きな初心者やライト向けらしい。逆にこういったグラベルサイクリングは欧米のコアユーザー(上級者)などヘビーなサイクリスト向けのツアーのような感じがする。上級者となってくるとしまなみ海道のような指示されたレーンを走るよりも何もない大自然を自由に走りたいという(エキゾチックさを求める)嗜好があるらしく、プラスして北海道の景色や大自然を味わえる部分は魅力的なのかもしれない。もちろん途中で味わう食事も美味しいものが多いからさらに魅力は高そうである。

2017年05月17日

【イギリス・ロンドン】 自転車を故意にひいて重症 犯人は禁固刑

自転車レーンが整備され変貌を遂げたイギリス・ロンドンでショッキングな事件が発生した。タイトルにも書いたように自動車に故意にひかれ被害者は重症。犯人は禁固刑と4年半の自動車の運転禁止が命じられたというもの。

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参照元:BBCニュース


ただし、参照した記事をよく読んでいくとちょっと事情があることが判明。自動車にひかれる前に自転車側は自転車に乗りながら携帯電話を使用しており、自動車の犯人がこれを非難。口論となった末に自転車の人が自動車のドアミラーを蹴った。これに対する報復で自転車をひいたことになっている。このため一概に自動車のドライバーが悪いとは言えないのだが、さすがに鉄の塊である自動車で故意にひく行為は殺人に近いものがあり、看過できるものではない。

今回のケースでは自転車側にも非があったが、似たように口論となって自動車と喧嘩しても車の方から体当たりなど攻撃を受ければ自転車側はひとたまりもない。こういった「報復行為を起こす自動車のドライバーも居ることを念頭に置いて自転車に乗る必要がある」と感じさせられる事件であった。
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