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今日は行田市の名所「古代蓮の里」についての紹介だ。
行田市の天然記念物に指定されている古代蓮、通称「行田蓮」は通常の蓮とは違い、原始的な形をしていることから1400年〜3000年前に咲いていた蓮の種類だとされている。
ではなぜそんな太古の時代の蓮がここにあるのか、古代蓮の里の説明とともに行田市の蓮の歴史についても紐解いていこう。
古代蓮の里
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古代蓮の里は行田市の天然記念物でもあり市の花でもある蓮をシンボルとした公園だ。
施設内には蓮池をはじめ、古代蓮について詳しく知ることができる古代蓮会館や軽食がとれるうどん屋もあるぞ。
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この蓮池に咲いている蓮が「古代蓮」と呼ばれる理由についてだ。
今から2000年前、古代蓮の里一帯はたくさんの水生植物が茂る湿地帯だった。
そこにはもちろん蓮の花も咲いていて、いくつかの蓮の実は地中深く潜り長い眠りについたんだ。
時代は移り変わり昭和46年、市で新しい焼却場施設を建てるためにこの辺りでは建設工事を行っていた。
すると掘削によって水が溜まって池となり、数千年前に地中深く潜っていた蓮の実が奇跡的に目覚めたんだ。
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その3年後、蓮の研究家である豊清修教授は学生と共に蓮の実の採取を行い、日本アイソトープ協会に年代測定の調査を依頼した。
1度目の調査では思うような結果を得られなかったが、2度目の調査でこの蓮はおよそ1400年前のものだという結果を得ることができた。
しかし古代蓮そのものは考古学的には2500年〜3000年前のものとされている。
よって豊田教授はおおむね1400年〜3000年前のものだろうという結論に至ったということだ。
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ちなみに蓮の花が咲いている期間は1輪の花につきたった4日間ととても短い。
しかも午後にはほとんどの花がつぼみの状態に戻るので最適な鑑賞時間は午前7時〜9時の間。
早起きしないと美しい花が見れないということだ。
花弁が散ると花の中心部にある花托だけの状態になる。
一説によるとこの花托が蜂の巣に似ていることから「はちのす」が転じて「はす」と呼ばれるようになったとも言われている。
真ん中の文字はどこに行ったんだって話だがな・・・
古代蓮の里の売店では乾燥した花托が販売されており、ドライフラワーなどのインテリアに使うために買っていく人もいるようだ。
まとめ
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美しい花を咲かせたあとの蓮の地下茎は秋になると翌年の発芽に備えて栄養を蓄えて肥大化する。
それが皆が知っているレンコンだ。
だが蓮には観賞用の蓮と食用の蓮があるから注意が必要だぞ。
鉢植えや池などで栽培されている蓮のほとんどは観賞用だから腹が減ったからと言って潜って食ったりするなよ。
蓮のことについてさらに知りたいようであれば行田市の古代蓮会館に訪れるといい。
行くとしたら蓮の花の開花期である6月中旬から8月上旬だな。
行田市の名所の紹介はこれにて終了だ、さらば!