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ミス・ジャッジ

私にとっては、2本目の堂場瞬一作品になります。

ミス・ジャッジ (実業之日本社文庫)

新品価格
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(2011/6/23 12:42時点)


今回の舞台はメジャーリーグ。

レッドソックスに入団し、メジャーリーガーとしての
第一歩を踏み出そうとする技巧派投手
(カープOBの北別府投手を連想していました)と、
天才投手だったがケガですべてを失い、
現在はメジャーの審判を務める投手の大学時代の先輩。

この二人を軸にストーリーは展開します。


登場人物は架空ですが、チームや背景などは
実際のメジャーに即して描かれています。

通訳や代理人、そして審判など、裏方さんが
ちゃんと活躍する、ある意味リアルな作品でした。

ベンチ内でのチームメイトとの会話などが、
マンガ的なところもあって面白かったですね。


前に読んだ 『いつか白球は海へ』 (記事は→コチラ)が、
社会人野球を舞台にした青春野球小説だったのに対し、
今作は野球選手の光と影、といったテーマでしょうか?

置かれた立場や展開は違いますが、
主人公は自分の故障や不調に悩みを抱え、
先輩(ベテラン)は故障・そして過去に苦しんでいる、
など前作に似ている部分もあるように感じました。

結末が読者に想像させるように終わるところも
共通していましたね。


巻末の向井万起男さんの解説によると、
まだまだ多くの野球小説を書かれているようですので、
次の作品を楽しみに待ちたいと思います。

長編小説なんで、文庫なのに分厚くて
単価が高いのがちょっとツライですが ・・・ 落ち込み
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