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『イレギュラー』 三羽省吾

読了しました。

イレギュラー (角川文庫)

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ここのところ、都内へちょこちょこ出かけることが多くなったので、電車で本を読めたのがよかったですね。

しかし、今年は野球野球を題材とした作品が多く刊行されました。
ワールドカップの年だからといって、サッカーサッカーを題材にした小説が出る訳じゃないんですね。
まぁ、大会を見て、刺激されて作品を書くとなると、これから刊行されてくるのかもしれませんが。

作品名に使われている“イレギュラー ”とは、不規則な・変則的な、という意味です。

野球ではボールの軌道がグラウンド上の石なんかで変わったときに、イレギュラーバウンドという表現で使われることが多いのですが、この作品では登場人物たちのことを指して、本来の意味で使われているような気がします。

それくらい個性的で、野球に対してストイックさもなくて、開始当初は野球小説になるんだろうか、という印象でした。

ところが、ある出来事をきっかけに、ひと癖もふた癖もある登場人物達が野球への情熱を見せ始めます。
チームメイトしかり、応援する者しかり、取材する者しかり…アクの強い人物が多すぎて、正直誰が主人公なんだか迷うくらい。

それから、野球小説である反面、災害被災者の実情を描いた小説でもありました。
身近に被災経験者がいないので、知らないことばかりで、そういった意味でも勉強になった一冊でした。

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