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書籍『結界(上・下)』

自分が読んだのはKindle版ですが、
一気読みした小説です。

結界 上

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感想(0件)


結界 下

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(2023/3/15 15:38時点)
感想(0件)


刊行自体は昨年なのですが
実際に書かれたのは2017年だそうです。

それなのに、驚くほど現在の日本に
リンクする部分が多く驚かされました。

ほぼ「予言の書」みたいな感じでしたね。

たいへん大きな国際闘争、政治闘争が
予言めいた現実にリンクする
様々な事件で描かれる展開は圧巻。

悪役的な立ち位置の登場人物たちが
現実の人物を連想させるので、
頭の中で仮想と現実が混ざり合い
リアリティを増してくれます。

内容についての詳細は記載しませんが、
自分の中では和解までが本作の本番で、
残りの大きな話がエピローグだと
感じました。

そのエピローグ部分が駆け足に
感じられて、少々消化不良気味ですが。


本作のように政治家が登場する作品を
読むたびに思うのですが、
本作の登場人物の皆さんのように
気概のある政治家が現実にいないことが
残念でなりません。

こんな話をし始めると長くなりそうなので
サラッと書くに留めますが、
現国会は金儲けに熱心な方や
自己顕示欲にとりつかれた政治ばかりで、
国を運営する政治家さんがいない印象。

せめて本作を読んで、
自らの行為を恥じる気持ちを持ち、
改めて働いてくれることを
切に願ってしまいます。


ミステリーなのかな?
なんともジャンル分けが難しい作品で、
前述したように虚構と現実の境界が
曖昧になっちゃうとは思いますが、
引き込まれちゃうと思います。

荒唐無稽と投げ捨てる方も
いるとは思いますが、
私には楽しめる作品でした。

終わり方は好きじゃないですけどね。

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