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どうして巨人が負けたのか(その2)

私的敗因分析その2です。

アンチ巨人の私ですが、はやり強敵は
魅力的であって欲しいという思いがあり、
昨今の巨人に魅力を感じないため
(斎藤、桑田、槇原の3本柱の頃は
憎たらしくも魅力的だった)、
なんとかして欲しいなぁ、という
考えで分析しています。


今回のテーマは、

DH制に対する投手の耐性不足

です。

まぁ、これは巨人だけの問題に留まらず
セ・リーグのチーム全般に
当てはまる問題かもしれません。

まず、詳しくない方に説明しますと
セ・パのルールで一番大きく違うのが
このDH制です。

DHとは、designated hitterの略で、
和訳すると指名打者といいます。

細かいルールはありますが、
まぁざっくり言えば投手に代わって
打つ選手のことを指します。

守備が下手くそだけど打つのが上手い選手、
スタメン選手に守備は劣るけど長打力は
スタメン以上に持っている選手、
あるいは特定の投手を得意とする
相性の良い選手、などをDHとして
起用できます。

多くの球団で、長打力のある外国人選手が
DHを務めて、中軸を打つことが多いです。

DH制のないセ・リーグなどでは
下位打線に投手に打席が回ってくると、
ランナーがいればバントで送ったり
しますが、基本的に打撃に期待できないので、
相手投手からすればちょっと息を抜ける
場面になります。

高校時代まではエースで4番という
投手が多いこともあって
中には打撃に優れた投手もいますが、
基本的に打撃練習に時間を割けないので
野手に比べて総じて打力は劣るからです。

という訳で、セ・リーグの先発投手は
1/9の割合、もしくは打てない野手がいたら
2/9という割合で、アウトを取りやすい
打者と対戦できます。

一方パ・リーグでは、DH制があるので
相手打線に切れ目がありません。
打てない野手がいても1/9の確率です。

打てない野手と書いているのは
多くの場合守りの要の捕手なのですが、
例えば西武の森捕手は首位打者を獲得する
打撃力があるので、打線に穴がありません。

この相手打線の差が、投手の集中力の
鍛錬に影響があるのではないかと
思うわけです。


原監督がセ・リーグもDH制にしないと
勝てない、みたいな提言をしたとの
記事を先日見かけました。

一理あるとは思いますが、
DH制のないセ・リーグには投手のところで
代打を使うという作戦があって、
「代打の神様」と呼ばれる代打で
存在感を示してくれる、試合の流れを
一打で変えられる可能性を持った
野手がこれまで何人もいました。

この「代打の神様」と呼ばれた選手が、
DH制を実施以降のパ・リーグには
ほとんどいません。

単年で代打成績が優秀な選手はいても、
継続して切り札になる選手は、
セ・リーグの方が圧倒的に多いのです。

代打しかり、それに伴う投手交代しかり、
こうした試合の流れを見極める作戦面は
セ・リーグのベンチワークの方が
優れているのではないかと思います。

応援するファン心理としても、
代打作戦が成功すると非常に
盛り上がります。


ルールに差があるのは仕方がないので、
どうカバーするのか、という話ですが、
結局経験するしかないとは思います。

幸い、今は交流戦という他リーグ交流が
実施されているので、
そこで先発投手がどう思うかでしょうね。

セ・リーグの投手はDH制を
気が抜けなくて嫌だなぁ、って考えて、
パ・リーグの投手は、DHがなくて
ちょっと楽だし、普段しない打撃も
楽しいなぁ、なんて考えていたら、
それだけでパ・リーグの投手の方が
精神的な優位に立っちゃいます。

9人トータルの打線を相手にすると
考えないで、1イニング3人を
相手にするくらいのつもりがいいのかも。

9人トータルでの攻略は、
捕手任せでもいいと思うんです。


なお、この耐性不足はあくまでも
先発投手に当てはまるもので、
端から短いイニングで活躍する
中継ぎ投手には当てはまりません。

リリーフ陣がしっかりした球団ならば、
先発は全力で行ってもらって、
早めにリリーフ勝負に持ち込む作戦も
短期決戦ならアリです。


前回の巨人の大物好きにも関係ありますが、
先発投手のFA移籍について、セ→パよりも
パ→セのパターンの方が多いような気がするのも
一因ではないでしょうか?

パ・リーグからセ・リーグに来ることで
楽なピッチングに終止してしまい、
経験を伝えたりできていない気が…

メジャーリーグのように移籍することが
珍しいことではなくなれば
こうした問題も薄れるとは思うのですが、
NPBという組織よりも各球団の方が
発言力が強い現状では、
親会社の資金力の差が埋められないので、
実際問題として難しそう。

メジャーのような強い組織づくりをして、
放送権などをリーグで一括管理することが
喫緊の課題なのかもしれませんね。

逆指名がなくなったドラフトで
戦力の均等化はずいぶん進みましたが、
FAや外国人選手との契約に関しては
完全に資金力の差が出ちゃっているように
見受けられますので。

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