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『采配』 落合博満著

図書館に行って、ふらふら近づいた
野球コーナーで見つけた落合前中日監督の
著書になります。

采配 [ 落合博満 ]

価格:1,575円
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感想(124件)


球団史上稀に見る好成績を残しながら、
球団フロントやマスコミに嫌われて
監督を追われたイメージがありますが、
高木監督のワンマンぶり、チームの低迷を思うに
名古屋では復帰論でも渦巻いてるんじゃないかと
思ったりして借りてきました。

日本シリーズにおける山井投手の完全試合目前での
交代劇など、その采配には賛否両論ありましたが、
筋の通った理論を感じました。


ダイヤモンド社刊ということで、
それらがビジネスとの共通項として
書かれていますが、
正直ビジネス云々は余計だったような。

読んだ人が感じ取ればいいことであって、
わざとらしく落合さんに語らせなくてもいいのに…
という個人的感想。


さて、話を高木竜に戻しましょう。

昨年は権藤コーチとの確執、
先日は井端選手との口論が記事になっていました。

かつてのプロ野球はエースで4番の
お山の大将ばかりが集まっていた
集団だったと落合さんが書いていますが、
高木監督はまさしくそういったタイプの
旧来の野球選手なのだと思います。

自分が何でもできたから、
できない選手、分からない選手、
意見の違うコーチなどのことを
理解できない・しようとしない。


落合さんは、頂点も極めましたが、
高校や大学野球部の途中退部など
珍しいくらい挫折も経験しています。

そのあたりが、希有な采配術を
生んでいるようです。

自分の分からないことは
人に任せちゃう。

選手は球団と個人契約している
事業主なのだから、
自主性を重んじる。

そのかわり、責任は背負い込み、
マスコミや外部圧力からの
防波堤として矢面に立つ。

やってきたことは非常にシンプルですが、
その徹底ぶりにブレがなかった。

それは一か八かの勝負ではなく、
徹底的な逆算の積み重ねの采配で、
だからこそ勝てたのでしょう。


同じ人物ではないので、
同じ采配をする必要はないとは思いますが、
若年層の野球環境の違いや気質の違い、
そしてプロ野球界の環境の変化
(分業制やFA、統一球の導入など)。

高木監督は、そういったことを
少しでも理解しようとする努力が
必要ではないでしょうか?

交流戦に入って、
一時の最悪な状況は脱したようですが、
新戦力の外人頼り&ベテラン頼りは
昨年からの課題のハズなのに相変わらず。

若手の底上げもなく、
期待の若手だったはずの浅尾選手などは
権藤コーチの静止を振り切って
壊してしまった印象です。

年齢も年齢なので、場つなぎの監督なのは
理解できますが、チームをボロボロにして
引き継ぐのはどうかと…

現状だと、次の監督の苦労が目に見えます。


その点、同じ場つなぎ監督のように
阪神・楽天の監督をしたノムさんは、
後任監督が楽をできる選手育成を
していたような気がします。

ヤクルト時代から、野村再生工場
なんて言われて移籍してきたベテラン選手の
再生で手腕を発揮していましたが、
若手育成もお上手でした。

阪神も楽天も、リーグのお荷物球団だったのに
どちらも現在は戦えるチームになっています。


まぁ、正直言って高木監督には
指導者としては何も期待できないと
思ってますけどね。

12球団を見渡しても、こんなに期待感を
持てない監督はいない気がするんです。

…中畑監督もあんまり期待できないけど、
若手の底上げと補強、ベテランの頑張りと
上位をうかがえる条件が今は揃っていますので。

就任時期が悪かったのかもしれませんが、
なにより権藤コーチの解任が致命的でした。

野手出身監督の暴走を食い止める
防波堤を自ら決壊させたのですから…


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