2011年05月31日
グイン・サーガ・ワールド1
2ヶ月前に刊行予告の記事(リンクは→コチラ)を
アップしていましたが、
栗本先生の逝去からちょうど2年になる今月、
新シリーズ『グイン・サーガ・ワールド』の刊行が
開始されました。
表紙カバーのない雑誌風の装丁なんだけど、
サイズは文庫サイズですし、
ハヤカワ文庫JAのナンバリングも
なされている珍しいスタイルですね。
栗本先生の死後発見された未完成の遺稿に、
3人の作家さんの手による外伝と、
ご主人である今岡さんのエッセイが収録されています。
外伝ですが、ビックリするほど違和感なく読めました。
逆に連載なので、導入部だけで終わってしまい、
続きを読みたい、というストレスを感じました。
あと、イラストが入っていないのが残念でしたね。
三者三様のイラストレーターさんでいいと
思うのですが、1枚ずつくらいは
入れて欲しかったかな、と思います。
ちなみに、違和感なく読めた理由
それは栗本先生が世界を創造していた、
ということに他なりません。
世界がある、世界観ができあがっている、
という前提があるから、誰が書いても違和感が
ないのだろうと思います。
小説でこうした展開を見せる作品に
お目にかかったことがないので、
とても新鮮に感じました。
複数の作家さんが描いている作品と言えば、
同じ早川書房のハヤカワ文庫SFで刊行されている
『宇宙英雄ペリー・ローダン』シリーズがありますが、
あれは純粋なスペースオペラなので、
何が出てきてもOKっぽく、設定上の
縛りとかはないんじゃないかって思います。
実際に起こったことを脚色したりする歴史小説も、
世界や史実がちゃんとありますからね。
ちなみにマンガの世界では、こうした世界観を
各プロダクションが管理していることが多いです。
手塚先生の手塚プロ、石ノ森先生の石森プロ、
藤子先生の藤子プロ、赤塚先生はフジオ・プロなど
大物作家さんの没後は、こうしたプロダクションが
版権管理をしています。
そこで栗本先生なのですが、
天狼プロダクションが存在しています。
正直言って、小説家でこうしたプロダクション制を
導入している方を、私は他に存じ上げません。
先見性があるのか、世界構築を複数の人間が
補うためなのかはわかりませんが、
この天狼プロの存在が、作品クオリティや
世界観の統一に重要な役割を果たしているのだと
思います。
次巻は、今回掲載の3本の続きなのか、
それとも新たな外伝シリーズがスタートするのか?
楽しみに待ちたいと思います。
アップしていましたが、
栗本先生の逝去からちょうど2年になる今月、
新シリーズ『グイン・サーガ・ワールド』の刊行が
開始されました。
新品価格 |
表紙カバーのない雑誌風の装丁なんだけど、
サイズは文庫サイズですし、
ハヤカワ文庫JAのナンバリングも
なされている珍しいスタイルですね。
栗本先生の死後発見された未完成の遺稿に、
3人の作家さんの手による外伝と、
ご主人である今岡さんのエッセイが収録されています。
外伝ですが、ビックリするほど違和感なく読めました。
逆に連載なので、導入部だけで終わってしまい、
続きを読みたい、というストレスを感じました。
あと、イラストが入っていないのが残念でしたね。
三者三様のイラストレーターさんでいいと
思うのですが、1枚ずつくらいは
入れて欲しかったかな、と思います。
ちなみに、違和感なく読めた理由
それは栗本先生が世界を創造していた、
ということに他なりません。
世界がある、世界観ができあがっている、
という前提があるから、誰が書いても違和感が
ないのだろうと思います。
小説でこうした展開を見せる作品に
お目にかかったことがないので、
とても新鮮に感じました。
複数の作家さんが描いている作品と言えば、
同じ早川書房のハヤカワ文庫SFで刊行されている
『宇宙英雄ペリー・ローダン』シリーズがありますが、
あれは純粋なスペースオペラなので、
何が出てきてもOKっぽく、設定上の
縛りとかはないんじゃないかって思います。
実際に起こったことを脚色したりする歴史小説も、
世界や史実がちゃんとありますからね。
ちなみにマンガの世界では、こうした世界観を
各プロダクションが管理していることが多いです。
手塚先生の手塚プロ、石ノ森先生の石森プロ、
藤子先生の藤子プロ、赤塚先生はフジオ・プロなど
大物作家さんの没後は、こうしたプロダクションが
版権管理をしています。
そこで栗本先生なのですが、
天狼プロダクションが存在しています。
正直言って、小説家でこうしたプロダクション制を
導入している方を、私は他に存じ上げません。
先見性があるのか、世界構築を複数の人間が
補うためなのかはわかりませんが、
この天狼プロの存在が、作品クオリティや
世界観の統一に重要な役割を果たしているのだと
思います。
次巻は、今回掲載の3本の続きなのか、
それとも新たな外伝シリーズがスタートするのか?
楽しみに待ちたいと思います。
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