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ジャックと豆の木

帰省時におじいちゃんに買っていただいた
幼児用雑誌の中の読み物が『ジャックと豆の木』でした。

娘が「読んで、読んで」というので、
読んであげたのですが、
何か違和感を感じます。

「もう一回」とせがむので読んでみると、
その違和感の正体がわかりました。

それは、何の教訓にもなっていないこと、でした。


もちろん幼児雑誌のページ数や文字数で
ダイジェスト的な内容になっているのはわかるんです。

それでも腑に落ちない点が多数あります。

例えば、豆の木を上ったところに住む大男ですが、
“おそろしいかおをした” とあります。

この表現だと、顔が怖いだけ、なのですが、
ジャックに金貨を盗まれ、金の卵を産むニワトリを盗まれ、
歌う竪琴を盗まれ、ジャックを見つけて追いかけたら、
木を切られて転落死してしまいます。
(さすがに幼児誌なので死んだとは書かれていませんが)

大男の残した宝物で、
ジャックと母親は幸せに暮らしました、
ってかなり盗人猛々しくないですか?


もう一篇、そんなエピソードを紹介します。

『ブレーメンの音楽隊』というお話です。

我が家にある蔵書では、
そもそもブレーメンに行かないし、
ほとんど音楽にも関係ないんですが、
それはひとまず目を瞑ります。

問題はストーリー後半に登場する“泥棒” です。

何が問題かって?
それは、バックボーンがないからです。

我が家にある複数の本では、
ただ単に家で食事をしているいかつい男達です。

でも、家が登場した時点から
“それはどろぼうたちのいえでした。”
と断定しちゃいます。

そうして動物たちに脅かされ、家を明け渡し、
そこで仲良く暮らしました、って
ストーリーは終わります。

私からしたら、強盗しているのは
ロバたち動物の方だと思えるんですけど・・・落ち込み


いずれの作品も、直訳した原典を
読んだことはありませんので、
本来はどんなに悪い人たちなのかが
描かれているのかもしれません。

ただ、子供向けになると、
何の教訓にもならないような
気がするんですが・・・
あえて言うなら、弱肉強食

それは、小さな子供に教えなくていいです!


それに比べて、日本の昔話はよくできていて、
意地悪なジイさんや、村人に迷惑をかける鬼など、
酷い目に遭う側の人物像がハッキリしています。

そのおかげで、正直者が得をしたり、
勧善懲悪のストーリーだったりと、
子供たちの教訓になる気がするんですよね。


『マッチ売りの少女』も可哀相なだけの
お話だと思いますし…

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