<橋爪門>はしずめもん
立派です。ここは二の丸の正門です。手前の説明板には『高麗門型式の「一の門」、石垣と二重塀で囲われた「枡形」、櫓門型式の「二の門」からなる枡形門で、枡形は城内最大の規模ほ誇ります』と記されています。
金沢城に天守はありませんでした。正確に言うと、前田利家の時代に5重6階の天守が築かれましたが、落雷が原因で焼失。以後は再建されませんでした。本丸に代わって政治の中枢を担ったのが二の丸。御殿が造営され(1631年)、この時に橋爪門も造られました。いわば藩政の中心地へ至る最後の門ということになります。二の丸は1808年に焼失してしまいますが、翌年には再建。現在の橋爪門はその時の姿を忠実に復元したものです。
<一の門>
高麗門型式の一の門
<枡形>
一の門を通過すれば壁に囲まれた方形の区画
<二の門>
重厚な櫓門型式の二の門
金沢城で特に重要な役割を担ったここ橋爪門、そして石川門と河北門を金沢城三御門と呼びます。石川門は江戸時代のものが現存し、国の重要文化財に指定されているのに対し、橋爪門と河北門は復元です。ただ、史実に沿った復元となるよう研究を重ねて整備されたものです。
<橋爪門続櫓>はしづめもんつづきやぐら
この付近だと、どうしてもこの櫓が目立ちますよね。ただ、門そのものもじっくり見る価値があります。
<1808年頃の雰囲気>
金沢城のなごりを後世に伝えるべく、専門家の英知と職人の技がつぎ込まれた城門の姿です。
■訪問:金沢城橋爪門
(金沢城公園内)
[石川県金沢市丸の内]
お城巡りランキング
■参考及び抜粋
・現地説明板(金沢市)
・Wikipedia:2023/11/19
・金沢城公園HP
https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/hashizume-gate/
タグ:石川