<石垣に大きな穴>
なんだあれ?
下調べなしで訪問してたるので正直驚きました。
<レンガ造り>
よく見ればレンガ造り。これはかつて金沢城跡に旧陸軍が駐屯した時のなごりです。トンネルは弾薬庫の通路でした。
<説明板>
明治から大正期に作られてと記されています
石垣が崩れかけていたり、草木に埋もれているのは見慣れていますが、人工的で大きな穴というのはかなり不自然な光景。加賀百万石の城跡になんてことを!城好きの目には、ちょっと痛々しく映りますね。
金沢城に限らず、日本にあった城の大半は、明治以降は廃城処分、または陸軍所轄となって再利用となりました。当時は城を文化遺産として残すより、優先しなくてはならないことがあったのでしょう。これは仕方ないことですね。
<明治以降の城の運命>
軍の施設を造るために、土塁は削られ、石垣は取り除かれ、堀は埋め立てられる。そういう城跡をたくさんみてきました。石垣に空いた巨大な穴は、見慣れない光景ではありますが、それと同じですね。いや、見方を変えれば、明治以降の城の運命を、今に伝える貴重な遺産なのかもしれませんね。
■訪問:金沢城戌亥櫓付近
(金沢城公園内)
[石川県金沢市丸の内]
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■参考
現地説明板
「レンガ造りのトンネル」
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