<鉄砲狭間>
ここはいわゆる枡形門の内部です。鉄砲用の狭間が設けられています。門に迫ってくる外敵を、内側から狙い討ちするための仕掛けですね。決して珍しい構造ではありません。
ただよく見ると
<狭間の構造>
穴が開いていないのかぁ
向こう側が見えません。城壁の狭間と言えば穴が開いているものが多いですよね。ここは櫓など建物内部で見かける狭間と同じで、蓋がされているようです。外からはどんな風に見えるのですかね?
<石川門>
あれ?狭間はどこたろう?
石川門を外側から見るとこんな感じです。ちょっと変わった城壁ですね。よく見かける土壁を漆喰で仕上げた壁ではなく、なまこ壁。平らな瓦を、壁に貼り付けて仕上げています。
瓦が並べて貼ってある…
<海鼠壁>なまこかべ
もうお察しと思われますが、いざという時は、この平瓦を内側から割り、狭間の穴とします。ただ、ここまで整然と並んでいると、どの瓦が狭間の蓋となっているのか見分けがつきませんね。
ここ石川門に限らず、なまこ壁は金沢城のあちこちで見ることができます。あくまで防火・防水などが主な目的だったと思われますが、どこに「隠し狭間」が仕組まれているのか分かりにくいという恐ろしい仕掛けになっています。
<石川櫓>
なまこ壁だらけ…どこから狙われるのか分かりませんね
以上です。
金沢城石川門の追記でした。
■訪問:金沢城石川門
(金沢城公園内)
[石川県金沢市丸の内]
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