アフィリエイト広告を利用しています

2022年03月16日

街なかの石垣石(浜松町)赤穂藩森家上屋敷跡

今回は港区浜松町のビルの谷間で味わえる石垣石の話です。
<石垣石>
Akohan-Morike-Yashiki-Stone-Wall-Restore.JPG
こちらです

<プラザ神明>
Akohan-Morike-Yashiki-Plaza-Shinmei.JPG
場所は浜松町1丁目のプラザ神明。敷地の南側の路地沿いに、この地で出土した石が並んでいます。

<説明板>
Akohan-Morike-Yashiki-Explanation.JPG
石だけだと素通りしてしまいそうですが、ちゃんと説明板が設置され、港区教育委員会さんによる詳細説明が記されています。

少し抜粋させて頂きます
『プラザ神明のあるこの地は江戸時代、播磨国(現・兵庫県)赤穂藩森家の上屋敷でした。
北隣には旗本屋敷が構えられていましたが、赤穂藩はこの隣地との堺に構築した境堀の護岸として石垣を設けました。また、江戸湾側にも石垣を組み、護岸としました。』


ここは赤穂藩主の屋敷だったわけですね。赤穂藩といえば、思い浮かぶのは浅野家。ただ、赤穂をもっとも長く治めたのは森家なのです。浅野家が当主の刃傷事件で改易となったあと、赤穂は幕領を経たのち永井家が藩主として入り、続いて森家が治めることとなりました。

森家は遡れば織田信長家臣の森可成(蘭丸のお父さんですね)にたどりつく家柄です。18万石を領した時期もありました。一度改易となっており、赤穂藩での石高は2万石だったそうです。約165年間、明治の廃藩置県まで、赤穂藩主は森家代々が務めています

Akohan-Morike-Yashiki-Architectural-Stone.JPG
そのなごりということですね。説明文からまた抜粋させて頂くと『石垣に用いられた石材の大半は安山岩で、積み直しが確認された所もありましたが、江戸時代前半の構築当初の姿をよく留めています。ここに用いられている石垣石は、主に堺堀に使われていたものです。』とのこと。

<説明板の地図>
Akohan-Morike-Yashiki-Old-Map.JPG
赤字で赤穂藩森家上屋敷跡と記されいます。古地図の文字だと森山城守。官位からして12代藩主の森忠興ですかね(?)。北側が旗本屋敷で、その境に堀が設けられ、護岸として石垣が組まれた。分かりやすい説明板で助かります。


<プラザ神明の北側>
Akohan-Morike-Yashiki-Border.JPG
地図から推定するとここが旗本屋敷との境でしょうか?堀が埋められ暗渠となった?

自転車置場や車止めの雰囲気がいかにも暗渠らしいのですが、ちょっと違うようです。

ということで
赤穂藩森家上屋敷跡を訪ねて、出土した石垣石を見たというシンプルな訪問記でした。拙ブログにお付き合い頂き、ありがとうございます。

<石垣石>
Akohan-Yashiki-Restoration-Stone-Wall.JPG
展示物ではなくいまも現役の石垣石です

■訪問
赤穂藩森家上屋敷跡

(出土の石垣石)
[東京都港区浜松町]1丁目

■参考及び抜粋
・Wikipedia:2022/3/16
・現地説明板
(港区教育委員会)



お城巡りランキング
タグ:23区
この記事へのコメント
らっこぷかぷかさん
職場から比較的近いので訪問してみました。なかなか遠くに行けないので、生活圏内で楽しめそうなことを深掘りしていますw
拙ブログに訪問頂きありがとうございました。
Posted by Isuke at 2023年07月15日 16:01
丁寧なご紹介ありがとうございます!
なかなかTokyoに行けないので
写真つきのご紹介嬉しくありがたく感じています。
Posted by らっこぷかぷか at 2023年07月15日 08:15
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11311424
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 真田の城 上州沼田城
  3. 3. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  4. 4. 高遠城のなごり
  5. 5. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  6. 6. 矢之門から帯曲輪へ(白河市)小峰城
  7. 7. 小峯御鐘ノ台大堀切のなごり(小田原城)
  8. 8. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  9. 9. 金沢城のなごり
  10. 10. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  11. 11. 暗渠と城跡34 渋取川と蓮上院土塁(小田原市)
  12. 12. 高天神城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)