<お城坂枝垂れ桜>
春はさぞ見事なんだろうな
私の訪問は11月です。紅葉すら終わりを迎えて、あとは冬を待つのみ。そんな時季の桜ですから寂しくも映りますが、多少事情を知っていると、まんざら悪い光景ではありませんでした。
桜は春
それは当たり前ですが、葉が青々とした新緑の時期も魅力的ということもけっこう知れ渡っていますね。実はそのころ、既に来年咲くための蕾も作られています。やがて秋になって葉を落とすと、越冬のために蕾を芽で包み込み、春が来るのを待ちます。芽が冬に大きくなることはなく、気温の変化を感じとって活動を再開します。
つまり
この景色は既に準備の整った状態ということ。そして、冬を感じなければ春に花は咲きません。
そう思うと、咲き誇っている時とは別の、格好良さのようなものを感じたりしませんかね?樹齢は350年から500年と推定されています。ずっとずっと、冬を感じては春の花を咲かせてきたわけです。
ということで
三春城近くの坂道で晩秋の桜にしばし足を止めたというお話でした。
<お城坂>
三春城跡へと至る坂道
<城側から見た桜>
<下から見上げた桜>
こちら側は私有地と思われます。咲き誇っている時も配慮が必要ですね。
■訪問:お城坂枝垂れ桜
( 浪岡邸の桜 )
[福島県三春町字南町]
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