今回は旧街道沿いの分岐点に立てられた道標の話です。
<道標>みちしるべ
こちらは北区の宝幢寺の前に設置されている道標
<正面>
正面に「南 江戸道」と刻まれています
両側面にも文字が刻まれていますが、ちょっと確認するのが難しい状況です。特に向かって左側は厳しい
<以前>
私が初めて訪問した時はこの状態でした。柵も覆堂もありません。ただ、これだと手で直接触れたり、あるいは人が誤ってぶつかるなんてこともあり得ますね。
<現在>
歴史を刻んだ貴重な文化財です。保護するため、いまのような状態となったのでしょう。
ということで
無理やりのぞきこまないで、北区教育委員会さんによる文化財説明板を参考にさせて頂きます
<説明板>
とても丁寧な説明がなされています。刻まれている文字については以下の通りです。
東 川口善光寺道 日光岩槻道
西 西国富士道 板橋道
南 江戸道
なるほど。丁字路に立つ道標だったわけですね。主要な町の名が記されていますので、これなら方向音痴の私でも選ぶべき道を間違えないような気がしました。南へ行けば江戸へ向かう、西は板橋方面ですから中山道方面へ向かうことになります。そして東は日光御成道へと繋がる道。ここからすぐ近くの岩淵宿を経由して荒川を渡り、川口宿などを経て日光街道に出る道です。
日光御成道は将軍が徳川家康を祀った日光東照宮を参詣するための街道ですが、普段は庶民を含めた多くの人の往来があった道です。各々の事情で道を選ぶ人たち。どのような思いで道標を見つめたのでしょうね。
ということで
道と道が出会う重要な場所の道標のご紹介でした。
<宝幢院> ほうどういん
<宝幢院前の道標>
■訪問:
宝幢院前の道標
[東京都北区赤羽]3丁目
■参考及び出典
・現地説明板
(北区教育委員会)
・北区飛鳥山博物館ホームページ
https://www.city.kita.tokyo.jp/hakubutsukan/rekishi/fureru/bunkazai/akabane/michishirube.html
2021年07月07日
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