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2017年02月25日

暗渠と城跡3 烏山城のなごり

都内にもあるつわものどもが夢の跡。今回は烏山の城跡の比定地です。

烏山城といえば、栃木県北部にある那須氏の居城が有名ですね。行ってみたいですがそれはそれとして、今回の訪問は世田谷区。最寄駅でいうと千歳烏山駅になります。

■千歳烏山■
若い頃に慣れ親しんだ京王線。チトカラなんて呼んでましたが、今でもそんな言い方するのでしょうか?懐かしい駅の改札を、久しぶりに通過しました。

お目当ての城跡には諸説ありますが、私は世田谷城の支城的な役割だったという説を前提に、ならば行ってみようと気になりました。世田谷城といえば名族・吉良氏。この付近も勢力の範囲だったのでしょうか・・・

<烏山神社>
烏山
静寂に包まれた境内。いい雰囲気です。そのむかし、烏山村の鎮守だったとか。古い歴史の神社です。

さて、城のなごりは・・・
残念ながら堀や土塁の類は見当たりません。

そもそも地形が平坦で、要害の地とは言い難い。

ただ、『烏山川沿いの低湿地に面した微高地に築かれた城』とされています。ならば、あとはその僅かな地の利を感じるだけですね。

ということで、烏山城の推定地である神社を後にして、周辺を見て歩くことにしました。その結果として、多少の微高地であることは肌で感じることができました。ただあまりにも開発されていて「城のなごり」を楽しむというレベルには達しません。まぁここは東京都世田谷区ですから・・・仕方ありませんね。

■暗渠と城跡■
<川のなごり>
烏山
近くで川跡を確認できたことだけは収穫です。

これが川跡?

はい。暗渠です。

暗渠(あんきょ)とは、地下に埋設された川のこと。これに気付くアンテナがあると、都市化の波に飲みこまれた城巡りが一味違ってきます。かつての城跡付近で、かつての天然の川を想像してみる。感じてみると言った方が適切ですかね。

烏山の城跡訪問は、今も残る多少の高低差を実感し、かつての川を暗渠で知った。そんな結果となりました。収穫はこの程度ですが、満足な訪問となりました。

■訪問:烏山城
(烏山神社)
[東京都世田谷区南烏山]


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posted by Isuke at 20:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 暗渠と城跡
この記事へのコメント
推定地は「烏山神社付近の微高地」という情報だけで訪問しましたが、違うということですね。残念ですw とにかく平坦なため、低い場所を探しながら歩き回ったと記憶しています。
拙ブログに訪問頂きありがとうございました。
Posted by Isuke at 2024年07月06日 08:38
我が地元にようこそ!
と言っても7年前ね...💦

我等が毎日愛する烏山神社は残念ながら城跡ではありません、と烏山図書館の資料でバッサリ。夢をぶち壊す現実は化粧品メーカーの敷地が城跡です。多摩西部の敵が世田谷城に攻め入る時にどんなルートを採るかを考えると一目瞭然。湿地帯を避けたがる騎馬隊はどうしても現・北沢川と烏山川に挟まれた空間を移動せざるを得ません(芦花公園駅から環八にかけて)。暗渠状態の烏山川周辺が当時どの程度のジャングルだったかわかりませんが、化粧品工場の南の低湿地帯は天然の要害が成立して、防御/迎撃ラインは北側で専念するという運用が推測されるそうです。

戦国初期までの中世の城は好きですよ。鉄砲が無かった時代、どれだけ敵に嫌がらせできるか、工夫がいっぱいで面白いです。
Posted by at 2024年07月05日 22:33
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