その前に、もう一度中館(伊佐城跡)付近の五行川
<五行川>
東の彼方には筑波山。ここ筑西市の名の由来ですね。
下館・中館・上館は全てこの川の西岸に位置します。川の別名は勤行川(ごんぎょうがわ)。伊達藩が伊佐城を調査した時の記録では勤行川と記されているそうです。
さて
ちょっと歩き疲れたので電車を利用することにしました。
<真岡鐵道>
下館駅(茨城県)と茂木駅(栃木県)を結ぶ第三セクターの鉄道。土日祝日にはSLが1日1往復運行します。私は普通の電車にて移動です。
<ひぐち駅>
無人駅です。次の城の住所だと、ここが最寄駅と勘違いしそうになりますが、最寄りはこの次です。
<久下田駅>
到着しました。改札がありますが、今はここも無人駅ですので車内で清算します。
<久下田>
久下田(くげた)というのは栃木県の地名になります。この駅はちょうど県境にあり、西(駅舎正面)は栃木県、東側は線路を越えてすぐに茨城県になります。
形としては「茨城にある久下田城」を目指すことになります。ちょっと紛らわしいですね。ただまぁ、東京ディズニーランドを目指して千葉県に行く人はたくさんいますので、あまりヘンなことではありませんね?
駅からはひたすら歩きます。
<水路になった堀>
歩き出して間もなく、それらしい雰囲気です。そもそも、先ほどの駅を出てすぐの堀状の地形も、城のなごりではないかと思いたくなる鋭角なものでした。
再び気持ちが高揚してきます。
三つの館のうち上館にあたるこの地には、のちに下館城の北方を守る支城が築かれました。その城は広範囲に及んでいたらしく、もしかしたら、もうとっくに城内に足を踏み入れているのかもしれません。
<本丸>
こんな所を歩いていいのかな?などと思って進んでいくと、突然目の前にゴールが。ここが主郭の入口になります。周囲には堀がはっきりと残されています。真冬の訪問ですが、草が凄いことに…
こういう「放っとかれた城跡」は基本的に好きです。
つわものどもが夢の跡
それを感じることができるから
ただ中をのぞいて一瞬躊躇。「荒城」という言葉を久しぶりに思い出しました。
(次の記事へつづきます)
[茨城県筑西市樋口]
※久下田駅から徒歩10分強
(あまり寄り道しない場合)
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