2019年12月18日
久保泉丸山遺跡【縄文時代晩期〜古墳時代の複合遺跡】佐賀市金立町
久保泉丸山遺跡は、
金立山南麓より平野部に突出した丘陵上にあり
調査前は雑木林だった。
調査は昭和52年1月から昭和57年10月まで断続的に実施され、
縄文時代晩期〜弥生時代前期(約2200〜2400年前)の墓と
5・6世紀の古墳群などが発見された。
縄文時代のものには
甕棺(3基)、支石墓(130余基)、石棺(3基)があり、
遺構の内部及びその周辺から、
水稲耕作を裏付ける籾痕のある土器や石器等多数出土した。
古墳は10基あり、そのすべてが径4〜14mの円墳であるが、
内部主体には竪穴式石室、横穴式石室、舟形石棺などがあり
変化に富む。
古墳からの出土遺物としては土器をはじめとして、
鉄製品(剣・刀子・鏇・鉾・釧・斧・鏃等)や
石製品(小玉・管玉・勾玉・琴柱形石製品)がある。
このように丸山遺跡では
墳墓形式や出土品に多種多様なものがあり、
極めて学問的に高い価値をもつ複合遺跡ということができる。
丸山遺跡は九州横断自動車道の建設予定地内に存在していたので、
遺跡の西方約500mに移転され、野外博物館的施設として
活用されることになった。
縄文時代の支石墓に供えられた多くの土器から、
稲作を行なっていたことを裏付ける籾跡が発見されています。
佐賀県佐賀市金立町大字金立
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