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2020年12月14日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 22

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 22

『光というのも面白い存在で、私たちが見ているものは、結局は光だ。
その物自体を見ているようで、本当のところは、物が反射する光を見ている。』
       (文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る「はじめに」 より )

視覚(visual perception)とは
 網膜/retinal,vitamin Aアルデヒド(aldehyde,有機化合物) が受けた光子photonの
電気信号electrical signalへの生物学的変換biological conversion


発色団レチナール

11-シスレチナールはロドプシンが光を受容するために必須の分子である。
逆作動薬inverse agonist : 活性を抑制するリガンド
11-シスレチナールがオプシンと結合しロドプシンになると
 オプシンの暗状態でのGタンパク質活性化能が強く抑制される。
作動薬 agonist :活性を促進するリガンド
光を受容して全トランス型に異性化すると
 ロドプシンは高効率でGタンパク質を活性化する状態になる。


リガンド Ligand: 生化学.薬理学) 生体分子と複合体を形成し 生物学的目的を果たす物質。
タンパク質-リガンド結合は
標的タンパク質上の結合部位に結合することで 生理的反応を誘発するシグナルを生成する分子
受容体アゴニスト:受容体に結合し その機能を変化させることができるリガンド
受容体アンタゴニスト:受容体に結合しても生理反応を活性化できないリガンド


作動薬 agonist:
生体内の受容体receptorタンパク質に リガンドligandとして 可逆的な非共有結合で相互作用を起こし
受容体を活性化させ細胞内のさまざまな情報伝達系の活性を調節し
特定の生理作用を発揮する低分子化合物。
調節の対象となる細胞内情報伝達系は
Gタンパク質活性化 セカンドメッセンジャー産生酵素の活性.抑制 リン酸化酵素.脱リン酸酵素の活性
イオンチャネルの開口調節など。


逆作動薬inverse agonist: 恒常活性化型の受容体に結合し細胞内情報伝達系を抑制する物質
受容体によってはリガンド無しで細胞内情報伝達系が恒常的に活性化されている場合がある。
多くのGタンパク質共役型受容体に対する拮抗薬は逆作動薬である


拮抗薬:
生体内タンパク質に作用して内在性物質に対する拮抗作用や機能阻害作用を発揮する薬物


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2020年12月11日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 21

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 21

『光というのも面白い存在で、私たちが見ているものは、結局は光だ。
その物自体を見ているようで、本当のところは、物が反射する光を見ている。』
       (文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る「はじめに」 より )

視覚(visual perception)とは
 網膜/retinal,vitamin Aアルデヒド(aldehyde,有機化合物) が受けた光子photonの
電気信号electrical signalへの生物学的変換biological conversion

発色団レチナール
ロドプシン中でレチナールは その11-シス型が
オプシンのヘリックス7 (H7)に位置するN末端から296番目の
リジンLys/K残基lysine residue シッフ塩基schiff base結合を介して結合している。
分子内でレチナールが共有結合しているのは
いつでも光受容出来るように発色団をタンパク質内に留めておく働きがある。
シッフ塩基を介したこの共有結合は可視光受容をするためにも重要な役割を果たしている.

基 group:有機化合物の性質を特徴づける原子の集団(原子団)を意味す
 置換基 substituent group: 化合物の系統や命名の際の部分構造
  母体(共通する構造)化合物と相異なる部分 母体 対で使用される。
 特性基characteristic group:化合物を形式的に特徴づけるもの
  化合物の命名法や化学反応機構を説明するために用いられる
 官能基 functional group: 物質の化学的属性chemical profile や化学反応性chemical reactivity
に着目した概念で分類される

残基residue :化合物の構造に着目した用語 生成する化合物の基本構造以外の部分構造
残基という用語は単独で使用されることは少なく、
高分子化合物polymer molecule のように化学結合により単量体が連結している場合、
置換基の呼称の後に「〜残基」と加えることで部分構造を示す

酸acidと塩基base:化学反応chemical reactionにおける性質
 酸:電子対electron pairの受容体 receptor 
 塩基:電子対の供与体donor

シッフ塩基schiff base : 有機化合物 の分類のひとつで
窒素原子N.nitrogen に炭化水素基(アリール基やアルキル基など)が結合したイミンimine
アミノ基(-NH2) アルデヒド基(R'-CHO) ケト基(R'-CO-R'')とが縮合
   R-N=CHR' R-N=CR'R''構造
反応性が高く生合成経路にも見られるほか、化学修飾などにも使われる。
  
 イミン(imine) : 有機化合物 構造式 R'-C(=NR'')-R 炭素-窒素二重結合を持つ。
カルボニル化合物の酸素原子が =NR'' 基によって置き換えられたもの。
窒素上に孤立電子対を持つことから
配位子ligand ルイス塩基lewis base (電子対を与える物質) としてはたらき、
その際特に窒素上が炭化水素基のイミンがシッフ塩基 (Schiff base)
  カルボニル化合物とは異なり、イミンにはシス-トランスの立体異性体が存在する。
窒素上の置換基が水素である場合はその異性化は速く分離が困難であるが、
置換基の種類によっては安定な異性体を単離できる場合もある


電子配置Electron configuration: 原子や分子の電子が軌道に複数 詰まった状態electronic structure として
その配置を表す 其れにより各元素固有の性質が決定される

電子対: 電子はフェルミ粒子fermion なので
 1つの軌道に 逆向きスピンをもつ2個の電子しか入ることができない
(パウリの排他原理 Pauli exclusion principle)によって占有され安定状態
不対電子unpaired electorn: 対にならずに単独で存在する電子
共有電子対shared electron pair : 各原子が不対電子を1個ずつ出し合って
             共有結合covalent bondする
非共有電子対/孤立電子対lp lone pair : 1つの原子が持つ電子のみで形成され
共有結合 に関与していない電子対


重合:小さい分子が互いに多数結合して 高分子(巨大な分子)となること
モノマーmonomer(単量体):出発物の小さい分子を
ポリマーpolymer(重合体) :重合の結果生成する高分子
二量体dimer:モノマー二つの重合体
三量体trimer:モノマー三つの重合体
高重合体: 構造単位のくり返しの数が多く 分子量が大きいとき



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と たのしい演劇の日々

2020年12月08日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 20

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 20

『光というのも面白い存在で、私たちが見ているものは、結局は光だ。
その物自体を見ているようで、本当のところは、物が反射する光を見ている。』
       (文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る「はじめに」 より )

視覚(visual perception)とは
 網膜/retinal,vitamin Aアルデヒド(aldehyde,有機化合物) が受けた光子photonの
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レチナールretinal:ビタミンvitamin A の末端がアルデヒド体
 ビタミンAはその末端官能基がレチノールretinol.アルコール体のことで
生体中では酸化されて活性本体となり作用を発現す.
第一の酸化段階は アルデヒド体レチナールretinal 視覚に関与.
第二の酸化段階は カルボン酸(レチノイン酸)核内受容体のシグナル分子として作用
 遺伝子の発現調節に関わる

 酸化oxidation還元reduction反応Redox reaction
2種類の物質間で酸素、水素、電子の授受が同時に起こる化学反応
反応物から生成物が生ずる過程において 原子.イオン 化合物間で電子の授受がある化学反応
酸化還元反応は物質の酸化プロセスと別の物質の還元プロセスが必ず並行して進行する
酸化還元反応式は 酸化される物質が電子を放出する反応と、
還元される物質が電子を受け取る反応に分けて記述する
物質が酸素O化合する反応を酸化 酸素を失う反応を還元
物質が水素Hを失う反応を酸化 水素と化合する反応を還元
物質が電子e-を失う反応を酸化 電子e-を受け取る反応を還元


アルデヒド:
アルデヒド基−CHOをもつ有機化合物organic compound
有機化合物organic compound:
分子中に炭素を含み 炭素が原子結合の中心をとる化合物


 核内受容体nuclear receptor: ステロイド.甲状腺ホルモン.レチノイド.ビタミンDなどの受容体
  リガンド結合で細胞質から核内へ移行 DNAに直接結合して転写調節因子としてはたらく
  リガンド不明 リガンド結合とは別のしくみ で活性が調節される核内受容体もあり。
  ヒトで48の遺伝子にコードされており代謝 恒常性.分化.成長.発生.老化.生殖などの機能を担う

甲状腺ホルモン型-レチノイン酸受容体α.β.y-RARα.β.y-NR1B1.2.3 リガンドはビタミンA化合物
レチノイドX受容体型-レチノイドX受容体-レチノイドX受容体α.β.y
 遺伝子はRXRA.B.G リガンドはレチノイド

核内受容体は概日リズムを調節する
概日リズムと代謝は核内受容体シグナル経路によって連携的にはたらく


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2020年12月07日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 19

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 19

『光というのも面白い存在で、私たちが見ているものは、結局は光だ。
その物自体を見ているようで、本当のところは、物が反射する光を見ている。』
       (文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る「はじめに」 より )

視覚(visual perception)とは
 網膜/retinal,vitamin Aアルデヒド(aldehyde,有機化合物) が受けた光子photonの
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ロドプシンrhodopsin
アポタンパク質のオプシンopsinと ( 桿体視物質scotopsin 錐体視物質photopsin)
発色団chromophore レチナールアルデヒド体 からなる。

 アポタンパク質apoprotein:補欠分子族prosthetic groupと結合して活性のあるタンパク質になる

タンパク質:その構造はアミノ酸の玉が鎖のようにつながり 
   らせん状 折り畳まれた形 球状に丸まった立体構造をしている。
   タンパク質の立体構造は
    一次構造:ポリペプチド鎖と呼ばれるアミノ酸のつながり
    二次構造:らせん状のポリペプチド鎖
    三次構造: 折り畳まれ球状のポリペプチド鎖
    四次構造:球状の鎖がいくつか集まり大きな構造をとっている
20数種のアミノ酸のアミノ基とカルボキシル基は共通だが 側鎖と呼ばれる部分がそれぞれに違う。
側鎖には親水性と疎水性があり、これによりアミノ酸親水性、疎水性を規定される。
アミノ酸の鎖が立体構造をとるとき 疎水性アミノ酸は内側へ 親水性アミノ酸は外側に行こうとし
1本の鎖が立体へ変化す。
体内は70%が水分 タンパク質は常に水と接する状態にあり 疎水性アミノ酸は水を嫌い内側に潜り
 親水性アミノ酸は水と接する外側に行く

側鎖が酸性か塩基性かもタンパク質の構造を決める要因。
塩基性側鎖はプラス 酸性側鎖はマイナスのイオンを帯びており
 イオンの電磁力相互作用electromagnetic force :引力attraction 斥力repulsion も立体構造に影響を及ぼす。
アミノ酸の種類 数 配列のしかた 並び 立体構造 はタンパク質の独自性を保つ要素
たった20数個のアミノ酸から何百億兆種類のタンパク質が生まれるのはこのため。

 ポリペプチド鎖 :アミノ酸のつながり
 鉛筆を芯にしてそのまわりに針金を巻き付けてできるような形「αらせん」を好んでとる。
 ポリペプチド鎖を引き延ばせば 鎖と鎖は水素結合で固められ「αらせん」が「β構造」に変化す
 はタンパク質の二次構造に分類され 無理なく安定している

補欠分子族 (prosthetic group): 活性に不可欠な非タンパク質性の低分子化合物
タンパク質部分に共有結合/配位結合などにより強固に結合し酵素活性を発現する


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と たのしい演劇の日々

2020年12月02日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 18

俳優の錬金術Alchemy of Actor 量子生物学Quantum biology 18

子供がまだ小さかった頃の事
子供の足で 20~30分 散歩に丁度良い距離の図書館へ週一回通う
その図書館の児童書コーナーは 大人の本とは入口を挟んで反対側に据えられ
更に 本の返却貸出し.案内カウンターは横広で 子供コーナーに面し
勿論子供の本棚はどれも低く また子供が隠れてしまうブラックスポットも無く
何処からでも子供に眼が届く 安全設計で 連れの大人は安心して子供を放ち
 子供が好みの本を存分に楽しむ姿を 離れて見守る事ができた

「ねんねのご本」と私たちは呼んでいたが
消灯までのひと時
 子供たちと床に入り 読み聞かせをして物語の世界で遊ぶのを 当時習慣としていた 

図書館で週一回 「ねんねのご本」を20冊借り出し 毎晩読み聞かせし
 渡英前に 3000冊以上の絵本や児童書を親子で楽しんだ

ところで 或る日図書館から戻り 子供たちと20冊の本を広げ
どの本から読むのかと 順番付けをしていた折の事
フッと 部屋の入口に眼が向かう
すると其処に 小柄な男性
 【映画『コンタクト』(Contact .1997年) 主演のジョディ・フォスターJodie Foster が
  早くに死別した父親と再会するシーンでの父親の描写に観られる
  半透明で 人間の姿 をしている】 
が 微笑みながら私たちを眺めている
咄嗟に 子供たちを怖がらせてはいけないと思い 知らん顔で本の話に戻るも
その入口に面して座っていた子供が
「男の人が 立っているね」 と (子供にも見えている!)
直ぐに入口へ再度眼をやったが その存在はすでになかった


“見える” という事は 其処に事実存在して有る と云う事
 photonはその存在を捉え反射 視覚から脳へ信号が送られ 脳が 対象物/存在 を表す


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たのしい演劇の日々

2020年11月22日

俳優の錬金術 量子生物学Quantum biology 17

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物質は 光(電磁波electromagnetic waves)吸収
 内部エネルギーは入射したPhoton のエネルギー分増加する。
物質は 電磁波photonの吸収で エネルギー
(電子エネルギーElectronic 振動エネルギー Vibration 回転エネルギー Rotation)状態が変化す。
可視光や紫外などエネルギ―の高い光吸収では電子. 振動. 回転の状態が変化す。
基底状態ground state: 物質のエネルギー最低の状態
励起状態excited state: それよりも高い状態
電子励起状態 electronic excited state: photon吸収で基底状態から励起状態に上がる
基底状態の電子が 1 個励起状態に遷移/transition 電子遷移/electron transition する

電子励起状態 :
励起一重項状態 excited singlet state :電子がスピンspin状態を変えないで遷移
基底状態と同じ一重項状態
最低三重項状態 lowest triplet state; 電子がスピン状態を反転して遷移 スピン平行の状態になる


過分極hyperpolarization と脱分極depolarization
神経細胞の細胞内は細胞外に対し 約-70mVの静止膜電位resting membrane potential が存在す
これを 過分極:負の電位にする反応のこと
    脱分極:正の側への反応のことを 
通常神経細胞は ある程度脱分極すると正のパルス電位を発生
 この発火/スパイクは軸索axonを伝わっていく 但し 
局所回路神経細胞Local loop nerve cell(水平細胞horizontal 双極細胞 bipolar )は
正負のアナログ的反応のみを示す



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たのしい演劇の日々

2020年11月21日

俳優の錬金術 量子生物学Quantum biology 16

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『光というのも面白い存在で、私たちが見ているものは、結局は光だ。
その物自体を見ているようで、本当のところは、物が反射する光を見ている。』
       (文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る「はじめに」 より )

視覚(visual perception)とは
 網膜/retinal,vitamin Aアルデヒド(aldehyde,有機化合物) が受けた光子photonの
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日常世界everyday life(宇宙universe~微生物microbes)は
 古典論Classical physics による世界である に対し
原子atom.分子molecule.電子electronレベルは量子論Quantum physics による

ミクロmicro・ナノnanoスケール scaleの世界でも
 原子.分子.電子に至る手前までは我々の直感的物質感が通用する が
原子.分子.電子レベルは直感的物質感はもはや通用しない
また 原子より大きな世界(原子核atomic nucleusと電子の相互作用も含む)が
電磁相互作用electromagnetic interaction :
  ( 電場electric field.磁場magnetic fieldから電荷chargeが力を受ける相互作用
  光子photonが媒介す 原子.分子は電磁相互作用で形成される )



重力相互作用gravitational interaction:
 (物質matterとエネルギーenergyに働く万有引力universal gravitation を生み出す基本相互作用
 場の量子論Quantum Field Theory では
 重力相互作用は素粒子elementary particle による重力子graviton の放出・吸収であり,
 重力子の交換の結果 万有引力が生じると考える)
に支配されているのに対し

原子核内部は 強い相互作用strong interaction や 弱い相互作用weak interaction が重要な役割を担う
原子(原子核)を境として自然を支配する 基本相互作用 の様相が大きく異なる
 (基本相互作用 :
  粒子:物質を構成する基本的要素
  素粒子:この粒子間の作用を媒介する粒子
  素粒子間の相互作用 :粒子の相互転化の原因
  場の量子論:個々の素粒子はそれぞれの場の量子として生成・消滅する
  通常の力は媒介粒子の交換(生成・消滅の一つの形態)により生ずる
  素粒子間相互作用は 基本となる場の間の相互作用に基づく
  その結果として物質が形成され、物質粒子間の力が生じてくる)




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たのしい演劇の日々

2020年11月19日

Actor 「六字訣」Liu Zi Jue 02 音の共鳴で身体を整える

Actor 「六字訣」Liu Zi Jue 02
   音の共鳴で身体を整える

12経絡meridian

Liu zi jue0.JPG


人体.左右両側対照的に位置
表裏・上下・内外をつなぎ 臓腑肢節を連絡 全身の気血を運行 生理機能のバランス調節

人体
「五臓六腑」
「四肢百骸(ししひゃくがい:四肢・体幹)」
「五官九竅(ごかんきゅうきょう
五官:鼻・眼・口唇・舌・耳
九竅:眼・耳・鼻・口・前陰(尿道と外生殖器)・後陰(肛門)の九孔)
「皮肉筋骨」などから構成

各経脈は一臓一腑に属し 表裏/陰陽を連結
「脾」と「胃」 「肝」と「胆」 「腎」と「膀胱」 「心」と「小腸」 「肺」と「大腸」

走向規則と分布範囲による 4分類
「手三陰経」胸から手先へ
「手三陽経」手先から頭へ
「足三陽経」頭から足先へ
「足三陰経」足先から胸へ 

右矢印1「手三陰経」右矢印1手先右矢印1「手三陽経」右矢印1右矢印1「足三陽経」右矢印1足先右矢印1「足三陰経」右矢印1胸 と 循環

Liu zi jue3.JPG



噓 xū  肝 上腹部に広がる響き 肝の調整  経絡は嘻 xīと同じ  
   手の少陽三焦経Triple Energizer Meridian
    厥陰心包経けついんしんぽう Pericardium Meridian of Hand-Jueyin
  足の少陽胆経Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
   厥陰肝経けついんかんLiver Meridian of Foot-Jueyin 

呵 hē  心  胸と全身に響き 循環器の調整  経絡は吹 chuīと同じ
  手の太陽小腸経Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang
    少陰心経heart Meridian of Hand-Shaoyin
  足の太陽膀胱経Bladder Meridian of Foot-Taiyang
    少陰腎経Kidney Meridian of Foot-Shaoyin

呼 hū  脾  臍周りに広がる響き 消化器の調整  経絡は呬 sī と同じ
  手の陽明大腸経Large Intestine Meridian of Hand-Yangming
    太陰肺経lung Meridians of Hand-taiyin
  足の陽明胃経Stomach Meridian of Foot-Yangming
    太陰脾経Spleen Meridian of Foot-Taiyin

呬 sī  肺  胸全体に響き 呼吸器を調整  経絡は呼 hū と同じ
   手の陽明大腸経Large Intestine Meridian of Hand-Yangming
     太陰肺経lung Meridians of Hand-taiyin
   足の陽明胃経Stomach Meridian of Foot-Yangming
      太陰脾経Spleen Meridian of Foot-Taiyin

吹 chuī 腎   腰に広がる響き 腎を調整  経絡は呵 hē
  手の太陽小腸経Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang
    少陰心経heart Meridian of Hand-Shaoyin
  足の太陽膀胱経Bladder Meridian of Foot-Taiyang
    少陰腎経Kidney Meridian of Foot-Shaoyin

嘻 xī  三焦  内蔵全体を調整  経絡は噓 xūと同じ 
  手の少陽三焦経Triple Energizer Meridian
   厥陰心包経けついんしんぽう Pericardium Meridian of Hand-Jueyin
  足の少陽胆経Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
   厥陰肝経けついんかんLiver Meridian of Foot-Jueyin 


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2020年11月16日

魂より魂に伝う花 21  「お水取り」

魂より魂に伝う花21  「お水取り」00

折々に受け取るメッセージ

お水取り「不退の行法」奈良725 年~令和2020年
「十一面悔過けか」東大寺二月堂 ご本尊 十一面観音菩薩に
 心身を清めた僧たち(練行衆)が人々に代わり 過誤を発露 宝号声明 悔過(けか)懺悔の行を務め
 罪過を取り除き 無病息災 五穀豊穣 天下安寧 万民快楽  世界平和 を讃仏礼拝の行に昇華して祈る


練行衆11名の僧侶
12月16日(東大寺初代住職.良弁僧正の命日.その一番弟子行を創始と伝記あり)の朝発表
 2月20日より前行別火/べっか(用いる火を世間と区別 精進す) 開始
 厳しい戒律下 心身共に本業への構えを設える
 3月1日~14日 二月堂において勤めを担う

仏教での三毒
人間の心を蝕む根本的三つの煩悩「貪瞋癡(とんじんち)」
貪欲(とんよく.むさぼり)瞋恚(しんい.いかり)愚癡(ぐち.教えを知らない 無知)

「懺悔文(さんげもん)」華厳経
我昔所造諸悪業
 わたしが犯してきた数々の過ちは
皆由無始貪瞋癡
 限りない過去からの、貪(むさぼり)瞋(いかり)癡(無知)により
従身語意之所生
 身体 言葉 思いを通し冒された
一切我今皆懺悔
 今わたしは これら過ちを全て告白し許しを請う


「お水取り」の由来 二月堂縁起 より
 釣りに耽り 神々の参集に出遅れた若狭国.遠敷明神が 
   二月堂畔に清水を涌き出ださせ観音さまに奉納す

3月13日午前1時半頃 閼伽井屋(あかいや 未公開) の若狭井(井戸)から
お香水(観音様へ供えする水)を汲み上げる儀式
 篝火.お松明と幽玄なる雅楽の音に彩られ 厳かに執り行われる
 それを担う 練行衆は 閼伽井屋と二月堂の間を三往復 お香水は二月堂内陣に納められる


架空の「青衣(しょうえ)の女人」読み上げ
3月5日夜(実忠忌)と 12日夜(お水取り) 練行衆は「東大寺上院修中過去帳」
(奈良時代から現在に至る東大寺や二月堂に縁があった故人 修二会に参籠した僧侶等の名記載 )
の冥福を祈り読み上げる
鎌倉(1207-1211)僧侶集慶(じゅうけい) が過去帳を読み上げていた折
 青い衣の女が現れ「何故わたしを読み落とした」と恨めしげに問うた
  集慶が機転を利かせ低い声で「青衣(しょうえ)の女人」と読み上げるや その女は失せた と云う 



東大寺お水取り 普及版: 二月堂修二会の記録と研究

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2020年11月11日

Actor 「六字訣」Liu Zi Jue 01 音の共鳴で身体を整える

Actor 「六字訣」Liu Zi Jue 01
音の共鳴で身体を整える

陰陽五行説
陰陽説:森羅万象は2つの対照的性質のバランスにより成り立つ
五行説:木 火 土 金 水 要素の変化 運動により万物は成る


五臓六腑
五臓:肝は木 心は火 脾は土 肺は金 腎は水 身体奥に在り精気を蓄える
六腑:胆は木 小腸は火 胃は土 大腸は金 膀胱は水 三焦 食物を消化吸収し排泄を司る

五臓六腑の連絡網が経絡 
臓は裏で陰 腑は表で陽 各臓器の対応を表裏と読む
肝と胆 心と小腸 脾と胃 肺と大腸 腎と膀胱 三焦と心包

噓 xū  肝 上腹部に広がる響き 肝の調整 
呵 hē  心  胸と全身に響き 循環器の調整
呼 hū  脾  臍周りに広がる響き 消化器の調整
呬 sī  肺  胸全体に響き 呼吸器を調整
吹 chuī 腎   腰に広がる響き 腎を調整
嘻 xī  三焦  内蔵全体を調整

五臓六腑と喜怒哀楽
肝: 肝腎要 気の流れの調整 自律神経調節し情緒の安定 胆汁の分泌排泄の調節
  血を整え全身を流れる量の調節 筋肉運動の制御 
働きの低下による怒り.癇癪 激怒は肝を冒す

肝と表裏の胆:胆汁の分泌排泄

心:血を循環させるポンプ 精神を正常に活動させる 喜び

心と表裏の小腸:消化された食物を吸収 残渣を大腸へ送る

胃は食物を受け入れ初歩的消化を担う 
本格的消化と吸収 他の臓器へ送るには脾: 血管を丈夫にし血の漏れを防ぐ 思い.思い煩う

肺:呼吸 皮膚呼吸により発汗調節 全身に気と水分をバランスよく巡らせ 皮膚を整え病邪の侵入を防ぐ
     悲しみ溜息                             

肺と表裏の大腸:排泄 

腎:「先天の本」生れ乍らの精気 生命活動の源 水分調節 内分泌(下垂体)調節
 恐れ 働きの低下は怯え 驚きやすい 激しい恐怖は腎を傷める

腎と表裏の膀胱:排泄

心包:心を取り囲み保護しる 心と同様に働く

心包と表裏の三焦:心と肺で上焦 胃と腸で中焦 腎と膀胱で下焦 呼吸消化吸収排泄の全てを纏め調節


続く


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たのしい演劇の日々
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