アフィリエイト広告を利用しています

2017年06月22日

戦国大名・北条氏のその後 

小田原征伐により、戦国大名としての小田原北条氏は滅びました。
ではおのおのはどうなったのでしょうか・・・

北条一族は分家も含めると沢山いますので、宗家の主要な男に絞って整理してみました。

■ 北条氏政兄弟 ■
三代目北条氏康はたくさんの男子に恵まれたのですね。分かっている男だけでも八兄弟です。

@(新九郎)A氏政B氏照C氏邦D氏規E氏忠F(上杉景虎)G氏光

小田原征伐の時点で存命だったのは六人です(太字)。六兄弟はその後どうなったのでしょうか。

まず四代目当主氏政(次男)は切腹。武田信玄や上杉謙信と互角に争った北条氏康の次男として生まれ、死んだ兄に代って実質長男として家を引き継ぎ、自らの力量で支配を240万石にまで広げた男です。その命もここで尽きました。

兄同様、戦に舵をとった三男氏照も切腹となりました。勇猛果敢にして戦略家、文武ともに秀でていました。重要拠点の八王子城主を任され、最後は小田原城に詰めて兄を補佐しました。氏政と氏照、秀吉はこの二人だけは許しませんでした。


藤田氏邦を名乗り、鉢形城主となっていた四男氏邦は、一戦を交えた前田利家の嘆願により助命となり、前田家に預けられます。小田原征伐から7年後、移り住んだ加賀金沢で亡くなりました。

五男の氏規(うじのり)は、北条内にあって和平に尽力したことが認められ助命。幼少期を今川義元の人質として過ごしたため、同じく人質だった徳川家康と駿河時代の知り合い(歳も近い)だったことも影響しました。ただ切腹する二人の兄の介錯役は氏規でした。すぐに自害しようとしますが、周囲に止められそれも叶いませんでした。蟄居を命じられ、高野山へと向かいます。

六男は佐野氏に送り込まれて佐野氏忠(唐沢山城主)を名乗っていましたが、戦ではやはり小田原城に詰めていました。戦後は高野山を経て伊豆で隠居。八男氏光も高野山送りとなりますが、こちらは同年その地で没してしまいました。

■小田原北条氏のその後■
氏政の子で五代目当主の氏直は、助命されて高野山へ。表舞台からは消えたものの、秀吉から賄い領1万石を与えられました。ただ小田原征伐の翌年、30歳の若さで亡くなりました。男子はなく、小田原の北条氏が断絶の危機を迎えますが、叔父の氏規が家督引き継ぎます。

この家系、やがて狭山藩の藩主となります。大きな藩ではありませんが、お取り潰しの憂き目もなく、明治まで続きました。狭山といっても埼玉ではなく大阪。小田原からはずいぶん離れたところですね。しかし独立した藩です。戦国大名としての北条氏は滅びましたが、家は江戸を通じて存続しました。

<つわものどもが夢の跡>
biogつわものどもが夢の跡odawara (27).jpg
北条の城は徳川幕府の重要拠点となりました


お城巡りランキング
タグ:神奈川
posted by Isuke at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[関東]
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6398518
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  3. 3. 高遠城のなごり
  4. 4. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  5. 5. 空に吸われし十五の心  (不来方のお城)
  6. 6. 群馬県庁の土塁 前橋城のなごり
  7. 7. 長谷堂古戦場 秋の訪問記
  8. 8. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  9. 9. 金沢城のなごり
  10. 10. 高岡城のなごり
  11. 11. 井上城のなごり(筑西市)北朝軍武将高師冬の本陣址
  12. 12. 犬戻り猿戻り(高天神城)横田甚五郎が抜け去った尾根道
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)