<北条早雲像>ほうじょうそううん
小田原駅西口駅前広場のロータリーに立つ北条早雲像。小田原北条氏の祖となった武将ですね。駿河国の興国寺城を拠点にして伊豆を支配下におさめたのち、相模国の小田原城を手にいれました。早雲以降、北条氏は氏綱・氏康・氏政・氏直と5代にわたって続き、やがては関東の覇者となりました。
ところで
立派な騎馬像ではありますが、まわりに牛がいるのはどういうことでしょうか?
<牛>
牛といってものんびりした雰囲気はなく、むしろ慌てているようにも映ります。角には木の棒が付けられていたり、まるでキャンドルのように火がともされています。
これは早雲が小田原城を攻める際に、千頭の牛を使って攻略したとされる「火牛の計」を表しています。
<火牛の計>かぎゅうのけい
もう少し詳しく言うと、伊豆韮山から箱根を越えて小田原に進出した時、牛の角にたいまつを結んで大軍の夜襲に見せかけ、小田原城の大森氏を討ち破ったとされています(現地説明板の内容を要約)。
つまりは
北条氏がここ小田原に進出した瞬間の姿がモチーフとなっているわけですね。
ということで
北条早雲の騎馬像のご紹介でした。ちなみに、早雲本人は北条を名乗っていません。もとの名は伊勢盛時です。北条の名は、二代目当主の氏綱から用いられました。
<小田原駅西口駅前広場>
伊勢盛時の雄姿ということですね
■訪問:北条早雲像
(小田原駅西口ロータリー)
[神奈川県小田原市城山]1丁目
■参考及び出典
・Wikipedia:2022/12/25
・現地説明板
(北條早雲像建立期成会)
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