2021年04月24日

太田道灌が植えた槇の木(荻窪八幡神社)

今回は太田道灌が進軍の途上で植えたとされる槇の木の話です。
<道灌槇>どうかんまき
Tree-planted-by-Dokan.JPG
こちらです。太田道灌が植えた木が五百年以上の時を経て、今なお佇んでいます。凄いことですね。道灌槇と呼ばれています。

<荻窪八幡神社>おぎくぼはちまん
Ogikubo-Hachiman.JPG
お邪魔したのは杉並区の荻窪八幡神社です。

<鳥居>
Shrine-Gate.JPG

<神門>
Shrine-maingate.JPG

<境内>
Precincts.JPG
神門の先の境内

<狛犬>
lion-dog-A.JPG
lion-dog-B.JPG

<拝殿>
Main-Shrine.JPG
創建は寛平年間(889年-898年)と言われています。

河内源氏2代目棟梁である源頼義が、奥州の騒乱を平定すべく北上する途上、この地に宿陣して戦勝を祈願したと伝わります。9年にも及ぶ長期戦に勝利したのち、源頼義は神恩感謝のため、帰路もこの地に立ち寄りました。

源氏の棟梁が戦勝祈願し、苦戦のあげくに勝利し、そのご利益に感謝した神社です。

道灌の話はそれから5百年近くあとの話になります。
源頼義の故事にちなんで、太田道灌も決戦を前にこの地で戦勝祈願しました。

<説明板>
Guide-plate.JPG
現地説明板です。こちらに『荻窪八幡神社のコウヤマキ(道灌槇)』と題して詳しい説明が記されていますので、以下に抜粋させて頂きます。

『関東官領であり、武蔵の領主であった、上杉定政に対し、家臣の長尾景春が武蔵を侵さんとして石神井城主・豊島泰経及びその甥の平塚城主・豊島泰明と款を通じて反逆した。
之を激怒した上杉定政は江戸城主太田道灌に出陣を命じた。
道灌は文明9年(1477)4月13日平塚城を攻撃し四囲より火を放った。この急報に豊島泰経は道灌軍の背後を突き、江戸城へ進撃せんとして江古田、沼袋の線で石神井城へ進撃する道灌勢と遭遇し後世「江古田の合戦」と伝えられる戦斗を開いたが豊島軍利あらず、道灌軍は騎虎の勢をもって石神井城に迫った。
 文明9年(1477)4月16日、道灌軍は東及南より石神井城を攻撃するに当って、道灌は当社に詣で戦捷を祈願して軍神祭を行ない、槇樹一株を献植した。
これが今当社に伝わる道灌槇で、一根二幹であったが昭和9年(1934)の暴風雨で一幹折損し一幹となり、樹齢500年を経た今なお、「千年の社・百尺の高野槇」と称えられている。
昭和61年(1986)3月、杉並区・天然記念物(植物)に指定された。
荻窪八幡神社社務所』


とても参考になりました。ありがとうございます。

まず道灌の進軍の背景として、関東で長期間続いた争乱『長尾景春の乱』があるわけですね。関東管領は、幕府から関東を統括管理すべく任命される役職で、その職にある上杉定正に命じられて太田道灌が出陣。豊島氏と激突した『江古田の合戦』のことが記されています。道灌は野戦で勝利した勢いで、そのまま豊島氏の居城に迫り、落城させました。この途上、武運の神として崇敬を集める八幡神に祈り、槇の木を植えたというお話になります。

<本殿前の高野槇>こうやまき
Tree-age-over500.JPG
高野山でお供えの花の代りとして用いられたことに由来して高野槇と呼ばれるそうです。道灌が植えた高野槇は、荻窪八幡神社の御神木としていまも境内に佇んでいます。

ということで
太田道灌が戦勝祈願した神社と献植した槇の木のご紹介でした。

<つわものどもが夢の跡>
dokanmaki.JPG
道灌はのちに主君である上杉定正により暗殺されてしまうので、天命を全うすることはありませんでした。しかしそのなごりは、今も形となって残り続けています。

■訪問:荻窪八幡神社
[東京都杉並区上荻]

■参考及び出典資料
・現地説明板
(荻窪八幡神社社務所)
・Wikipedia:2021/4/24



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タグ:太田道灌
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