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2021年04月02日

羽生城主・木戸忠朝が入った膳城とは

前回の記事で羽生城をご紹介させて頂きました。戦国期真っただ中の関東で、上杉謙信に与して城を守った木戸忠朝が、羽生城を離れて膳城へ移ったことにも触れさせて頂きましたが、『膳城ってなに?』と思われた方のために、簡単にご紹介させて頂きます。当ブログでの過去記事もございますので、良かったら覗いてみて下さい。
→『記事へすすむ

■膳城■ぜんじょう
<膳城跡>
shirononagori Zen (15).JPG
膳城は現在の群馬県前橋市にあった城です。歴史は古く、築城は15世紀半ば頃ではないかと考えられています。膳氏が築いたこの山城(平山城)は、小田原北条氏と越後の上杉氏の奪い合いを経て、のちには武田氏(勝頼)の支配下になったこともあります。よって、城主はめまぐるしく変わりました。武田氏滅亡後は再び北条氏の支配下となり、その北条氏が豊臣秀吉により滅ぼされたのち、廃城となったと考えられています。

<遺構>
shirononagori Zen (8).JPG
空堀跡です。室町時代から始まり、戦国時代末期まで城として機能したなごりです

<縄張り>
shirononagori Zen (21).JPG
現地で確認できる遺構だけで判断すると比較的小規模な山城にも映りますが、実際にはもっと広範囲に及ぶ城だったようです。川に挟まれた微高地全体が城だったようです。

さてさて
元城主がたくさんいる膳城の歴史に、羽生城主だった木戸忠朝の名は刻まれているのでしょうか?

■木戸忠朝と膳城■きどただとも
結論を先に言うと、非力なりにいろいろ調べたものの、決定的な資料はみつけられませんでした。興味深い情報もありましたが、出典元を明らかにして太鼓判を押すなんて、こんな程度のブログではおこがましいというのが本音です。かといって何もなしではまとまらないので、メジャーな情報源であるWIKIさんの膳城に関する説明の一部を抜粋させて頂きます。

『天正2年(1574年)上杉方に占拠され、木戸忠朝が入る。天正6年(1578年)上杉謙信死去によって後北条氏に属し河田備前守が城主となる。』
[出典:Wikipedia:2021/4/2]

WIKIさんいつもありがとうございます。一瞬とはいえ木戸忠朝の名が登場していますね。実は他の情報では、膳城に入ったのは木戸忠朝の息子であるとか、あるいはただ木戸氏と紹介されている例もありました。いずれにせよ、関東進出を果たした上杉謙信の戦略上羽生城の木戸氏は重要な存在であり、羽生城を断念しても、引き続き頼りにしたことは事実のようですね。

<膳城祉の石碑>
shirononagori Zen (16).JPG

上杉謙信の指示で膳城へ移った木戸氏配下には千人規模の兵がいたとも考えられています。戦略的に謙信が温存したくなる一大勢力だったわけですね。そして何より、武蔵の国衆の多くが、あっちへなびいたりこっちになびいたりするなかで、一貫して上杉に従う木戸氏は貴重な仲間だったのでしょう。

<つわものどもが夢の跡>
shirononagori Zen (7).JPG
本拠を失っても、木戸氏の夢はここでまだ続くわけですね

■画像ː膳城
[群馬県前橋市粕川町膳]

■参考及び抜粋
Wikipedia:2021/4/2


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タグ:群馬
posted by Isuke at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[関東]
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