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2020年08月18日

城下町に響いた鐘の音(岩槻)時の鐘 

時の鐘と聞くと川越を思い出す方が多いのではないでしょうか?でも岩槻にも時の鐘があります。「にも」と言っては岩槻の皆さんに怒られそうです、歴史はこちらの方が古いのですから。
<時の鐘>
shirononagori470 (1).jpg
名の通り時刻を知らせる鐘です。城下町岩槻の象徴的な存在です。

<入口>
shirononagori470 (2).jpg
こちらが入口。説明板が設けられています。

<説明板>
shirononagori470 (4).jpg
こちらの説明によれば『寛文11年(1671)、城主阿部正春の命令で鋳造されました。渋江口に設置された鐘の音は、城内や城下の人々に時を知らせていました。』とのこと。私は城下の領民ばかり意識していました。当たり前のことですが、岩槻城内にも鳴り響いていたわけですね。やがて鐘にひびが入り(1720年)、当時の『城主永井直信が改鋳した物が現在の鐘』とのことです。貴重な鐘ですね。さいたま市の有形文化財に指定されています。

この時を告げる鐘ですが、説明文によれば『鐘は1日3回撞かれたとも言われますが、江戸後期には1日12回撞かれていたようです』とのこと。3回が12回ですか…人が時間を気にしてせっかちに暮らさないといけない世の中に変わっていったということでしょうか?(勝手に言ってます)。

また、鐘楼は『嘉永6年(1853)に岩槻藩より改建され』たものとのことです。岩槻藩主が大岡忠恕の時に建て替えられたようです。『』内はさいたま市岩槻区教育委員会さんの原文をそのまま転記させて頂きました)

ところで

<撮影しにくい>
shirononagori470 (3).jpg
過去にも何度かここへお邪魔していますが、いつも逆光になってしまい、鐘そのものが上手く撮れません(訪問する時間が悪いようです)。鐘楼で雰囲気は伝わると思いますが、せっかく当ブログを訪問して頂いた方のために、模型の画像を貼っておきます。

<模型>
shirononagori470 (5).jpg
[撮影:岩槻本丸公民館]
鐘楼と鐘の大きさのバランスだけ参考にして下さい

かつて「岩槻に過ぎたるものが2つある 児玉南珂と時の鐘」と評されたそうです。 児玉南珂(こだまなんか)は岩槻藩士・儒学者で、藩内の教育に尽力した人物です。そしてもうひとつは今回ご紹介の「時の鐘」。「過ぎたるものが二つ」というのはよく使われる言い回しですが、ここでは純粋に誉め言葉ですね。

<立派な史跡>
shirononagori470 b.jpg
城下町岩槻の歴史を感じる場所です

■訪問:時の鐘
[さいたま市岩槻区本町]6-2


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