2019年06月09日

涙橋の先へ 鈴ヶ森刑場跡

品川区東大井の史跡巡りをしていたら、かねてから存在だけは知っていた橋を渡ることになった。今回はそんな内容です。

■涙橋■ なみだばし
なみだ橋というと荒川区の泪橋が良く知られていますね。そこと同じく、ここでも刑場へ向かう途中に渡る橋が、なみだ橋の名で呼ばれていました。

<涙橋>
sn343 (4).JPG
現在の橋の姿です。

<浜川橋>
sn343 (2).JPG
正式には浜川橋。立会川に架かる橋です。

<立会川>
sn343 (1).JPG
品川区の南部から東京湾へ流れ出ます。

<説明板>
sn343 (3).JPG
慶安4年(1651)にお仕置場(鈴ヶ森刑場)が設けられ、処刑される罪人は裸馬に乗せられて江戸府内から刑場に護送され、その時、親族らが密かに見送りに来て、この橋で共に涙を流しながら別れた。このことから「涙橋」と呼ばれるようになった。そんな説明書きです。

荒川区の場合は、川そのものが埋められてしまったことから橋も存在せず、もはや名が残るだけです。こちらは今でも現役の橋です。現在の橋は昭和9年(1934)に架け替えられたものだそうです。

さて
刑場跡まで足を延ばすか考えました。あまり気が進まなかったというのが本音です。荒川区の泪橋を訪問した時も、小塚原刑場跡は場所だけ確認して立ち寄りませんでした。霊感とは無縁の男ですが、軽々しく行ってはいけない気がして。

ただまぁ
ここまで来たのだから

大井村の東海道沿いに開設された鈴ヶ森刑場。その名は隣村にあった鈴森八幡宮(現在の磐井神社)に由来するそうです。本来の目的地だった沿岸の史跡を訪ねたあと、現在の東海道をてくてくと歩きました。


■鈴ヶ森刑場跡■
涙橋からすぐ近くと思いきや、予想よりは遠く(600mくらい?)、方向はあっているのかと思い始めた頃、目の前に現れました。

<鈴ヶ森刑場跡>
sn343 (5).JPG
東京都史蹟となっています。車の音が絶え間ない通り沿い。人気も少なく、なにやら神妙な気分にならざるを得ません。

<説明板>
sn343 (7).JPG

<首洗いの井戸>
sn343 (6).JPG
敷地内には処刑時に使用した台石や首洗いの井戸、供養塔などがあります。

ここは東海道で江戸を目指す人たちが必ず通る場所。見せしめ的な意味もあったのでしょうか。天一坊事件の首謀者も、この地で処刑されたとのこと。説明書きに他の名も挙げられていましたが、ひとつひとつの事件に詳しくもない私が名指しするのも気が引けるので、ここまでにしておきます。

罪びとに何らかの刑があるのは今も昔も同じです。こんなブログで、それについてどうこう言うつもりもありません。ただ、どうしても冤罪が含まれていたであろうことを想像してしまい、辛い気持ちになりました。

sn343ad.JPG

去り際に手を合わせざるを得ない。そんな場所でした。

■訪問:鈴ヶ森刑場跡
[東京都品川区南大井]2-5-6

 
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posted by Isuke at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 街道・古道
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