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2019年02月27日

浦和にもある戦国武将ゆかりの地(廓信寺)浦和郷と高力清長

岩槻や川越と比べると、戦国武将との縁が少ないめの浦和。いわゆる城下町だった訳ではなく、中山道の宿場として発展した町ですからね。今回はそんな浦和で、家康の有力家臣だった高力清長と関係のあるお寺を訪ねました。

<廓信寺>かくしんじ
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北浦和の浄土宗寺院。 由緒ある古い寺として知られています。1609年、浦和郷の代官だった中村弥右衛門吉照により創建されました。

<仁王門>
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<金剛力士像(阿形・吽形)>
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さいたま市の有形文化財です

■高力清長と浦和■こうりき きよなが
高力清長は徳川家康の三河時代からの側近です。活躍を上げたらきりがありませんが、家康最大級のピンチだった伊賀越えに随行していたと言えば、その存在の重みが伝わるのではないでしょうか。更に、かなりの「正直者」だったそうで、家康からの信頼も絶大なものがありました。

浦和と何が関係あるのか?

家康に従って戦乱の世を駆け抜けてきた清長は、小田原北条氏滅亡後、岩槻に2万石の所領を与えられます。この時、浦和郷1万石も預けられました。

預かる?

これは正式な所領とは異なり、幕府の土地(蔵入地)を預かるという意味です。預り地は、実質領地のように扱われ、年貢も管理者が役得としてもらっても問題なかったようですが、浦和郷を預かった清長はこれを良しとせず、年貢は全て江戸へ運ばせたそうです。

戦国武将・高力清長は、役人としても立派だったわけですね。

清長が浦和郷の統治のために代官に任命したのが中村弥右衛門。浦和に陣屋(針ヶ谷陣屋)を構えて、その任務にあたりました。清長を慕っていた中村弥右衛門は、清長が亡くなるとその冥福を祈るため、今回訪問の廓信寺を創建しました。これが江戸初期のお話。廓信寺の長い長い歴史はここから始まります。

<廓信寺山門>
shirononagori316 (2).JPG
立派な寺院。そして浦和郷を預かった高力清長のなごりです。

ということで
浦和にもある戦国武将ゆかりの地のご紹介でした。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。

■訪問:超勝院 廓信寺
[埼玉県さいたま市浦和区北浦和]3丁目


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タグ:埼玉
posted by Isuke at 19:48| Comment(2) | TrackBack(0) | ゆかりの地
この記事へのコメント
GORIさん
コメントありがとうございます。「高力清長のなごり」で締めくくりましたが、GORIさんにとって廓信寺は、その方の余韻が残る場所ということですね。その後の展開は分りませんがw、感受性豊かな若い時に、そんな思いをしたということが宝物だと思います。いいですね!
Posted by Isuke2020 at 2019年03月21日 21:22
ご無沙汰して申し訳ないです。

浦和の廓信寺。学生時代からなじみ深い場所です。大学2年の頃だったと思いますが、一方的に大好きだった女の子がこのあたりに下宿しておりまして。漱石の三四郎のように用も無いのにあたりをうろついたものでした。
Posted by GORI at 2019年03月21日 18:44
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