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2019年02月08日

市ヶ谷駅(南北線)江戸歴史散歩コーナー

今回は駅の構内で見られる石垣のお話。場所は東京メトロ南北線市ヶ谷駅です。

■石垣■
shirononagori310 (3).JPG
迫力ある石垣が出迎えてくれます。ここは博物館ではなく、あくまで駅の中です。

地下通路だけに「都市開発で地下に取り残された江戸城の石垣か?」と勘違いしてしまいそうですが、あくまで復元です。ただし見事な復元。石垣は実際に江戸城で使われていた石材です。南北線建設に伴う発掘調査で発見されたとのこと。パネルによる丁寧な説明と合わせて、ちょっとしたお城の学習コーナーになっています。

<石垣>
shirononagori310 (4).JPG
実物!表面の穴は石を割る時のためのもの。矢穴といって、クサビを打込むためです。これと関連して、石垣を割る技法が紹介されています。具体的には「打ち込みハギ」という技法。石の角や面をたたいて平たくし、石垣の隙間を減らす方法です。自然の石をそのまま積むのが、よく耳にする野面積み(のづらづみ)ですね。技術的には「打ち込みハギ」の方が高く、これによるメリットは、野面積みより高くて急勾配の石垣が造れることですかね。

■治水について■
石垣だけではなく、治水についても興味深い説明がなされています。
<展示パネル>
shirononagori310 (7).JPG
shirononagori310 (8).JPG
shirononagori310 (9).JPG
江戸が町として機能するのに重要な役割を担った玉川上水。多摩川の水を羽村から取水し、約43qもの道のりを100m以下の高低差しかない傾斜で繋いだ水路です。この説明だと、その水を更に繋ぐため、四谷の外堀には土橋に沿って樋が掛けられていたようですね。石樋や木樋による配水管をあちらこちらに整備することで、江戸の町は潤っていたわけですね。

博物館のような丁寧さ。
図解なので、私のような素人にも実感がわきます。


■江戸の町■
<絵地図>
shirononagori310 (5).JPG
床の絵地図も参考になります。

shirononagori310 (6).JPG
あの大物があんなところに・・・
敷地の広さの比較に加えて、どこに屋敷を構えていたかが興味深いですね。

<屏風絵>
shirononagori310 (1).JPG
暮らしの雰囲気が伝わってきます。


ということで
ちょっとラフですが、だいだいこんな感じです。

さてさて
私はこの石垣を見るためだけに改札を通りました。とりあえずホームに向かい、ここからどこへ行こうか考え込むことに。まぁ私のようにわざわざ訪問とまでは言いませんので、南北線を利用することがあったら、是非思い出して欲しいですね。

<市ヶ谷の外堀跡>
shirononagori310 (2).JPG

■訪問:江戸歴史散歩コーナー
(南北線市ヶ谷駅改札の中)
[東京都千代田区・新宿区]


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